OGLE-2003-BLG-235/MOA 2003-BLG-53は、2003年7月にいて座の方角で生じた重力マイクロレンズである。Optical Gravitational Lensing ExperimentとMicrolensing Observations in Astrophysicsのそれぞれのグループによって観測され、両者を合わせた名前が付けられた。重力レンズの元となった星は、地球から約29,000光年の銀河バルジに位置するG型主系列星であった。レンズ星は橙色の主系列星で、木星型惑星を伴っている。OGLE-2003-BLG-235L/MOA-2003-BLG-53Lは、レンズ系に与えられた名前である。2004年、光度曲線の分析により、親星の0.0039倍以内の質量を持つ惑星が全面を通過していることが明らかとなった。この天体は当初、銀河に最も普遍的に存在する赤色矮星であると考えられていた。2006年までに、レンズ系の2つの恒星は、地球から見てそれぞれの光を分離できるほど、十分遠くに動いた。ハッブル宇宙望遠鏡による観測により、レンズ星は当初の予測よりもより明るく、赤さはより少なく、約0.63太陽質量の橙色の主系列星のスペクトルと一致することが明らかになった。これにより、レンズ星までの距離を推測することができ、約19,000光年と計算された。OGLE-2003-BLG-235L/MOA-2003-BLG-53L系は、発見者により確認された1つの惑星より成り立っている。

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