ツァスタバ M70(、)とは、ユーゴスラビア(セルビア)のツァスタバ・アームズでライセンス生産されたAK-47およびAKMの派生形である。以後、M70と呼称する。メーカー名について、日本では慣用的に「ツァスタバ」と呼ばれるが、より原音に近い表記は「ザスタヴァ」または「ザスタバ」である。M70の基本的な外見や作動メカニズムは、オリジナルのAK-47やAKMと殆ど変わらない。しかし、独自の改良を施されており、それらの特徴的な部分によって、ソ連製や他の国で製造されたAKの派生形と容易に区別可能である。改良点は以下の通りである。ツァスタバ M70はユーゴスラビア社会主義連邦共和国時代に生産が開始され、ユーゴスラビア人民軍()の他にも全国民防衛ドクトリンに基づいて各共和国の郷土防衛隊()などの民兵組織に広く配備され、国民の多くもその取り扱いの習得を義務付けられていた。しかしその結果、1990年代のユーゴスラビア紛争においても、各共和国・民族系の武装勢力が防衛用に備蓄されていた各種兵器を紛争や虐殺に使用し、とくに序盤のクロアチア紛争やボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の激化を招く一因となった。現在でも旧ユーゴスラビア構成国の軍隊で広く使われているが、スロベニアとクロアチア、セルビアではそれぞれF2000S、VHS、ツァスタバ M21への更新が決定している。ユーゴスラビアは、1980年代にイラクに対してM70を始めとするAK系突撃銃の製造ライセンスを売却したため、イラクにおいては工場の置かれた地名からタブク(Tabuk)の名でM70B1およびM70AB2の生産が継続されている他、M70を長銃身化するなど独自に改良を施した簡易狙撃銃仕様のタブク狙撃銃も生産している。タブクはイラン・イラク戦争や湾岸戦争、イラク戦争において実戦投入された他、サダム・フセイン政権崩壊後に再建された軍や警察などにおいても広く用いられている。
出典:wikipedia
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