フランク・ダリル・タナナ（Frank Daryl Tanana, 1953年7月3日 - ）は、MLBの元選手。ポジションは投手。アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト出身。1971年のMLBドラフトでカリフォルニア・エンゼルスから1巡目（全体13位）に指名を受け入団。はAA級・AAA級合計で17勝6敗・防御率2.71・212奪三振の好成績を残してメジャーに昇格し、9月9日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー。9月30日のミネソタ・ツインズ戦で被安打2でメジャー初完封を記録した。は前半戦で7連敗を喫するなど13敗を記録するが、後半戦は防御率2.21と調子を挙げて14勝19敗・防御率3.12・180奪三振を記録し、故障に泣いたビル・シンガーに代わりノーラン・ライアンと共に先発の柱となる。は開幕直後に故障者リスト入りするが、6月21日のテキサス・レンジャーズ戦でキャリアハイの17奪三振。後半戦で9勝4敗・防御率2.11・4完封を記録し、16勝9敗・防御率2.62・269奪三振の好成績で、ライアンを抑えて最多奪三振のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞の投票では4位に入った。は初の開幕投手を務め、前半戦で6連勝を含む10勝を挙げ、オールスターゲームに初めて選出される。後半戦で防御率1.95と調子を上げ、19勝10敗・防御率2.43、共にリーグ2位の261奪三振・23完投、キャリアハイの288.1イニング、リーグトップのWHIP0.99を記録、サイ・ヤング賞の投票で3位に入る。は2年連続で開幕投手を務め完封勝利。前半戦で12勝6敗・防御率2.15・6完封を記録し、2年連続でオールスターゲームに選出される。後半戦は9月5日を最後に離脱し3勝に留まるが、15勝9敗・防御率2.54、リーグ最多の7完封、リーグ3位の205奪三振を記録し、最優秀防御率のタイトルを獲得した。は開幕5連勝を記録するなど前半戦で12勝を挙げるが、後半戦は防御率4.41と調子を落とし、18勝12敗・防御率3.65の成績だった。は左肩を痛めて約3ヶ月戦線離脱するが9月に復帰。7勝に留まるがチームは球団創設以来初の地区優勝を果たす。ボルティモア・オリオールズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第3戦に先発し、5回2失点で勝敗付かず。チームは1勝3敗で敗退した。は不調で前半戦は3勝に留まり、後半戦で持ち直したものの11勝12敗・防御率4.15に終わった。1月23日にフレッド・リン他1選手との交換トレードで、ジョー・ルディ他1選手と共にボストン・レッドソックスに移籍。同年は開幕4連敗を喫し、その後3連勝するが50日間に及ぶストライキでシーズンが中断。再開後から6連敗を喫するなど4勝10敗と大きく負け越した。オフにフリーエージェントとなり、1月6日にテキサス・レンジャーズと契約。同年は前半戦だけで10敗を喫し、リーグワーストの18敗を記録する。は当初リリーフとして登板するが好投を見せて先発に復帰。好調を維持していたが終盤に5連敗を喫し7勝9敗・防御率3.16だった。4年ぶりに200イニングを越え、15勝15敗・防御率3.25を記録。は開幕から5連敗と不調で、6月20日にマイナー1選手との交換トレードで故郷のデトロイト・タイガースに移籍。8月2日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でベン・オグリヴィーの本塁打のみの1安打完投勝利。9月に5連勝を記録するなど移籍後は10勝・防御率3.34と復調した。はトロント・ブルージェイズと地区優勝を争い、10月4日のシーズン最終戦の直接対決で完封勝利を挙げ、15年ぶりの地区優勝を決めた。ミネソタ・ツインズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第4戦に先発するが、カービー・パケットに本塁打を浴びるなど6回途中4失点で敗戦投手となり、チームも1勝4敗で敗退した。は開幕5連勝を記録するなど5月までに8勝を挙げるが、防御率5点台と内容は今ひとつ。その後内容は上向いたが勝利には恵まれず、14勝11敗・防御率4.21の成績。は打線の援護に恵まれず、防御率3.58ながら10勝14敗に終わる。4月28日のブルワーズ戦で通算200勝を達成。オフにフリーエージェントとなり、12月10日にニューヨーク・メッツと契約。は15敗を喫し、チームも地区最下位に沈む。9月17日にトレードで地区優勝を争っていたニューヨーク・ヤンキースに移籍。移籍後は3試合に先発したが0勝2敗で、チームは地区2位に終わった。オフに現役を引退。

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