ウィルヘルムの叫び(ウィルヘルムのさけび、)とは、映画などの作品で用いられる音響素材。ウィルヘルムの叫びは『スター・ウォーズ』をはじめとする多くのヒット映画や、テレビゲーム・テレビ番組などで使用されたことにより有名となった。誰かが、矢で刺される、爆発に巻き込まれる、転落するなどして死亡する際にしばしば用いられる。今までに217本の映画で使用されているとされ、映画界におけるクリシェとなっている。名称の由来は、1953年の西部劇映画『フェザー河の襲撃』の登場人物で、矢で射られるウィルヘルム二等兵にちなんでいる。その際に使われたのがこの素材の2回目の使用で、ワーナー・ブラザーズの音響保管ライブラリーから使用された最初の例と考えられている。この叫び声の主については、「パープル・ピープル・イーター」などで知られる、歌手、俳優のシェブ・ウーリー()だとされている。元々は、1951年の映画『遠い太鼓』のために収録された音響素材のなかのひとつとして生まれた。エバーグレーズの沼地を兵士たちが通り、そのうちの一人がアリゲーターに噛まれて水中に引きずり込まれるシーンに使用されている。このシーンの叫び声は後から個別に収録されたもので、軽い痛みを与えた5つの悲鳴を掛け合わせたものである。このシーンの為に収録された悲鳴のうち4番・5番・6番は、このシーンの前の三人のインディアンが砦で撃たれる場面で使用されている。ウィルヘルムの叫びは、音響監督のベン・バートによって復活した。元音源を発見した彼が、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に組み込んだのである。ルーク・スカイウォーカーが、デス・スターの上でストームトルーパーを撃つ際に使用されている。バートは、この音を「ウィルヘルムの叫び」と名付けた張本人でもある。その後十年間、バートはジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグらの作品等、彼の関わった多くの作品にウィルヘルムの叫びを組み込んだ(『インディ・ジョーンズ シリーズ』の全ての作品でウィルヘルムの叫びが使用されている)。これにより、他のサウンドデザイナーの間でもウィルヘルムの叫びはメジャーなものになった。 その後、ウィルヘルムの叫びは映画にとどまらず、様々なテレビドラマや2010年に発売された「レッド・デッド・リデンプション」をはじめとするテレビゲーム等にも使用されてきた。
出典:wikipedia
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