フランシスコ・セルベーリ（Francisco Cervelli, 1986年3月6日 - ）は、ベネズエラ・カラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手（捕手）。右投右打。現在はMLB・ピッツバーグ・パイレーツに所属している。イタリア出身の父とベネズエラ人の母の下に生まれる。少年時代のポジションは遊撃手、二塁、投手であり、捕手としての経験は皆無だった。セルベーリの体格と肩の強さに注目したヤンキースは、に捕手転向を条件として契約オファーを提示。セルベーリはこれを承諾し、捕手としてプロ入りを果たした。それと同時に、スイッチヒッターをやめ、右打に専念するようになった。9月18日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。は開幕前に、父がイタリア出身であるため、両親の出生地で代表入りが可能な第2回WBCにイタリア代表に選出された。しかし、セルベーリ本人は一度もイタリアに行ったことがなく、イタリア語もほとんど話せないため、「次回はもちろんベネズエラ代表で出たい」と複雑な心境をのぞかせた。シーズンでは、ホルヘ・ポサダ、ホセ・モリーナに次ぐ3番手捕手として42試合に出場し、打率.298という好成績を残した。プレーオフでも2試合に出場した。は、前年の倍以上となる93試合に出場。打率は下降し（.271）、ホームランも1本も放てなかったが、3本の三塁打を放った。は、開幕直前にクリス・スチュワートが加入したため、そのあおりでマイナースタート。9月1日にようやく昇格した。に第3回WBCのイタリア代表の候補に選ばれたが、辞退している。シーズンでは、正捕手となった。4月26日のトロント・ブルージェイズ戦で、打球を右手に受けて骨折した。開幕からコンビを組んでいた黒田博樹は「キャンプからずっと一緒だったので分かり合えていた。残念です」と、コメントしている。8月5日にバイオジェネシス・スキャンダルによって禁止薬物購入が発覚し、50試合の出場停止処分を受けた。1月17日にヤンキースと70万ドルの1年契約に合意した。開幕ロースター入りしたが、4月14日のボストン・レッドソックス戦で右太腿裏（ハムストリング）を痛め、4月15日に60日間の故障者リスト入りした。その後はA+級タンパ・ヤンキース、AA級トレントン・サンダー、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで計10試合に出場。6月17日に故障者リストから外れ、メジャーへ復帰した。2014年11月12日にジャスティン・ウィルソンとのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍し、FAでチームを離れることが決定的だったラッセル・マーティンの穴埋めを期待された。シーズンは正捕手として活躍し、自身初めて規定打席に到達した。打撃では打率.295、7本塁打、43打点、出塁率.370（リーグ10位）などを記録し好調だったものの、守備では10捕逸（同3位）、51暴投（同1位）、盗塁阻止率はリーグ平均を下回る22%を記録するなど、平凡であった。5月17日、3年3100万ドルで契約を延長した。6月10日のセントルイス・カージナルス戦の第1打席でスイングした際に左手を痛めて途中交代した。試合後に有鈎骨の骨折が判明して故障者リストに登録され、翌日に手術を受けため、長期離脱を余儀なくされた。

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