一般社団法人実践倫理宏正会(じっせんりんりこうせいかい)は、一般社団法人。1946年(昭和21年)5月に上廣哲彦によって設立され、1953年(昭和28年)4月1日に社団法人の許可を受けた。一般には朝起会(あさおきかい)の名称で知られている。倫理研究所の分派という説があり、神道徳光教から派生したひとのみち教団(後のパーフェクト リバティー教団)に起源をもつ団体という研究論文もある。日本国内及び海外で会合を開催し、機関誌「倫風」や関連図書を発行している。平成16年度総務省の調査では日本で2番目に賛助会員等が多い公益法人。実践倫理宏正会は日本各地に「朝起会」を行うための「朝起会場」を持っており、1978年時点で会が認可した会場が360あった。その後約1000か所に増えた。個々の朝起会場は人数・会費納入額・勧誘運動の成果(「倍加運動」)などによって格付けされている。朝起会は「生活実践の訓練の場」であり、午前5時から「朝の誓」の唱和・初代会長もしくは現会長の著書を読む「御本読み」・会員が体験談を語る「演談」・講師(責任者)によるまとめなどが行われる。男性よりも時間の都合をつけやすい女性の参加者が多い。「朝の誓」はの5カ条である。松野純孝はひとのみち教団の「朝詣り」が倫理研究所の「朝起会」を通じて実践倫理宏正会の「朝起会」に影響した可能性を指摘した。毎年1月1日に「元朝式」が行われる。平成16年度総務省「公益法人に関する年次報告」によると実践倫理宏正会の賛助会員等は409万人で、最多の日本自動車連盟(賛助会員等3958万人)に次いだ。職員数138人。ただし、300万人とされていた会員数は朝起会場の分布に合わず誇大ではないかと沼田健哉が1978年に指摘した。沼田によればその勧誘活動の熱心さは「かつての創価学会を思わせる」。1972年に本部会館を九段に建設した。日本国内に185の支部、国外にはハワイやロサンゼルスに朝起会場を持つ。東京理科大学が2011年に九段校舎を217億円で実践倫理宏正会に売却した。2016年完成を予定する老人ホームを渋谷区に建てている。平成21年内閣府の概況調査による年次報告によれば寄付金受領額69億4932万7千円。文部科学省所管公益法人総点検結果表(平成13年3月)では、実践倫理宏正会は役員報酬が2000万円を超えており会計監査が不十分だとされた。実践倫理宏正会草津支部は「平成23年元朝式」を草津市庁舎特大会議室および101会議室で行った。市が支部に暖房代等の経費を請求がしておらず特定団体に対する便利供与を疑われる恐れがあるとする住民監査請求があったところ、市が請求を失念し1年あまりの間経費が徴収されていなかったことが分かった。平成28年6月開催の理事会において、上廣榮治第二代会長が名誉会長に、上廣哲治理事が第三代会長にそれぞれ就任した。実践倫理宏正会の教理は朝起を重視し禁欲的修養をうたう点でひとのみち教団・倫理研究所と類似点が多いと沼田健哉が1978年に指摘した。実践倫理宏正会は「大自然の法則にそって確立した生活のすじ道を会員に教え実践する」ことを目的としており、祖先から受け継いだ「伝承の重み」を重視する。家族関係については、「目上、目下のけじめ」をつけること、主婦は「主人に反抗してはならず」夫が無理な要求をしたときもまず妻が反省すべきであること、親は子を自然のままにおき「捨て育て」をすべきことなどが教えられる。初代会長上廣哲彦、名誉会長(第二代会長)の上廣榮治の著書が教典に当たる。これらの著書、および月刊誌「倫風」に毎回掲載される会長による寄稿文は、朝起会で「御本読み」の対象となる。自由民主党衆議院議員の後藤田正純は地元の同僚議員とともに地元活動の一環として元朝式に出席している。民主党衆議院議員の逢坂誠二によれば自身のほか2010年の函館支部元朝式に函館市議会議員が出席した。国民新党の亀井静香は自身が実践倫理宏正会に「指導を受けている」と2007年に衆議院予算委員会で述べた。通常、国旗(日の丸)と共に「朝起会」の会場正面(演壇の背後)、日本武道館などで開催の講演会等の壇上背後に垂れ幕として以下のスローガンが掲げられている。入会当初は、300円の倫風誌を原則として希望者が購入し、入会金600円、200円×12か月分=3,000円の会費を払う。ただし、次年度からは月払い200円である。維持会員、各種参加費、寄付などを行う会友も存在する。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。