『クレヨンしんちゃん』()は、臼井儀人による日本の漫画作品。1990年に双葉社による『漫画アクション』で連載を開始し、2000年に『まんがタウン』に移籍するが、臼井の死去のため2010年に連載終了した。同年からアシスタントらにより『臼井儀人&UYスタジオ』の名義として連載された『新クレヨンしんちゃん』のことも記載する。1992年にテレビ朝日がアニメ化し、1993年からは毎年アニメ映画が制作されている。通称「しんちゃん」「クレしん」。生意気でいたずら好きな5歳の幼稚園児、野原しんのすけを主人公として、両親をはじめとする周囲の大人たちが、主人公の巻き起こす騒動に振り回される日常を描いたギャグ漫画作品。1990年夏に双葉社『漫画アクション』で連載開始し、現在は『まんがタウン』(双葉社)で連載中。また、過去には『まんがタウンオリジナル』(『まんがタウン』と統合され、廃刊)、『JOURすてきな主婦たち』にも連載。アニメはテレビ朝日で1992年4月13日より放送されており、現在も放送中。日本国外でも翻訳出版・アニメ放送・映画公開がされている。1992年4月11日(アニメが放送開始する2日前)に単行本1巻を発売し、翌年の3月に発行部数が1000万を突破し、2015年時点で旧式版は5500万部、新式版は4巻まで300万部と新旧累計5800万部で、関連書籍は2000万部、海外関連書籍は7000万部で、双葉社の書籍としては最大の発行部数である。また、単行本のサイズはA5(大判コミック)として発売される。文庫版や、新書版も存在し、新書版の表紙のタイトルは「○○編」(例:シロ編)と表記されている。元々は臼井儀人のデビュー作『だらくやストア物語』を連載している際、当時の編集者林克之が二階堂信之介に目につき「一つの漫画として独立させましょう」と臼井に提案した。二階堂信之介の破天荒な子供時代を描き、『だらくやストア物語』のスピンオフとして始めた作品が『クレヨンしんちゃん』である。また、野原しんのすけの名前は二階堂信之介が由来である。連載当初は特に反響はなく、打ち切りの危機もあったが、1992年4月からアニメが放送が開始した影響で人気が上がり書店では大人の他にも小学生当たりの子供が単行本を購入するといったように大人向けの漫画としては珍しい光景もあった。テレビアニメの放送に伴い本作は賛否両論を呼ぶことになった。主人公の生意気な言動が子供たちにも受け、子供に真似されることが問題視され、アニメは日本PTA全国協議会の行ったアンケートなどで批判の対象となるに至った(詳細は「クレヨンしんちゃん (アニメ)」を参照)。アニメの影響で子供向け漫画というイメージが強いが、本作は連載開始より一貫して青年漫画誌およびレディースコミックで連載されていることから青年漫画の位置付けである。アニメにより幅広い人気を集めた。これについて、漫画評論家村上知彦は「大人の建前のナンセンスさを浮き彫りにする面白さや、主人公の可愛らしさと本音をズバリと言う爽やかさが、青年誌の読者だけでなく子供や若い女性にも受け入れられた」のだと解説している。2009年9月に原作者の臼井が事故で急死し("詳細は「臼井儀人」を参照")、本作は絶筆作品となったが、原稿には臼井の死後に発見された遺稿を含めて幾らかのストックがあり、連載は2010年2月発売の『まんがタウン』2010年3月号まで続けられた(第1126話が最終回)。また、2009年末に、2010年夏を目標に別の作家による新連載の準備を行っている事も発表され、2010年6月号より8月号まで「クレヨンしんちゃんメモリアル」として過去作のより抜き再掲の後に8月5日発売の9月号より、臼井の元スタッフによる新連載『新クレヨンしんちゃん』が始まった。2016年5月18日よりNHN comico運営のウェブコミック『comico PLUS』でも配信を開始している。1話のページ数は決まっており、初期は3ページ、中盤以降・『新クレヨンしんちゃん』は4ページとなっている。また、最初の話から8ページ程度はカラー刷りである。原則的に番外編を除けば各話にタイトルはついていないが、原作では「○○編」(例:オラと母ちゃんはおともだちなのヨ編)という、いわゆる「章」にあたる区切りがあり、一話ごとに「その○」とナンバリングがされている。『新クレヨンしんちゃん』では連載した開始時点から「vol. ○○○」とナンバリングがされ、単行本では1巻から振り分けられている。2巻以降は前巻から続く形になっている。原作の連載は1990年に開始された。元の本誌が青年向けの「漫画アクション」だったこともあり、初期は「プロレスごっこ」「スキン」「チョコの箱」「ホテル」「キャバクラ」といった性的表現が度々登場し、更には直接的な性的表現も存在した他(ダーティーバージョン)、「ベルリンの壁」「天安門広場」など当時の世界情勢を皮肉ったエピソードなども描かれた。その後、露骨な表現はアニメが人気になったことでファミリー向けに変わると共に影を潜めたが(クリーンバージョン)、当時の日本の世相や有名人を扱ったネタは一貫して描かれ続けた。掲載の初期から相当期間はしんのすけの視点での描写は少なく、大半は、みさえかひろしにしんのすけが絡んでドタバタを繰り広げるパターンや、日常を過ごしている一般人の前にひょんな事からしんのすけが現れ、厄介事に発展してしまうパターンを主体に、しんのすけによって進退窮まってしまうというブラックユーモア色の強い内容であった。その後、徐々にホームコメディへと路線変更され、2006年頃からは1話完結のギャグ漫画要素が薄まり、連続ストーリーとなることが増え始めた。2007年の連載では、まつざか梅の交際相手行田徳郎がテロに巻き込まれて死亡し、それを知った梅がショックから自暴自棄になりアルコール依存症になりかけ、果ては自殺を図ろうとするという、従来よりも重苦しい展開のストーリー(詳細は#まつざか先生悲恋編を参照)が描かれ、読者の間で波紋を呼んだ。作品内で子供に人気の番組としてアクション仮面、カンタムロボを頻繁に取り上げているが、それぞれ仮面ライダー、機動戦士ガンダムを元にしている。ドラマや映画もパロディ化する事が多く、『踊る大捜査線』の織田裕二(青島俊作役)といかりや長介(和久平八郎役)と思しきキャラクターを「またずれ荘」の住人として登場させたり、アニメでは、2014年4月25日放送の「レンタルショップのソムリエ」では『パイレーツオブカリビアン』のパロディとして「パイレーツオブオバタリアン」や『アイアンマン』のパロディとして「ア♡イヤーンマン」などが登場しているが、これらは、二つとも原作のものとはまったく別のものとなっている。また、他雑誌のマンガのパロディも登場する。特に顕著なのは『ドラゴンボール』で、みさえの怒りを表現するときに髪の毛が超サイヤ人になる描写は頻繁に登場し、超サイヤ人3になる描写や、戦闘力、スカウター、「波っ!!」なども登場した。しんのすけがフリーザのおめんをつけて口真似するシーンでは、そのコマの隅に(C)鳥山明の記載がある。パロディとして「ゴンドラボールセット」と描かれていた時もあった。『新クレヨンしんちゃん』1巻の最終話で久々にこのパロディが登場し、みさえが超サイヤ人になるという描写があった。また、同局で放送していた美少女戦士セーラームーンシリーズは声優陣がクレヨンしんちゃんにも出演していることからもパロディ化することが多く、しんのすけとみさえは『美少女戦士セーラームーンS』にカメオ出演を果たしている(顔はかなり美男子風に書かれていた)。内輪ネタが多く、原作やアニメの関係者をモデルにしたキャラクターが登場するのも特徴である。中でも多いのが双葉社の編集者(増尾、染谷、戸津加、林、奥山(名前のみ登場))で、特に増尾はまたずれ荘編に登場した「ステロイド麻酔尾」や殺し屋の「ラベンダー増尾」、ひろしが勤務する双葉商事の後輩社員などでよくモデルとなっている。1997年10月10日放送の「テレビドラマのロケ隊が来たゾ」では、矢島晶子やならはしみきや藤原啓治が「ふぞろいの林檎たち」をパロディ化した「ふぞろいのなすびたち」という架空のドラマで俳優として扱われている。中でもひろし役を演じている藤原啓治は選挙出馬の政治家や不倫、ゲイ発覚のタレントなど、さまざまな使われ方をしている。『コサキンDEワァオ!』(TBSラジオ)というラジオのネタが、何の前触れもなく突然登場することがある。これは、作者の臼井がこのラジオのファンであるからというもの。実際にラジオでも紹介され、コサキンの本も発売されているがそこでも紹介されている。更に電柱の広告に吉田照美のやる気MANMAN!(文化放送)が登場していた。当然リスナーでしかネタは分からないが、ストーリーとは全く関係がないためあまり支障はない。また、制作局のテレビ朝日(旧本社・新本社両時代)まで登場したこともあるが、それ以外は「アクションテレビ」等と割と適当に名前を付けている。2000年以降では『ジョジョの奇妙な冒険』、『子連れ狼』などのパロディが登場しており番外編ではキャラクターがジョジョ立ちを、する描写がある。実在の商業施設や企業もパロディ化されることが頻繁にある。例えばサトーココノカドー (イトーヨーカ堂春日部店のパロディ)、アクションデパート(西武百貨店 春日部店のパロディ)、セボンイレボン (セブンイレブン)、ハイソン(ローソン)、ファミリーストア (ファミリーマート)、ドクナマルド (マクドナルド)、ウッテリア (ロッテリア)、センタッキーフライドチキン (KFC)、ニャン天堂 (任天堂)、XYZ(ABCマート) 、オッサン・アンジェリーナ(日産・プリメーラ)等非常に多岐に渡る。物語の舞台が埼玉県春日部市であることから、2003年10月に同市の「イメージキャラクター」として採用され、2004年4月6日には同市市制50周年記念事業の一環で双葉社やクレヨンの語呂に由来する架空の『春日部市双葉町904』を住所として野原家の住民登録を実施している。また、野原家を埼玉県子育て応援団特別団員として、2009年度より春日部市の「子育て応援キャラクター」、2010年度からは同市の魅力をPRする「まちの案内人」として起用している。さらには「彩の国まごころ国体(2004年埼玉国体)」・「彩夏到来08埼玉総体(2008年埼玉高校総体)」の春日部市イメージキャラクターにも起用している。2013年7月8日には、春日部市立春日部第1児童センター「エンゼル・ドーム」の敷地内に、しんのすけ・ひまわり・シロと、かすかべ防衛隊(風間くん・ネネちゃん・マサオくん・ボーちゃん)のモニュメントが設置された。舞台となる春日部市を走る東武鉄道と双葉社・テレビ朝日がタイアップをして、『クレヨンしんちゃん』のキャラクターがデザインされたパスネット(SFとーぶカード)を販売したり、特急「きぬ」・「けごん」(スペーシア)に装飾を施した「クレヨンしんちゃん号」を運行した。劇中にも東武伊勢崎線・東武野田線が実在し、登場人物の名前を伊勢崎線・野田線の駅名からとったものが多い。また、直通先の東京メトロ日比谷線も頻繁に登場する。近年では直通先の車両である東急5000系も登場した。また、春日部観光バスは「クレヨンしんちゃん」のキャラクターがデザインされた観光バス「クレヨンしんちゃんバス」を運行している。2000年代中頃には社団法人・三重県観光連盟の観光イメージアップキャラクターとなっていたことから三重県の地名も登場したこともあった(ひろしの出張先の設定を三重県としたもの)。三重県観光連盟が『クレヨンしんちゃん』を使用していた頃のキャッチコピーは「おもてなし王国 三重県」であった。ニッポンレンタカーやオロナイン液、などのCMにも起用された。2016年4月時点ではレオハウス、クリクラ、JAにしうわ、すき家、ファミリーマートのCMに起用されている。アニメ版にたびたび登場する、しんのすけの好物の菓子であるチョコビは様々な形で商品化されている。ロッテはチョコビ、ロイヤルチョコビ(アーモンド入り)を1993年5月26日に北海道・東北地区、同年7月12日から全国で発売した。この「チョコビ」はロッテが独自に開発したピーナッツチョコレートで当時ブームになっていた「クレヨンしんちゃん」とタイアップした、劇中のチョコビとは全く別物だったものの、明治製菓の「きのこの山」「たけのこの里」を抜いてチョコスナック市場でシェア1位となり、発売から半年で20億円を売り上げるヒットになるに至った。初期の頃にロッテのチョコスナックである「コアラのマーチ」が登場したことがある。オリオンの発売したものは劇中のチョコビと同じ星型のラムネ菓子である。バンダイの発売したものは当初スティック状のビスケットであった。さらに、2006年3月に東ハトとのコラボレーション商品として発売したものは、劇中のチョコビのパッケージおよび菓子の形状が出来る限り忠実に再現したコーンスナックである。森永乳業は2014年から映画とコラボで「チョコビアイス」を期間限定で発売した。モナカの中にアイスが入っている。年により味は違う。2011年7月30日、同じ埼玉に本拠地を置く埼玉西武ライオンズと共に、しんのすけが始球式に参加したり、ライオンズとのグッズを販売した。2016年4月22日から4月30日までの間、本作とスーパーロボット大戦シリーズ生誕25周年記念、映画最新作『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』公開のコラボとして、『スーパーロボット大戦X-Ω』に期間限定参戦作品として特別参戦した。1993年には、『第44回NHK紅白歌合戦』のショーコーナー「1993ステージショー」でしんのすけが特別出演として「オラはにんきもの」を歌った。2005年には、漫画15周年を記念し、「クレヨンしんちゃん誕生15周年元気!大作戦フェア05」を開催した。45巻には懸賞で漫画出演権に当選した大阪在住の男の子が出演している。2006年4月から中学3年公民の教科書・補助教材3つに使用されることになった。中でも帝国書院は野原家の特性を活かし、「核家族の典型例」として、系図つきで正面から取り上げている。野原一家はオリコンによる理想のファミリーランキングで3位を獲得した。2007年4月8日付の日刊スポーツのコーナー『日曜のヒーロー・ヒロイン』ではクレヨンしんちゃん(野原しんのすけ)が特集された。漫画キャラクターが特集されたことはコーナー史上初。記事の内容は記者からの質問にしんのすけが答えるインタビュー形式として、シンエイ動画の茂木仁史チーフプロデューサーの話を元に日刊スポーツが構成している。2010年5月、香港の地下鉄は初めてクレヨンしんちゃんの乗車券を発行した。当作は1990年8月(週刊漫画アクション9月4日号)から連載を開始しているが、連載第1話も含む初期の一部の話は単行本未収録となっている。連載第1話ではしんのすけが別の幼稚園か保育園から転入してくるシーンがあった。また、第6話ではしんのすけが自身に姉がいるという台詞があった。また、単行本第2巻収録の「幼稚園は楽しい楽しいパラダイス編」第2話と未収録の第11回は連続した話となっていた。これらに対して、『クレヨンしんちゃん大全』において双葉社の編集者・林克之は「どれもキャラクター像が架空の人物像になっているエピソードで、デフォルメ(主に性描写)の仕方も少しキツい感じが残っていた。(前述の遠足のエピソードの続きについて)もっと過激な描写がたくさんあり、キャラクター像がぶれてしまうため、それらのエピソードをどうしても出したくなかった。」と説明している。この経緯により、アニメ2010年7月16日放送分で紹介されたように、単行本第1巻第1話が最初の話とされている。なお、未収録作品では第62回のみアニメ化されている(1992年4月27日放送「アクション仮面を見るゾ」)。本作はほとんどが1話から3話程度で終了する短編が多いが、次に挙げる項目に関しては、通常の生活と異なったものを含め一定期間まとまって連載・アニメで放映されたものを解説する。毎日のように幼稚園の送迎バスに乗り遅れるしんのすけを自転車で送り届ける事に嫌気が差したみさえは、自動車免許の取得を決意する。教習所にいる期間の技術はかなり悪かったものの何とか取得できたが、当初の目的にも関わらず、たまに運転したとしても余所見等で事故を起こしたりするなどトラブルに見舞われる(しんのすけを幼稚園に乗せていく途中、高速道路に乗ってしまった、等)ペーパードライバーとなってしまった。アニメでも取得当初は下手だったが、月日の経過とともにそのような描写もなくなり、現在でも時々運転することがある。ある日、ひろしは大阪へ単身赴任することになる。単身赴任のことを聞いたみさえは動揺するが、赴任期間が1ヶ月と聞いたみさえは安心してひろしに励ましの言葉を送る…はずが、その場を茶化してしまう。その後ひろしとみさえはいつものように喧嘩になってしまうが、すぐに収まり、物語はスタートする。以降の話はひろし抜きの野原一家の生活をメインに進行するが、一度だけしんのすけとみさえが大阪のひろしのもとへ出かける話がある。大阪のお好み焼き屋で夕食を取っていた野原一家はちょうど幼稚園の園長の会合が行われており、偶然園長たちと同席することになる。その時しんのすけがチンピラ達に絡まれ、園長達がガンを飛ばしてチンピラを追い払いしんのすけを助ける。1ヶ月後、ひろしの単身赴任が終わり、みさえとしんのすけはひろしを迎えに行ったが、入れ違いでひろしとは合流できず、迎えを期待していたひろしも迎えに行ったみさえもイライラがつのり険悪なムードに…しかしいざ再会し顔を見ると仲直り。単身赴任編は、クレヨンしんちゃんスペシャル シロ&もうすぐ4人家族編に収録されている。酒の飲みすぎと辛いものの食べすぎで切れ痔(親指サイズ)になってしまったひろし。最初は薬をつけて治そうとしていたが、悪化の一方により入院し手術する事になる。入院中、ひろしは病院内でさまざまな人々との出会いを体験し、退院時には少し涙を流した。ある日、トマトジュースを飲んでいたみさえは突然気分が悪くなり、その拍子にジュースを喉に詰まらせ吹きだしてしまった。それを見たしんのすけは、みさえが吐血したと勘違いし、更にその前に見ていたドラマの影響で、「みさえは病気で余命3ヶ月で死んでしまうのだ」と思い込んでしまう。その後一人落ち込んでいたしんのすけは、みさえに「母ちゃん死なないで」と泣きつくが、実はみさえは病気ではなく、しんのすけの弟か妹になる赤ちゃんを妊娠していたのだった。その後悪阻で苦しんだりなどの試練を乗り越え、みさえは無事女の子を出産(原作単行本16巻にこの話が収録されている)。数日後、生まれた赤ちゃんの名前は「ひまわり」に決まった(「ひまわり」の名前はアニメの視聴者から公募された名前の一つで、「赤ちゃんの名前が決まったゾ」の回でしんのすけの考案した名前という設定で「ひまわり」という名前に決定した)。アニメ本編では野原一家とひろしの両親の5人で名前を考えていた際に、銀の介の提案(野原家代々に伝わる赤ちゃんの名前決め)で最後に落ちた紙ヒコーキの作者が考えた名前を採用するという形でそれぞれの考えた名前の書かれた紙ヒコーキを飛ばし、しんのすけの紙ヒコーキが最後に落ち、彼の考えた名前「ひまわり」に決定した(他の家族が考えた名前は「ぎん子」(銀の介)、「りえ」(ひろし)、「かめ」(つる)、「ゆずほ」(みさえ))。ひょんなことから骨折したまつざか先生はとある整形外科医院に入院することに。そこでまつざか先生は自分を診察してくれた医師・行田徳郎に一目惚れし、その後彼と恋人同士になる事となる。このシリーズから上尾ますみが登場、まつざか先生が入院している間の臨時教員として幼稚園にやって来た。まつざか先生の復帰後も、上尾先生はさくら組の担任として引き続き幼稚園で働いている。ふたば幼稚園に転入生酢乙女あいがやってくる。あいはひまわり組に入り、上品な振る舞いで周りを次々と彼女の虜としてしまうが、年上の女が好きと公言して相手にしようとしないしんのすけに、女の意地も交えてあいの方が惚れ込んでしまう。ある日、大型台風が春日部に襲来し、その影響で突然看板が野原邸に激突。翌日に一家で修復作業に取り組むが、シロアリによる被害で床が抜け落ちる事態に。さらに、みさえがガスの元栓を閉め忘れ、そこにしんのすけがチャッカマンで点火したため、ガス爆発が起こり野原邸は全壊してしまう。一度は絶望する野原一家だが、火災保険が下り、再建までの間アパート「またずれ荘」で暮らすこととなる。またずれ荘への引越しを決めたのはひろしで、その理由はひろしとみさえが新婚当時に住んでいたアパートとそっくりだったためである(アニメのみの設定)。また、アニメ版では台風ではなくしんのすけのサッカーボールで壁が凹み、そこから壁に穴が開いてしまう展開に変更されている。アニメではしんのすけが出て来て「長い間ご声援ありがとうございました。クレヨンしんちゃんは今回を持ちまして終了させていただきま〜す」と最終回のウソ告知をしていた。また、「突然家が大変だゾ」と「オラの家がなくなったゾ」の冒頭では爆発のシーンが若干異なっている(前者は野原邸が炎で吹っ飛んだのに対し、後者は黒煙で破壊。シロは前者では小屋ごと吹っ飛ばされたが、後者は吹っ飛ばずに黒焦げになっている等)。またずれ荘に引っ越した一家はオカマのスーザン(原作のみ)、浪人生の四朗、大家の大屋さん、劇団員志望の優、外国人のオマタ(原作のみ)、「親子」と名乗る謎の2人組・にがりやと汚田といった個性的な住人達と出会い、彼らと親しくなっていく。四朗の大学受験を応援したり、みんなでドライブに出かけたり、スーザンやオマタの意外な素性を知ったりと楽しい日々を過ごす野原一家だったが、再建が進むに連れまたずれ荘の面々との別れとなる日が徐々に近づいていた。だが再建が終わったその日、思いもよらない事件が起こる。実はまたずれ荘の一室に住んでいたにがりやと汚田の正体は張り込み捜査をしていた刑事で、彼らは麻薬売買組織「モルヒーネ・ファミリー」の一員・ステロイド麻酢尾を追っており、またずれ荘の向かいのマンションに住んでいる麻酢尾の恋人・リサの下に麻酢尾が訪れると踏んでリサの部屋を張り込んでいたのだ。そしてある日、遂に麻酢尾が姿を現した。ひょんなことからしんのすけと出会った麻酢尾は彼を利用してリサに自分の居場所を伝え、彼女と再会し、麻薬売人の仕事から足を洗うと告げる。そこへにがりや達が現れ、麻酢尾は逃げようとするが、自分を庇うしんのすけの姿を見て逃げようとするのを止め、にがりや達に自首した。しかし今度はそこに麻酢尾が組織を抜けようとしていることを知ったモルヒーネ・ファミリーのボスが放った殺し屋が現れ、しんのすけが人質に取られてしまう。何とかしんのすけを助けたものの、殺し屋は騒ぎを聞きつけて集まってきたまたずれ荘の住人全員を人質にとり、手榴弾まで持ち出して麻酢尾をおびき出した。しかし、しんのすけの行動で殺し屋はにがりや達に取り押さえられ、事件は無事解決…したはずだったが、殺し屋が落とした2つ目の手榴弾をしんのすけが誤ってまたずれ荘に投げ込んでしまい、またずれ荘は爆発で全壊した。その後、またずれ荘は野原家の家を再建した大工・鬼瓦築造と実はモロダシ共和国の王子だったオマタの援助によって再建される。そして野原一家はまたずれ荘と住人たちに別れを告げ、建て直された我が家へと引っ越していくのだった。アニメ版では展開はほぼ同じだが、スーザンとオマタは登場せず、代わりに屈底厚子・アツミ親子がまたずれ荘の住人として登場する。また、終盤のまたずれ荘が全壊する展開はなく、再建もされていない。またずれ荘編が描かれた理由は、ちょうどこの時期が「アクション」から「まんがタウン」へ移る時期だったので、「アクション」の担当者と、臼井が話し合い、「(アクションからまんがタウンへ)引っ越すのなら、いっそしんちゃんの家を爆発させてしまいましょう」と、担当者が提案したことによる。しんのすけは、ひょんなことから剣道場を開いている武蔵野剣太という青年に剣道の才能を見出され、彼の下で剣道を習い始める。ある日、しんのすけは「極端流剣道場」という剣道場に通う代々木コージローという少年と出会い、勝負するが負けてしまう。以後、しんのすけとコージローはお互いをライバルと見なし、2人はお互いに勝つため、特訓を開始する。そんなある日、しんのすけとコージローは町の剣道大会に出場する事となり、2人は順調に勝ち進んで行く。一方、しんのすけの試合を見に来ていた剣太は、極端流剣道場の少年がしんのすけに負けた後、極端流剣道場の師範から暴力を振るわれているのを目撃し、師範を止めて少年達を助け出す。そして、準決勝戦へ勝ち進んだしんのすけとコージローは遂に対決の時を迎える。一度は面を取られてしまったしんのすけだったが、その場に現れた謎の男(実は剣太の父親)が貸してくれた胴着からヒントを得て編み出した技でコージローに勝利を収めた。だが、しんのすけは「コージローに勝てただけでいい」と満足し、決勝戦には進まず家に帰る。その後、剣太の道場は剣太の父が師範となって運営することになり、コージローや剣太に助けられた少年達が新たな門下生になる。そして剣太は最後に一度だけしんのすけと勝負をし、春日部の町を去っていった。短期集中して連載・放送されたわけではないが、短いシリーズとして続いている話。よしなが先生と現在の夫である石坂純一は初期から中盤にわたっては単なる恋人同士であったが、その後幼稚園で結婚式を挙げ、長女・石坂桃を儲ける(アニメでは未登場)。よしなが先生の妊娠中は代理教員である熱繰椎造(あつくる しいぞう)がしばらくの間ひまわり組の担任を受け持った(アニメではよしなが先生が妊娠していないため、椎造は教育実習生として登場する)。ある日家の近くで怪しい女性を見かけたしんのすけ。それを聞いたみさえは慌てて警察に通報するが、実はその女性はみさえの妹・小山むさえであった。むさえはカメラマンを目指していたが、師匠から「才能がない」と言われてクビにされた挙句、アパートを追われてニートになってしまったのだという。そこで新しい仕事が見つかるまでの間、むさえは野原家に居候する事となった。原作では、むさえは新たな師匠と出会い、師匠とともに世界中の子供達の笑顔を撮る旅に出る。アニメでは熊本から唐突にやってきた父・よし治に「3ヶ月以内にカメラマンに復帰しなければならない」という条件をつけられながらも写真を撮る修行をしていた。その後、2008年1月18日放送の前後編で原作と同じく新たな師匠を見つけ、自ら弟子になりたいと懇願し、部屋を片付けないままに旅立って行った。撮影旅行から帰ってきた後は、野原一家が以前暮らしていたまたずれ荘で野原家が住んでいた部屋と同じ部屋に住み、春日部市内のバラクーダ写真館で働いている。アニメでは2006年4月 - 2008年1月の約1年半と、かなり長期間においてむさえが居候している設定が続いており、アニメオリジナル回も多い。むさえ編が終了してからも、アニメでは準レギュラーとして度々登場している。長い間日本国外に渡航していた徳郎が帰国してきた。ところが彼とまつざか先生の間にふとした誤解から軋轢が走り、まつざか先生は別の男性に婚約を申し込まれ、徳郎との間で揺れ動く。さらに、徳郎は尊敬する保根田教授からアフリカで新種の恐竜・ブタバナザウルスの骨を発掘することを持ちかけられ、2人の距離は開いていき、遂には破局してしまう。その後、居酒屋で飲んだくれていたまつざか先生は、偶然居合わせた野原一家に本当はまだ徳郎を愛していることを打ち明け、それを聞いたかすかべ防衛隊は徳郎を説得しに行く。まつざか先生を取り戻す決意をした徳郎は、どうにかまつざか先生の婚約者から先生を取り戻す事に成功、2人は公園で互いの愛を確かめ合い、徳郎は帰国後にプロポーズすることを約束して旅立った。しかしアフリカへ渡った数日後、徳郎は泊まっていたホテルで起きた無差別爆弾テロに巻き込まれて命を落としてしまう。ニュースでその事実を知ったまつざか先生は自分の体を疲れさせ、その上で酒を飲み、内臓をボロボロにして死んで徳郎の後を追おうとするが、幼稚園の敷地内で酒を飲んでいるところをばら組の園児・河村やすお(チーター河村)に見られ、彼からそのことを聞いた園長から厳重注意され、謹慎処分を受けることに。その後、居酒屋で酒をあおっていたまつざか先生は、自分に絡んできたチンピラたちを蹴散らし、その場面を目撃していた三木ボクシングのオーナーから女性ボクサーのスカウトを受ける。それを聞いたまつざか先生は、ボクシングで体をボロボロにして死のうと思い、その申し出を引き受ける。そして迎えた試合本番、まつざか先生は相手に圧倒的に押されるが、それは相手の攻撃でボロボロになって死ぬための行動だった。その時、しんのすけや事情を知ったかすかべ防衛隊とよしなが先生、高倉園長が駆けつけ、しんのすけは徳郎の母から預かってきたあるものをオーナーに読み上げてもらう。それは、徳郎が生前に外国で書き遺したまつざか先生に宛てた手紙だった。亡き徳郎の言葉によってまつざか先生は再び生きる気力を取り戻し、見事相手にTKO勝ちを果たす。立ち直ったまつざか先生は徳郎の後を追おうとすることを止め、彼の言葉を大切にして徳郎の分まで逞しく生きていこうと決意。しかしまつざか先生が勤務中に飲酒していたことを知ったPTAの親達が幼稚園に押しかけ、緊急会議を開いてまつざか先生を辞めさせるよう要求する。そこへ園児たちがまつざか先生を辞めさせないで欲しいと説得に現れ、更にみさえ達の意見によってPTA総会の会長からの許しが出てまつざか先生の辞職は回避され、彼女の処分は3か月の減給で済むこととなった。それからしばらくした後、徳郎の恩師であった保根田教授たちは、ブタバナザウルスの化石を再発掘するため治安が安定してきたアフリカの南ボボ・サルマータへ渡航する。そのときまつざか先生は空港で、徳郎の形見であるブタバナザウルスの恥骨の化石を教授に渡す。全ての化石の発掘が完了した数日後、化石で再現されたブタバナザウルスが各地の博物館で展示公開された。その中には、徳郎の形見の恥骨の化石も組み込まれていた。アニメではこのエピソードは放送されていない。また、徳郎がチリに赴任した後のエピソードでは登場していないが、まつざか先生が婚活を始めており、徳郎の事並びに彼の恋愛がどうなったのかは現時点では不明のままになっている。ある日みさえは夜中に調子が悪くなり病院に運ばれた。検査の結果胃炎だった。次の日には退院したがしんのすけと走ったら足を骨折してしまい再び入院をしたみさえ。途中で上尾先生が入院してきたがみさえより早く退院してしまった。テレビ朝日系列にて金曜夜7時30分から放送されている。1992年4月13日から放送開始。あたしンちのアニメが開始した2002年から一時期土曜日に放送されていたがまた金曜日の7時30分に放送されるようになった。日本国外でも放送されている国がある。一度の放送で3回構成となっていたが近年ではスペシャルを除き2回または1回となっている。2016年8月3日よりAmazonプライムビデオで毎週水曜日に独占配信されているウェブアニメ。クレヨンしんちゃんとしては初の連続ドラマ形式である。野原家の住む町の名前は「春我部市(かすかべし、かすがべし)」となっている。。ただし、テレビでも春日部になっていることがまれにある。同様にアニメ映画1作目でも、ひろしの車のナンバープレートが「春我部」ナンバーになっていたり、1994年12月26日放送『忘年会で盛り上がるゾ』では「大宮駅」も「大実矢駅」と表されたことがある。しんのすけの通っている幼稚園の名前は、漫画では「アクション幼稚園」であるが、アニメでは「ふたば幼稚園」。ひろしが勤務している会社の名前も漫画では「アクション商事」だが、アニメでは「双葉商事」に変わっており(現在は漫画でも「双葉商事」)、「アクション」から「双葉」に変わっていることが多い。また、アクション仮面は原作、アニメ、映画ともに全て同じ(サブキャラクターは若干異なる)。他にも、役津栗優の読みが原作では「やくづくりゆう」だがアニメでは「やくつくりゆう」になっており、大家の大屋主代はアニメでは「大家主代」になっていた。原作とアニメでは異なるキャラクターデザインとなっている。また、どのキャラクターにおいても一般的にアニメ版のデザインの方が有名である。劇場版は東宝が配給を行い、1作目は夏休みに公開、2作目以降は毎年春のゴールデンウィーク前(4月の3-4週目の土曜日)に公開されている。1997年、中国の企業数社が『クレヨンしんちゃん』の絵柄や中国語名「(ラービィシャオシン)」で勝手に商標を登録したため、双葉社は中国国内で「」の商標名でのキャラクターグッズ販売ができず、「Shinchan」の商標名での販売を余儀なくされている問題が発生した。2004年に双葉社が衣料品などのグッズを中国で販売したところ、公式商品にも拘らず、商標登録の影響で「コピー商品」として店頭から撤去される事態が発生した。2005年1月双葉社は、第三者の商標登録が有効であるとした行政の判断は間違っているとして、中国の行政を相手に北京で行政訴訟を起こしたが、2006年9月に中国の北京市第1中級人民法院は訴えを退けた。この判決を受け、双葉社は北京市高級人民法院に控訴した。しかし、商標登録に関する行政訴訟については、登録から5年を経過していることを理由に、北京市高級人民法院は2008年12月9日付けで最終的に双葉社の主張を退け、当該行政訴訟の終局判断を下し、双葉社側の敗訴が決定した。なお、初めメディア各社は「双葉社は著作権を所持しているにもかかわらず、中国ではグッズを販売できない」と報じたが、双葉社はその報道は誤りであると発表した。中国語名「蠟筆小新(ラービィシャオシン)」で商標を登録した中国の企業の1社は、双葉社との話し合いの席上にて、双葉社に対し 『この商標を譲渡する』 と双葉社へ申し出た。しかし「日本円で約14億円(一説には約20億円)で買い取れ」などとの内容だったため双葉社は拒絶した。この商標権侵害の問題を解決しようとせず、中国側は「(ラービィシャオシン)」の商標を使用していたが、本作の著作権者が2004年に商標審査委員会に商標の取り消しを申請し、一度目の審査では申請が退けられたが、二度目の審査の結果、3年間商標が使用されなかったとして2010年に商標取り消しが決定された。商標を有していた中国の衣料品会社はこの決定を不服として提訴したが、2012年、北京市第1中級人民法院によりその訴えは退けられた。また、2012年に双葉社は上海・広州・江蘇の企業3社に対して著作権侵害の賠償金約106万元(日本円で約1325万円)の支払いを求める訴訟を起こし、3月23日に上海第1中級人民法院は3社のうち1社に対して双葉社へ30万元(日本円で約390万円)の賠償金支払いと権利侵害の停止を命じる判決を下した。2008年、『クレヨンしんちゃん』のキャラクターを使ったスナック菓子を巡る権利が裁判沙汰になった("詳細はクラウン製菓の記事を参照")。
出典:wikipedia
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