『ファージアスの邪皇帝』(ファージアスのじゃこうてい)は、ゲーム誌「マル勝PCエンジン」で連載されていた読者参加型ゲーム、およびそれを原作とするコンピュータゲームソフト。「マル勝PCエンジン」1990年12月号での予告を経て、1991年1月号から1992年1月号まで奇数月号に隔月で掲載された。ちなみに偶数月号の企画は、本作とほぼ同じスタッフで製作されていた『ガイナウォーズ』である。ファンタジーとSFの要素を融合させたネオ・メタル・ファンタジーと称し、剣と魔法による戦いを描きながらも、ロボットのようなメカ兵器が登場したりする。誌上ゲーム編と平行して掲載されていた薄葉士郎による漫画は、企画のコンピュータゲーム化の影響で当初の予定より1話延長され、1992年3月号まで掲載された。かつて、アガムー世界のファージアス大陸は劣悪な環境であり、破壊神サイヴァをあがめるジグラ族だけが住んでいた。しかしあるとき、神をたたえる儀式があまりに過熱したせいでサイヴァは力の源である「赤い眼球」を取り落としてしまい、眠りにつくことを余儀なくされた。破壊神の力が弱まるとファージアス大陸の環境も居住に適したものとなり、外部から新種族ヒュマーノンが侵入してきた。彼らはジグラ族を駆逐して版図を広げていったが、その過程で遺跡荒らしのイェーズが眠れる破壊神サイヴァを発見する。イェーズはサイヴァに新しい眼球を造ると口約束をし、その裏で高度な科学技術の知識を引き出しては自分のものにしていったが、神を欺くことはできず本当に眼球を造らされてしまった。一時的に力を取り戻したサイヴァは不遜なイェーズに怒りの鉄槌を下すが、しょせんはまがい物の眼球であり完全復活はならなかった。からくも一命を取り留めたイェーズは、その後、技術を人々に広めて回った。やがてジグラ族の中から皇帝アーキーが現れ、破壊神の名の下に軍を興すとファージアスの諸国を次々と征服していった。いまやヒュマーノンに残された領域は、大陸の北西の端に位置するアレク国だけとなった。大陸の命運をかけて、アレク王ギメルは起死回生の反攻作戦に出る。そこにはファージアス解放を目指す多くの勇者たちの姿があった。プレイヤーの分身として邪皇帝の軍と戦うキャラクターは、個人ではなくパーティー単位で設定を行う。作戦前には情報屋がいろいろな話を聞き込んでくるので、うまくすれば有利な選択のヒントを得られるが、ガセネタも混じっているので最終的な判断はプレイヤーが下すしかない。以下の項目を専用ハガキに記入して送ることでゲームに参加できた。犠牲者や生存者の人数などのプレイ結果は次回のレポートで発表され、優秀な戦果を収めたキャラクターは名前も出た。また、ランキング上位の成績表も掲載された。1992年8月29日にヒューマンから発売されたPCエンジン用ソフト。『ドラゴンクエスト』(1986年)タイプのコマンド選択型のロールプレイングゲームである。『ファイヤープロレスリングシリーズ』(1989年 - 2012年)や『フォーメーションサッカーシリーズ』(1990年 - 2002年)などを主に制作していたヒューマンがこのようなRPGを発売するのは大変珍しかった。ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では5・6・5・5の合計21点(満40点)、、「月刊PCエンジン」では80・85・75・80・85の平均81点(満100点)、合計「マル勝PCエンジン」では5・7・8・8の合計28点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.07点(満30点)となっている。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で84位(485本中、1993年時点)となっている。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「アイコンを採用するなど、使いやすさに重点をおいて開発されているので、比較的悩まずにゲームを進められる」と紹介されている。
出典:wikipedia
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