


株式会社エクスコムグローバル(XCom Global, Inc.)は、携帯電話レンタルサービス「グローバルセルラー」とデータ通信レンタルサービス「グローバルデータ」を展開している電気通信事業者である。旧社名はインターコミュニケーションズ。2010年6月よりNTTdocomoのFOMAハイスピード網を使ったMVNOとしてモバイルWiFiルータ端末のMiFiの発売を皮切りに通信事業も展開している。イメージキャラクターのイモトアヤコの名前を取ったイモトのWiFiというブランドで広告展開を行っている。本社は東京で、事業所が大阪やアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴや台湾にある。また、それぞれの空港に専用の自社カウンターを持つ。MiFiはSIMロックフリーのモバイルWiFiルーターである。SIMロックフリーであるが、インターコミュニケーションズ社自体もNTTドコモのFOMAハイスピード網を使った、MVNOとしてMiFiとセットでSIMカードの発行を行っている。また本端末は日本国内ではWCDMA(HSDPA7.2Mbps、HSUPA5.4Mbps)の通信ができるほか、海外でもEDGE/GPRSの通信に対応しているため、海外に出国した際など、現地のSIMカードを挿入することで利用が可能となる。2013年4月19日から同月23日にかけて同社のウェブサーバが不正アクセスを受け、管理する顧客のクレジットカード情報等の個人情報を窃取され109,112件の個人情報の漏えいしたとされる事件。2013年4月23日17時頃、エクスコムグローバルと契約する決済代行会社よりクレジットカード情報流出の懸念について連絡があったことを発端として発覚。同5月27日に公表。発表によるとSQLインジェクションによる不正取得により、サーバに平文保存されていた最大146,701件のうち、109,112件のが流出。該当の顧客は平成23年3月7日〜平成25年4月23日に申し込んでいた。クレジットカード情報の保存は許可無く行われていたとともに、本来保存すべきでないとされるセキリティコードも含まれていた。この事件の責任を取り代表取締役社長 西村誠司 の月額報酬30%を3ヶ月減額ならびに、該当の顧客には 次回申し込み時に使用出来る3,000円割引の特別優待券(クーポン)を発行と発表。なお、同社は決済会社の指摘から公表まで1月以上かかったことに対して、「経営判断」とコメントした。この間、被害者はカードの停止手続きなどをとることができず、さらに被害が拡大する結果となった。漏えい発覚直後の4月26日時点で172件の不正使用が確認されており、今後も拡大が見込まれる。一方でかき入れ時の大型連休では銀行振込と空港窓口でのクレジットカードを含む対面決済で営業を続けており被害者の保護より利益の拡大を優先した経営判断に批判が集まっている。2013年9月3日、個人情報の漏えい事案に関し、総務省より文書による行政指導が行われた。それによるとエクスコムグローバル株式会社は、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)及び電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン(平成16年総務省告示第695号)における安全管理措置義務に違反したものと認められるとのことで、同社の法令違反並びにガイドライン違反が認められ、今後の再発防止のため個人情報の取扱いに係る技術面及び組織面における安全管理対策の在り方、従業員等に対する個人情報についての研修の在り方、個人情報漏えい事案が発生した際の顧客・関係者等への迅速かつ的確な周知の方法等を抜本的に見直した上で、再発防止に努めるよう指導が行われた。
出典:wikipedia
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