原田 茂治（はらだ しげはる、1948年9月 - ）は、日本の化学者（物理化学）。学位は理学博士（北海道大学・1979年）。静岡県立大学短期大学部一般教育等教授。北海道大学に進学し、理学部の高分子学科に在籍し、理学を学んだ。1971年に北海道大学を卒業すると、そのまま北海道大学の大学院に進み、理学研究科の高分子学専攻にて研究を続けた。1976年、北海道大学大学院の博士課程を単位取得退学した。大学院を単位取得退学した後は、2年ほど日本学術振興会の奨励研究員であった。1979年、母校である北海道大学にて、工学部の講師を務めた。同年、静岡女子短期大学に採用され、講師に就任して教鞭を執り、のちに助教授に昇任した。静岡女子短期大学が静岡薬科大学や静岡女子大学と統合され、新たに静岡県立大学が設立されると、そのまま静岡県立大学にて教鞭をとった。1987年から1991年まで、静岡県立大学短期大学部の助教授を務めた。同年、短期大学部の教授に昇任した。また、2000年より、静岡大学の工学部にて講師を兼任していた。現在、静岡県立大学短期大学部にて、一般教育を担当する教授として勤務する。専門分野は化学であり、物理学とのかかわりが深い物理化学を専門とする。両親媒性を持つ物質の溶液について、熱力学の観点から研究に取り組んでいる。また、早くから情報技術の将来性に着目しており、1986年の時点で「パーソナルコンピュータによる個人用データファイルの作成」と題した論文を発表し、個人情報の収集、管理にパーソナルコンピュータの活用を唱えた。近年では、学術研究の場において、電子媒体上の文献、電子図書館、デジタルアーカイブなどに代表されるさまざまな電子的資料の活用を訴えている。また、日本の高等学校の教科に「情報」が導入されたことから、静岡文化芸術大学文化政策学部教授の野村卓志とともに、新教科「情報」導入後の高校生の情報リテラシーの推移を調査、研究している。

出典:wikipedia