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アイヌ刀

アイヌ刀(アイヌとう)とは、北海道のアイヌに伝承された儀礼用の刀剣。蝦夷刀とも称される。アイヌ語では、イコロ(宝物)、またはエムシ(刀・帯刀・太刀)と呼ばれる。資料によっては刀の鞘をエムシとするものもあるが、いずれも男性が儀礼の際に帯びる。アイヌは製鉄技術を持たなかったため、刀身は和人が作製したものを交易で輸入していた。そのため、イコロ、エムシを問わず、刀身は日本刀の太刀の形式を取る。イコロは道外の和人によって作られたものが完成品としてアイヌ社会にもたらされたものである。イコロとされる伝世品はほとんどが刀身を欠いている。刀身のある場合も、鈍らな鉄刀の例がある。これには和人とアイヌ双方の関係も影響しており、1457年のコシャマインの戦い以後、武器となる日本刀のアイヌへの受け渡しが激減し、1669年のシャクシャインの戦い直後に行われたと考えられる刀狩りで、生活用品としての刃物以外は入手されなくなったと推測されている。16世紀からは実用外で装飾用の儀礼刀としての必要性が高まり、アイヌ好みに製作した「蝦夷拵(えぞごしらえ)」と称される太刀や腰刀の拵(柄と鞘など)が輸入された。つくりは簡素ではあるが、江戸期の武士の刀装と比べれば過剰で複雑な装飾を施し、山銅や白銀、後には真鍮などの金具で飾られている。概ね16世紀までは京都、17世紀以降は江戸を中心とした金工職人の手によるものであった。18世紀まで、アイヌの需要に合わせて装飾性を高めながら輸入は続いている。その異風な趣や蝦夷地で年月を経た金具の寂びた風情が、江戸の数寄者の目を惹き、内地へ逆輸入もされた。エムシは、拵(こしらえ:装具)をアイヌが作り、道外で生産された刀身や鍔(つば)などと組み合わせて完成させたものである。宝刀はチセの奥にあるイヨイキリ(宝物棚)でエムシ・アッ(刀掛け)で飾り下げられ、あるいは美しい木箱にしまわれ、神事のさいに用いられた。明治以降に寄贈されあるいは発掘されたとする文献があるが、伝世のもので現存が確認できるものは少ない。北海道大学植物園に2点、えりも町郷土資料館に2点所蔵されている。ユーカラ(アイヌの英雄叙事詩。ハウキ、サコロペとも呼ばれる)には、英雄たちの超人的な戦いが数多く描かれており、英雄の刀はカムイランケタム(「神授の刀」)として登場する。「虎杖丸(Kutune Shirka)」のような宝刀の名が知られている。アイヌの舞踊には、刀を持って舞う「剣の舞」が伝承されている。アイヌ語ではエムシウポポ、あるいはエムシリムセと呼ばれ、男がエムシを肩から提(さ)げ、魔物を打ち払うために刀の鍔(つば)の部分を鳴らしながら踊る。2人組みの男が勇ましく踊る踊りが観光用に再現されているが、本来は男性が一人で踊るものだとされる。男性の踊りに女性が唄をあわせ歌う。鵡川町から平取地方では、地震が発生した際に「イッケアトウエ、エイタカシュ、アエオマ(おとなしくしないと腰を突き刺すぞ)」などの呪文の文言を叫び舞う儀式の記録が保存されている。

出典:wikipedia

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