岩田 茂穂（いわた しげほ、生没年不詳）は、江戸時代末期（幕末）の豊前中津藩士、明治の実業家。息子は獅子文六。中津藩で二十人扶持を食む上士として生まれ、渡辺重石丸について国学・水戸学を学ぶ。神道系国粋主義運動に開眼し、明治3年（1870年）に帰郷した福沢諭吉の暗殺団に増田宋太郎らと共に加わるが、後に一転し、同5年（1872年）に増田と共に福沢の開いた慶應義塾に入塾した。明治16年（1883年）にはニューヨーク市立大学シティカレッジに留学し、帰国後に、絹物貿易と小売の店、｢岩田商店｣を横浜に開いた。事業は息子には引き継がれず、岩田が病没すると閉業した。

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