『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(あいぼう げきじょうばん ツー けいしちょうせんきょ! とくめいがかりのいちばんながいよる)は、2010年12月23日に全国東映系にて公開された日本映画。2008年公開の『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』以来、約2年8ヶ月ぶりの劇場版で、テレビ朝日系の刑事ドラマシリーズ『相棒』の劇場版第2作。監督は和泉聖治、脚本は輿水泰弘、戸田山雅司。杉下右京の相棒が亀山薫(寺脇康文)から神戸尊(及川光博)になってから初の劇場版となり、及川光博は本格的な劇場版の初参加となる。『相棒』が土曜ワイド劇場での放送開始から10周年を迎えたことを記念して製作され、その放送10周年となる2010年6月3日にseason9放送決定のアナウンスと同時に本作の公開が発表された。キャッチコピーは「あなたの正義を問う。」。本作は警視庁が舞台となり、そこで各部の部長・警視総監以下12人の幹部たちが人質となる人質篭城事件が発生することからストーリーを展開、ラストには『相棒』シリーズを揺るがす衝撃の結末が描かれる。本作における時系列はseason8とseason9の間の2010年7月の出来事として位置づけられており、公開前日の2010年12月22日に放送されたseason9 第9話『予兆』では、本作とリンクした前日談が描かれ、本作の事件の直前の状況にも触れられている。さらに、season9 第16話以降は本作の事件について直接触れられるようになり、特にseason9 最終話では本作の結末がストーリーに大きく影響している。入場者プレゼントとして、週毎に変わる3種類のグリーティングカードをプレゼント。2010年11月に本作を原案とした小説が小学館文庫より出版されている。丸の内TOEI1他全国327スクリーンで公開され、2010年12月23日初日のみで興収2億638万6,900円、動員16万8,173人を記録し、25,26日の土日2日間で興収2.7億円、動員は20万人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった。初週5日間の累計興収も7億円を突破している。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第4位になっている。更に2011年1月1日,2日には累積成績が興収12億3,600円、動員103万7,000人を記録し、1月10日までには動員174万7,007人、興収20億7,399万6,500円を突破し3週連続動員ランキング第1位となった。公開第4週で累計興収は23億7,335万6,450円と200万人を突破し、1月18日には観客動員200万人突破記念舞台あいさつが行われた。2012年5月6日に『日曜洋画劇場』枠で地上波初放送、19.1%の視聴率を記録した。そして2013年3月31日は『相棒シリーズ X DAY』公開記念として、同枠で再び放送されたが、『日曜洋画劇場』は同日を以て、前身の『土曜洋画劇場』から46年半の幕を降ろし、今後は次番組『日曜エンタ』の一企画扱いに降格するため、本作が『日曜洋画劇場』レギュラー放送としては最後の作品となる。7月のとある日の夜。ある事件を解決に導いた杉下右京と神戸尊は、特命係にいた。二人して花の里に食事に行くため退勤をしようとした所で尊が首席監察官の大河内春樹から剣道の稽古に付き合うよう依頼され、右京は稽古がおわるまで部屋で待つ事になった。この日、警視庁内は在庁祝いの日もあって刑事部ではちらし寿司等を作り、酒を酌み交わしてちょっとしたパーティーが開かれていた。一頻り稽古を終えて大河内と別れた尊はエレベーターに向かった所、偶然言い争いをする男女に出会す。驚きながらも、エレベーターに乗り込むと女性の手を引いて出ようとした男性の手に持たれた銃を見掛けた尊は咄嗟に女性をエレベーターに引き込んで身を庇いながらエレベーターのボタンを押し、自らの体で庇いつつ閉めた。その後、刑事部に連絡を取るよう言った後、右京に連絡を入れた。ほぼ同じ頃、警視庁庁舎内で警視総監以下幹部12人を人質とした人質篭城事件が発生。犯人は偶然、尊と接触したあの男性だったのだ。尊からの情報を聞いた右京は動き出すが、犯人は一切の要求を言わぬまま膠着状態が続いていく。右京と尊達の活躍で篭城犯の正体が元警視庁の刑事・八重樫哲也であることが判明するが、篭城した会議室に銃声が響いたことから機動隊が強行突入、事態は八重樫が射殺されるという形で終結、人質の幹部たちも事件に関して一様に口を閉ざし、警視庁幹部は八重樫射殺を正当防衛で迅速に処理しようとする。だが、不明のままの八重樫の動機に疑問を抱いた右京と尊は独自に事件の背後にある真実の究明に動き出す。そして事件当時、八重樫と接触し、尊が助けた女性、朝比奈圭子の元に辿り着いたことから、一連の事件が7年前に反米テロリストの捜査中に一人の捜査員が死亡した事件、そして警視庁公安部の背後にいる黒幕「影の管理官」が絡んでいることが明らかになる。だが真実を明らかにしようとする右京と尊は、真実を闇に葬ろうとする警視庁上層部そして警察庁上層部と対峙することになる。そして真実が明らかになった時、事態は思わぬ結末を迎えてしまう。2011年8月3日発売。発売元はテレビ朝日、販売元はジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン。本作で「相棒」シリーズ初となるブルーレイ版が発売された。DVDおよびBlu-ray Discの発売を記念して、テレビCMに海外テレビドラマ『刑事コロンボ』の主人公であるコロンボ刑事(演:ピーター・フォーク)が登場している。これは『コロンボ』の日本国内における版権元が同じジェネオン・ユニバーサルであったことから実現したもの。なお、ピーター・フォークの声は石田太郎が吹き替えている。DVD通常版が発売初週で約2万1000枚を売り上げ、オリコン週間DVD総合ランキングで総合首位となった。
出典:wikipedia
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