二軍（にぐん）とは野球をはじめとしたスポーツチームにおいて使われる言葉であり、チーム内の有力な選手を一軍内に配備した後に余った選手を所属させる場。選手の育成場所であるという点からファーム（farm）・ジュニアチーム（junior team）、あるいは英語でそのままsecond squad等、また一軍から見た場合には衛星的な存在に当たるためサテライトチーム（satellite team）とも呼ばれる。一軍選手の故障などで一軍に欠員が生じた場合や二軍所属中に大きく成長した場合に一軍と二軍の間で選手が入れ替わることがある。一般的に、二軍に所属することとなった選手にも試合という形で活躍できる場は与えられるものの、観客数、マスコミによる報道、成績に対する評価などあらゆる事柄の重要度が一軍と比べると極めて低い。日本のプロ野球ではイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグが置かれており、各球団で支配下選手登録された選手や、育成選手（練習生）として登録された選手が出場できる。実際には支配下選手登録のうち出場選手登録から漏れた選手が出場するケースが多い。福岡ソフトバンクホークスのように二軍の下として三軍を設けている球団も存在する。尚、日本球界で三軍を初めて設けたのはの近鉄バファローズである。2005年に育成選手制度が導入されて以後は、支配下登録していない、即ち1軍・2軍とも出場できない選手の育成という観点から、3軍による練習試合（対戦チームとしてセミプロ独立リーグや社会人野球のチームなど）を行う事例が多数ある。現行のNPB二軍12球団については下記リンクを参照。【イースタン・リーグ】【ウエスタン・リーグ】日本のJリーグでは、発足当初よりJサテライトリーグという形で二軍選手の育成のためのリーグ戦が開催されていたが、日程調整等の問題から2009年で開催を終了したため、現在は各地域毎に独自のリーグ戦を行い選手を育成する例が多い（詳細はJサテライトリーグ#廃止後を参照）。またジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ（2011年解散）のように、プロの二軍ながらアマチュアのトップリーグであるJFLに所属している例もある。なお2016年からは条件付きで、J3リーグにJ2リーグ以上に所属するクラブのセカンドチーム（基本メンバーは23歳以下）の出場が認められたほか、Jサテライトリーグ（J3に参加しないセカンドチーム対象）が再開されることになった。J3については2015年まではJ2以上に所属するクラブから、出場機会が少ない選手を無作為で選抜する「Jリーグ・アンダー22選抜」（J-22）が出場していた。日本のプロバスケットボールでは、リンク栃木ブレックスが二軍に当たるTGI D-RISEを結成され、日本バスケットボールリーグ（JBL）の2部である日本バスケットボールリーグ2部機構（JBL2）に所属していた。

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