STS-105は、スペースシャトルディスカバリーによる国際宇宙ステーションへの飛行である。2001年8月10日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打上げられた。2003年2月にコロンビア号空中分解事故が起こったため、ディスカバリーのこの次の飛行は2005年7月のSTS-114となった。この期間に行われた改修で、ディスカバリーのフライトデッキは、アトランティスのようなグラスコックピットとなった。かっこ内の数字は、今回を含めたフライト経験数。STS-105の主目的は、ISSの乗組員の交代とイタリアの建造した多目的補給モジュール(レオナルド)の2度目の飛行による物資の補給だった。また2度の宇宙遊泳が行われ、科学実験が行われた。レオナルドはISSに留まり、追加の実験場所となった。長さ6.4m、幅4.6m、重さ4082kgであり、ラファエロという名前の同形のモジュールはSTS-100とSTS-108の2度用いられた。レオナルドには6つの補給貯蔵ラック、4つの補給貯蔵プラットフォーム、デスティニーに置かれる予定の2つの新しい科学装置ラック(EXPRESSラック4と5)が積み込まれた。EXPRESSはExpedite the Processing of Experiments to the Space Stationの略であり、これによって今後の新たな科学実験が可能となる。EXPRESSラック4は533kg、EXPRESSラック5は554kgであり、空の状態のEXPRESSラックは356kgである。EXPRESSラック1と2Aは、2001年4月にSTS-100/6Aでラファエロにより運ばれた。EXPRESSラック3は2002年のSTS-111で運ばれた。補給貯蔵ラックと補給貯蔵プラットフォームは、Cargo Transfer Bagsに入れて運ばれた。6つの補給貯蔵ラックには約1,451kgの荷物が入れられ、4つの補給貯蔵プラットフォームには約544kgの荷物が積まれた。レオナルドに乗せられたカーゴ、ラック、プラットフォームの合計の重量は、4,990kgを超えた。カーゴの合計の重量は、約3,073kgであった。他に積まれたペイロードは、材料曝露実験装置である。このプロジェクトは、アメリカ航空宇宙局とラングレー研究所が共同で運用するもので、その目的は将来の宇宙船の開発のために、低コストで時間がかからず簡便な宇宙での暴露実験法を確立することである。ジョンソン宇宙センター、マーシャル宇宙飛行センター、グレン研究所、空軍研究所の材料学研究室、ボーイング社のファントムワークスもこのプロジェクトに参画している。材料曝露実験装置は、初めてISSの外壁に取り付けられた実験装置で、1999年のシャトル・ミール計画の実施時にミールでの長期滞在用に開発され、STS-76で運ばれた4つのPassive Experiment Containersの中で行われる。前回は、STS-76でミールに運ばれ、18ヶ月間宇宙空間に曝露した後、STS-86で回収された。Passive Experiment Containersはスーツケースのような外見で、スペースシャトルから宇宙基地に試験体を運ぶために用いられる。宇宙基地に着いて開けられると、その後は宇宙空間に曝露するためのラックとして用いられる。またその他のペイロードとしては、ゴダード宇宙飛行センターのワロップス飛行施設で行われるシャトル・スモール・ペイロード・プロジェクトの一部である、Hitchhiker payload Simplesat、The Cell Growth in Microgravity GAS Canister (G-708)、Microgravity Smoldering Combustion experiment (MSC)、Hitchiker Experiment Advancing Technology Space Experiment Module-10 payload等の機器がある。NASAの有人飛行では、ジェミニ計画以来、乗組員は宇宙での一日の始まりに特別な音楽を流すことになっている。それぞれの音楽は家族等により特別に選ばれたもので、乗組員各自にとって特別な意味を持つか、日常の業務に適したものである。
出典:wikipedia
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