藤田 達生（ふじた たつお、1958年10月 - ）は日本の日本史学者、三重大学教授。愛媛県新居浜市生まれ。1981年愛媛大学教育学部中学校教員養成課程（社会科）卒業、87年神戸大学大学院博士課程修了、「日本中世における地域的権力の研究 -近江国を事例として」で学術博士。。同年神戸大学助手、93年三重大学教育学部助教授、2003年教授。専門分野は、日本近世国家成立史の研究である。本能寺の変の原因について、明智光秀の単独行動ではなく足利幕府最後の征夷大将軍である足利義昭が黒幕であるとの説を発表して話題となった。また、そのなかで天正9年（1581年）3月までに、羽柴秀吉は甥秀次を三好康長の養子にして羽柴・三好の提携関係が成立したとしているが、これについては谷口克広による反論がある。さらに、豊臣秀吉について史実として伝わっていることの多くは、情報操作の重要性を理解した秀吉自身によって作られた、きわめて政治性の強いものであることを指摘し、「秀吉神話」として批判・検討を加えた。また、豊臣平和令は存在しなかったという学説を説いている。なお、秀吉の家臣加藤光泰の死については、石田三成による毒殺説に信憑性をみとめる見解を表明している。

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