『1812・崩壊』(1812・ほうかい)は、長谷川哲也による日本の漫画作品。『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)にて前後編の読み切り作品として掲載された。1812年のロシア遠征における、ナポレオン率いる大陸軍の進軍と敗退を描いた歴史漫画で、後に連載される『ナポレオン -獅子の時代-』の原型となった作品でもある。『ナポレオン -獅子の時代-』で何度も連呼される「大陸軍(グランダルメ)は世界最強ォォ」というセリフは、既に作中で使用されている(ただし「大陸軍」のルビは「グランドアルメ」となっている)。この漫画は単行本には収録されていない。ロシアと戦争をする為、ナポレオンは50万人の大陸軍を率いて進軍した。行軍の苛酷さに自殺する者が続出する中、最初に到着したヴィルナの街は、ロシア皇帝が退却し無人の街と化していた。補給を現地で略奪した物資で賄ってきた大陸軍は、ロシアの焦土作戦によりたちまち困窮していく事になる。後続の補給部隊は到着せず、兵が飢餓や疫病に苦しむ中、スモレンスクでの戦闘が始まる。ロシア軍は撤退するが、街は焼かれ物資の調達は出来なかった。しかしナポレオンは、更なる進軍を命ずるのだった。(前編)モスクワまで進撃した大陸軍だったが、そこもまた無人の街だった。遂に退却を決意するナポレオンだったが、50万人の兵は3万人にまで数を減らし、遂には人間の死体を喰う者まで出てきた。更に、退却する大陸軍の行く手を、氷の解けたベレジナ川が阻んだ。ナポレオンは、川下で橋を修復する落伍兵をオトリにし、その上流で歩兵や車両を渡す為の橋を工兵に造らせる作戦を決行する。凍てつく川での工事に際し、何人もの工兵が犠牲になる中、橋は架けられる。しかし、ロシア軍が追いつき、砲撃を始めた為、ナポレオンは橋に火を放つ。橋は焼け落ち、2万人の兵士と軍に従ってきた3万人の民間人がロシアの地に取り残された。ロシア遠征軍のうち、生還した者はわずかに数千人だった。無敵を誇った大陸軍は失われ、ナポレオン帝国は瓦解していく事となる。(後編)
出典:wikipedia
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