「クラリネットをこわしちゃった」(仏語原題:J'ai perdu le do あるいは J'ai perdu le do de ma clarinette)は、フランス語の歌曲を基にした日本の童謡。原曲となったフランス語版もしばしば同じ邦題で呼ばれる。本項では、原曲および、その派生メロディを持つ他言語版の歌曲についても記載する。「クラリネットをこわしちゃった」の原曲「"J'ai perdu le do"」は作詞者・作曲者ともに不明である。フランスの歌として親しまれているが、後述の「玉葱の歌」よりも古い起源は不明であり、発祥地がフランスに求められるかどうかも定かではない。現在はクラリネットを題材とした子供の歌として知られているが、「玉葱の歌」は戦場における行進曲であり、歌詞もクラリネットとは無関係であった。「"J'ai perdu le do"」には、長短が異なる数パターンのメロディが存在する。また、メロディによって歌詞の一部が追加されたり削除されたりしている。「"J'ai perdu le do"」の原曲とされているのが、「"La chanson de l'oignon"(玉葱の歌)」と呼ばれる行進曲である。その発祥は不明だが、1800年のマレンゴの戦いの時に作られ、ナポレオンの軍隊が士気を上げるために歌ったとする説がある。現在、フランス語圏で知られている「J'ai perdu le do」の歌詞は、クラリネットを上手に演奏できない子供に対して父親が指摘をするという内容で、「La chanson de l'oignon」と共通しているのは、サビの「"Au pas, camarade" / "Au pas camarade" / "Au pas, au pas, au pas"」のみである。ポルトガル語圏では「"Eu Perdi o Dó da Minha Viola"(私はギターのドの音を失った)」という童謡として親しまれている。歌詞は「ド」「レ」「ミ」...の音階名と同じ発音を語頭に持つ単語を使った言葉遊びになっている。なお、この場合の「viola」は、擦弦楽器のヴィオラではなく、ポルトガル語におけるギターのやや古い呼称である。スペイン語圏では「"Mi Granja"(私の農場)」または「"La Granja"(農場)」という遊び歌として知られている。歌詞はフランス語版やポルトガル語版とも異なっていて、農場でさまざまな動物たちが鳴いている様子を歌う内容になっている。スウェーデンではメロディの後半が、「"Små grodorna"(小さな蛙)」という夏至祭の踊りの歌として親しまれている。日本では、石井好子による詞、服部克久による編曲のヴァージョンが知られており、その内容はフランス語版「J'ai perdu le do」をおおまかになぞったものである。ダークダックスが歌唱したものがNHKの『みんなのうた』で放送された(後述)。その後、さまざまな歌手がカヴァーしており、水木一郎版、山野さと子版、熊倉一雄と島田祐子によるデュエット版などが存在する。『ハッチポッチステーション』では、グッチ裕三とグッチーズが「クラリネットを壊しちゃった~ステインアライブ」という形で歌唱・演奏した。また、インディーズではあるが、1980年代のニューウェイブバンド人生(石野卓球がリーダーを務めた)が代表曲「オールナイトロング」の中で使用した。
出典:wikipedia
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