


フォルミダビーレ級装甲艦 (Formidabile class Fregata corazzata) とはイタリア海軍が1860年代に購入した装甲艦の艦級である。イタリア海軍では一等装甲蒸気フリゲートと分類していた。本級の竣工はイギリス海軍のウォーリア」よりも一ヶ月早く、イタリア海軍は世界で二番目に装甲艦を取得した国家となった。イタリア海軍の戦艦の呼称である「コラッザータ(corazzata)」は本級から使用された。まだ国内の工業力が未発達であったイタリアは宿敵オーストリア=ハンガリー帝国海軍に対抗すべく、時のサルデーニャ王国の宰相カミーロ・ベンソ伯爵がフランスがクリミア戦争で用いた装甲自走浮き砲台(フローティング・バッテリー)2隻を発注した。しかし、同時期にフランス海軍により世界初の装甲艦「グロワール」が誕生していた。これに影響されたイタリアは急遽、航洋装甲艦に変更した。これが本級である。本級の基本構造は木製の船体の舷側に鉄製の装甲板を張った3本の帆走用マストと1本煙突を持つ装甲コルベットとしてフランスで設計されたが、本級の就役時にはイタリア海軍最大・唯一の装甲艦のクラスであったためにフリゲートに類別された。本級は船体側面部に109mm装甲板が張られた砲門を持ち、艦内に16.4cm鉄製ライフル砲を単装砲架で16基を装備していた。1860年12月にフランス、ラ・セーヌ造船所にて起工、1861年10月1日進水、1862年5月就役、1904年7月25日に除籍。1860年6月にフランス、ラ・セーヌ造船所にて起工、1861年2月16日進水、1861年9月就役、1903年8月30日に除籍。
出典:wikipedia
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