『宇宙一の無責任男』(うちゅういちのむせきにんおとこ)は吉岡平のライトノベル小説『無責任艦長タイラー』から始まった、連作シリーズタイトル。アニメシリーズは『無責任艦長タイラー』を参照。「宇宙一の無責任男」を初めとする最初のシリーズは1989年1月より富士見ファンタジア文庫より刊行された。シリーズの担当挿絵画家は当初は都築和彦が担当していたが、後年のアニメ化に合わせて外伝5巻以降のシリーズ挿絵画家はアニメ版のキャラクターデザインを担当した平田智浩に変更されている。続編としてタイラーの子供や孫、玄孫(孫の孫)などが主人公の無責任キッズ、無責任カルテット、無責任三国志がある。また2001年11月からはファミ通文庫レーベルよりアニメ設定を踏襲させた本編のリライト作品『真・無責任艦長タイラー』、『無責任提督タイラー』や、それら作品への布石となる前章的作品『無責任三銃士』(2000年6月刊行)『無責任黙示録』(2001年2月刊行)などが発刊されている。こちらの挿絵イラスト担当画家は吉崎観音および藤本秀明(本文およびカバー、口絵挿絵・キャラクターデザイン)江田恵一(メカデザイン)である。2012年1月からは朝日ノベルズレーベルより富士見書房版を収録し新作短編と都築による新規イラストが掲載された無責任艦長タイラー【スーパー・デラックス版】の刊行が開始された。2014年3月よりBOOK☆WALKERにて富士見ファンタジア文庫より電子書籍化され、宇宙一の無責任男全9巻と外伝全6巻を全巻購入すると特典で書き下ろしショートストーリー『宇宙一の無責任男シリーズ外伝7 ヒラガーのゲーム』が配信された。このショートストーリーは2015年3月5日発売の無責任シリーズ全35巻の合本購入者にも配信されている。電子書籍版のイラストは初期に担当した都築和彦のものは含まれておらずイラストなしで配信されているが、平田智浩が担当した分はそのようなことはない。また、シリーズ初作の一部分が無責任艦長タイラーのタイトルでアニメ化されている。作者は植木等の東宝映画『無責任男シリーズ』のファンで、この主人公平均(たいら ひとし)がもしスタートレックシリーズ的宇宙船の艦長になったら、といった構想で書かれていた(これについてはあとがきでも冗談めかして語られている)。転送機やフェイザー、ワープなど、スタートレックに登場する技術も多く登場し、ラアルゴン帝国はクリンゴン帝国がモデルである。原作とアニメではキャラの設定などが大幅に変わっていて、主人公のジャスティ・ウエキ・タイラーが小説では20代後半のノッペリした不細工顔のロリコンのおっさんであり、艦長から提督、元帥、更には大統領にまで出世するのに対して、アニメでは20歳でそれなりの顔で駆逐艦艦長(少佐)のまま活躍し続けるという設定になっていたり、アニメではキャラ全体の年齢が若くなっている。原作者の吉岡は当初はアニメ化の際の設定変更に対して「原作の世界観を壊している」と不快感を示し小説のあとがきでもそれを匂わせるような面が見受けられることがあったが、後に原作との差を解消するためアニメ設定にあわせて本編をリライトした真・無責任艦長タイラー、無責任提督タイラーシリーズを執筆した(「無責任キッズ」でもタイラーはアニメ準拠で、あとがきに「アニメのイメージが浸透しているので、タイラーはアニメに合わせた」と述べている)。詳細は宇宙一の無責任男#登場キャラクターを参照。21世紀以後、地球以外の太陽系惑星や巨大衛星に進出した地球人類移民は、西暦2093年(宇宙暦101年)に惑星連合としての独立を宣言して統合地球政府に宣戦、最初に地球外惑星の独立を唱えたマリウス・ボルツの誕生日である西暦1993年1月25日を元年とする宇宙暦を導入した。西暦2098年(宇宙暦106年)に独立戦争が地球外惑星側の勝利に終わって体制も一新され、以後宇宙暦が統一暦となる。宇宙暦188年(以後宇宙暦省略)にワープ航法が開発され、翌年に太陽系外への地球進出が開始される。その際に宇宙空間にわずかな空気と重力の存在が確認され、無重力・真空を前提としたこれまでの宇宙観は見直しを迫られた。208年にいくつかの大陸が消滅し、朝鮮半島やインドシナ半島などは「島」となる「ぶちこわしの一週間」と呼ばれる核戦争が勃発、以後地球は5228年に浄化が完了するまでの5020年間、人類は地球を離れる事になる。その後、6556年にラアルゴン帝国との戦争が勃発、そして7000年に物語が始まる事となる。タイラー一家(アニメ版では「そよかぜ」クルー)のキャラクターについて解説する。注意:ゴザ12世は欠番となっている。血縁的にはラアルゴン寄りであり、皇帝の血筋が絶えた時一番皇位を継ぐにふさわしい家系であったが、ワングの讒言によりゴザ15世により滅ぼされた一族の生き残り。表向きはラアルゴン帝国に従属していたが、父や一族の敵を取るためラアルゴン帝国へ復讐する。その野望はやがて宇宙を手にするという野望へと変わり、アシュラン戦役へとつながる。物語中、ラアルゴンには皇帝に忠誠を尽くす者達とそれに反抗する者達がいるが、明確に「○○派」「○○グループ」と呼ばれていないため、便宜上「ゴザ7世派」「コロー伯派」と分けることとする。艦船の命名法は第二次大戦前の日米英等各国の命名基準(戦艦は日本は旧国名、米は州名である等)で、なるべく実在しなかった名称を使用している(信濃など実在した名称も存在する)。各艦には艦隊指揮コードが割り振られており、艦隊旗艦などのコードが上位の艦は、指揮下の艦艇の操艦や攻撃を自由にコントロールすることが可能。また、戦艦などの大型艦の艦首には、梅の代紋があしらわれている。ラアルゴン帝国の属国の1つであり、作中には固有の宇宙戦力は登場していない。そのため、アスキルト条約により破棄される予定だった両国の軍艦を奪取し使用している。ただし、「乗り心地が良い」という理由で地球製の軍艦に好んで乗艦した。また、熟練兵の数が少ない為、多くの艦は無人で運用されている。首魁のイサムが惑星連合将官であり、ラアルゴン侯爵でもあることから、勢力を問わずその下に集まっている。ただし、固有艦名をもつ軍艦は惑星連合艦艇のみ。貿易中継を生業としているため、他星系の警戒を促す規模の大きさの軍艦は有していない。作中には出てこないが、巡洋艦と護衛空母も有している。あくまで宗教団体であり、軍艦の用途が細分化されてはいない。大型戦闘艦は重巡洋艦程度、小型戦闘艦は大型駆逐艦程度の戦闘能力を持つ。また、攻撃空母も保有している。(ただし、攻撃空母を戦力に組み込めるのはチェラブ(中将)以上のみ)特に断りのない限り宇宙機としての運用も可能。無責任艦長タイラー (アニメ)を参照。富士見書房の富士見カセットブックレーベルから、1991年8月30日に「無責任艦長タイラー(宇宙一の無責任男シリーズ1)」、1992年6月30日に「厳冬惑星ホロシリの叛乱(宇宙一の無責任男シリーズ2)」の2本が発売された。原作者の吉岡平自らが脚本を手がけ、タイラーの設定は中年、原作のイラストレーターだった都築和彦が表紙を描くなど、アニメとは異なり原作に忠実なのが特徴である。タイラー役には山本正之を起用し、音楽性を重視したミュージカル調の作りは、まさしく原作者が意図したSF版植木等『無責任男シリーズ』である。また、作者はアザリン役の声優は本多知恵子しかない、とあとがき等で何度も言明しており、この点も実現している。本多は後にアニメ版の電話サービス「パコパコダイヤル」のアナウンスも担当した。1巻に『銀河無責任時代』『無責任艦長タイラー』『ワングの逆襲』、2巻に『無責任元帥タイラー』『アザリン16歳』『タイラー大逆転』を収録し、各巻に新作短編を追加。イラストは都築だが新規のものとなっている。作画:森小太郎漫画版のための書き下ろし原作であったが打ち切り未完となったため、後に小説版で完結。ラヴ・アンド・ウォーのみ小説版の挿絵が森小太郎となっている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。