陸軍局(りくぐんきょく、ドイツ語:Heeresamt、略称:HA)は、ドイツ連邦陸軍における陸軍指揮司令部と並列する二大組織の一つ。陸軍指揮幕僚監部の傘下にあって陸軍少将が局長を務め、連邦陸軍に必要な概念の開発、教育、装備に責任を負う。局は約1,100人の軍人と文民で構成される。この他に、連邦陸軍の組織において兵站分野の運用のためにも活動する。上位の目的としては、陸軍の効率的な運用、教育、組織および装備についてさらなる改善を図ることである。このため以下のような事項が陸軍局の主要任務となる。この他に、陸軍局はケルンに配置されているいくつかの外国軍の駐在武官連絡官と連携している。陸軍局は、約500人の士官、250人の下士官、160の班および120人以上の文民職員で構成し、隷下には約12,000人を従えている。陸軍局の長には陸軍少将が指定される。局長の直属下には先任法務官(LRB)、先任衛生官(LSO)が置かれ、士官教育、下士官教育、部隊教育および予備役教育の執行のために統制・監察する。局長は外国軍連絡官と直接接触できる。副局長には陸軍准将が指定され、すべての陸軍学校の指揮官であると同時に情報通信部隊も従えている。幕僚長には陸軍准将が指定され、陸軍局幕僚部の長として所属下の部間どうしの調整や運用評価などを統括し、各部は幕僚長に対して管理について報告する。専門部には第1から第5部まであり、各部は以下のような任務について責任を有する。陸軍局本部はケルンに所在するコンラート・アデナウアー兵営に設けられている。第2部と第4部はオイスキルヒェンに所在するルドルフ=クリストフ・フォン・ゲルスドルフ兵営に、第3部がコブレンツのライン川兵舎に、第5部の一部はバート・ノイェンアール=ヴァイーラーのアール川兵営に所在している。陸軍局は陸軍のすべての中央教育機関を傘下に治めている。これらの陸軍学校やセンターなど陸軍施設3,000箇所、約12,000人の軍人や文民職員を下位指揮機構に治める。陸軍局は連邦国防省の支所として1956年2月16日に部隊局(Truppenamt)の第5部 / 部隊課(Abteilung V/Truppenreferate)として設立される。内部組織には指揮部隊監部(InFüTr)、戦闘部隊監部(InKpfTr)、砲兵部隊監部(InArtTr)、防空部隊監部(InHFlaTr)、工兵部隊監部(InPiTr)、技術部隊監部(InTTr)、衛生部隊監部(InSanTr)、陸軍教育制度監部(EBH)、陸軍基幹部門(SDH)から成っていた。1956年6月10日に第5部 / 部隊課は稼働し、1970年10月1日に陸軍局に改称される。1986年に陸軍局はフリードリヒ・オルブリヒト将軍抵抗戦士記念碑を敷地内に建設した。1990年8月から東ドイツ国家人民軍との統合事業の開始に伴い新生ドイツ軍を形成するための教育を担当し、1995年には陸軍局全体の再編成がなされ、これ以降は陸軍における概念の発展ついて責任を負う。2008年4月1日に陸軍後方支援センターは第5部として陸軍局に取り込まれる。
出典:wikipedia
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