福生市福祉バス（ふっさしふくしバス）は、東京都福生市が運営する、市内在在の交通弱者向けの無料市内循環バスである。運行は武州交通興業に委託されている。福生市は横田基地を除く実質的な行政面積が6.92km²と日本で4番目に小さな市であること、鉄道網は運転本数が不十分ながら2社4線5駅 もあり、いちばん遠い地点からでも20分も歩けば相応の本数のある青梅線の駅にたどり着け既存のバス路線もあることから、コミュニティバスの導入には従来消極的であった。調査でも採算面から有料のコミュニティバスの導入は非常に難しいと判断し、従来からある福祉センターの無料送迎バスを拡充する形で、2008年度から、2台、2コースによる市内福祉施設等を循環する福祉バスの試行運行が始まった。さらに2010年度からはコースを再編の上、車両を新車に入れ替え、本格的な運行が開始された。利用状況は夏冬は比較的利用者が多いものの、気候のよい春秋には落ちる傾向がある。利用者は65歳以上の高齢者が大半を占め、市施設利用のみならず、通院、買い物等に利用されている。福生市内在住で（市役所等で利用登録証（カード）の申請が必要）各コースで市全体の6割程をカバーしている。残りの4割程の半々を、福生コースが市の北西端まで、熊川コースが市の南東端まで担当している。片回りのため、目と鼻の先でも場所によっては1時間以上かかることがあり、時間に余裕のない若年層には使いづらい。また有料でもよいから誰にでも乗れるコミュニティバスにしてほしいという意見も根強く、これの実現を政策に掲げている政党もある。

出典:wikipedia