腹裂きの刑(はらさきのけい)とは、死刑の1つ。罪人の腹部を、刃物などを使って切開する処刑法である。古代より近世に至るまで、オリエント、地中海世界、中国など世界各地で行われていた。ただ腹を裂くのみならず、内臓、特に小腸を引き出してウインチに巻き取り、晒し者にする場合もある。腸の引き出しに重点を置く場合は腹部を裂かず、肛門から腸を引き出した。いずれにせよ、内臓を取り出された罪人はショック状態や出血多量などによって死に至るが、大動脈が切断されて大量に出血するのでなければ、長時間の苦痛に苛まれることになる。内臓を引き出され、絶叫を上げる罪人の姿は正視に堪えるものではないため、見せしめとしての効果も大きい。腹部を切開するという意味では、日本の切腹と共通する。しかし切腹は非公開で執行され、罪人は自ら腹に刃物を当てると同時に介錯という斬首で速やかに命を絶たれ、死後も身分や名誉は守られる。一方、腹裂きの刑はあくまでも無残な酷刑であり、受刑者は衆人環視の中で自身の内臓を眺めながら、罪人としての無残な死を与えられるのである。「人体に興味を覚えた」権力者の気まぐれで、何の罪もない一般民衆に対して執行される場合すらあった。地中海世界では、古くから腹裂きの刑が執行されていた。古代ギリシャやローマ帝国では単に腹を切開するだけだったが、オリエントでは、手足の肉を引きちぎる前章として罪人の腹を裂き、数メートルもの長さになる腸をウインチに巻き取り、晒し者にした。中国では腹裂きの刑を「剖腹」(ほうふく)と呼ぶ。そのうち腸の引きずり出しに重点を置いたものは「抽腸」(ちゅうちょう)という。
出典:wikipedia
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