『ラストエグザイル-銀翼のファム-』(ラストエグザイル ぎんよくのファム)は、テレビアニメ『LAST EXILE』の続編として制作された、GONZOによる日本のテレビアニメ作品。2011年10月から2012年3月まで、中部日本放送、TBSほかにて放送された。2003年に放送されたテレビアニメ『LAST EXILE』の続編作品。前作スタッフの多くが今回も参加しているが、シリーズ構成に新たに吉村清子が加わっている。テレビアニメに先駆け、宮本ろばによるコミカライズ作品が『ヤングエース』2011年8月号より連載されており、2011年12月現在、既刊1巻。単行本化にあたって修正加筆があり、第一話の描き込みは特に増加している。また、ニュータイプエース2011年Vol.1号より『ラストエグザイル-砂時計の旅人-』が1期のキャラクターデザイナーであるムラオミノルの作画により連載中。ノベライズも岩佐まもるにより角川スニーカー文庫から発売されている。コンシューマゲームの発売は予定されていないが、モバゲーでソーシャルゲームが利用可能。フライングドッグ所属のプロデューサー尾留川宏之によれば、前作『LAST EXILE』(2003年)の終盤の頃に千明孝一監督に「新シリーズを作りたい」旨を話していたという。しかし放送終了直後は完全燃焼といった状態で、実際に動き出したのはその3年ほど後となった。打ち合わせの初期には主人公は“男の子”というアイディアがあり、ファムはスピンアウト版の主人公として考えられていたキャラクターであったが、2年半ほど前(2008年)からの本格的な打ち合わせ開始時には本作の主人公へと切り替えることとなったと述べている。『ラストエグザイル -銀翼のファム- Over The Wishes』のタイトルで、2016年2月6日公開。内容は100カットの新作カットと一部セリフを新録して再構成した劇場版である。前作『LAST EXILE』から2年の歳月を経た世界。圧倒的な軍事力で世界統一へと突き進むアデス連邦と講和条約を結ぶため、聖地〈グラン・レイク〉へと赴いたトゥラン王国の第一王女リリアーナと第二王女ミリア。しかし到着と同時に宣戦布告したルスキニア総統率いる連邦艦隊の奇襲で、トゥラン艦隊は壊滅の危機に陥る。戦艦を狙ってやって来た空族のヴァンシップ(小型飛行機)乗り・ファムとジゼルは、砲撃に晒されるトゥラン旗艦の譲渡と引き換えに、王女たちを逃がそうと旗艦の墜落を偽装し、戦線離脱に成功する。連邦の王都侵攻を阻もうと、残存艦隊で決死の強襲を試みたリリアーナは連邦に拉致され、移民船〈エグザイル〉の出現によってトゥラン王都は壊滅。絶望するミリアだったが、ファムたちカルタッファル空族の支援を受け、父に託されたトゥランを再興するべく連邦に抗い、亡命政権の樹立を宣言する。作物や家畜の育たない超高地で暮らすため、空中戦艦を鹵獲し加工や転売をして生計を立てるようになった集団。その生業から卑しい存在として侮蔑や嫌悪の対象となっている。多くはアデス連邦の侵攻で故郷を追われ難民となった者達で、「平和で自由な空」を愛する。「迷う翼は風が支えよ」「散った翼は空に還せ」などの掟に幼い頃から触れているためか団結が強く、一勢力として決して侮れない規模を有する。戦艦を「クジラ」と呼び、奪取する機会があれば急行、鮮やかな連携で艦を翻弄しながら動きを封じてしまう。主人公・ファムは空賊の一集団である〈カルタッファル〉に属している。この世界では比較的肥沃な大地と水、気候に恵まれ、農業が発達した、帰還民による国家。アデス連邦との戦乱に巻き込まれたことから、カルタッファル空族と関わりを持つこととなった。攻め入るアデス艦隊へ砲撃を加える最中、上空に現れた巨大な物体〈エグザイル〉を攻撃したことで迎撃を受け、王都イグラシアは壊滅状態に陥ってしまう。グラン・レイク西部の辺境に位置していた国家だが、周辺諸国を次々に併合し、巨大化した。人材にも恵まれ、「五将軍」と呼ばれる司令が率いる強力な艦隊を有している。急速な領土の拡大によって隣接するようになったトゥランとも小競り合いが急増しており、彼らと和睦を図るためミリアとリリアーナが会談に赴くところから物語は始まる。前作の主な舞台となった人工惑星より帰還した国家アナトレーとデュシスで構成されており豊かな国土を持つ。後にアナトレー・デュシス連合帝国となる。空賊や他国軍の間で「死神」や「幽霊船」などと噂される、神出鬼没の漆黒の戦艦。その正体はアナトレー・デュシス連合王国に属する情報収集を目的とした軍特殊艦。クルーたちがどの様な任務を帯びているのか等、謎も多い。グラン・レイクの北方に位置する閉鎖的な国家。「グラン・レース」のテロを経験して以来完全鎖国を貫いており、自国への干渉は一切認めず、他国への干渉も一切行わない。分野によっては他国を遥かにしのぐ技術力を持つ。またエグザイルを領内に隠し持っており、侵略を受けた際には鉄壁の防御壁とする。他国への侵攻戦を行わないためか戦艦は所有しておらず、ヴァンシップを国防の主力に据えている。グラキエス人はロシア語によく似た「グラキエス語」という独自の言語を使っている。なお、グラキエス語の監修はロシア人声優のJenyaが務めている。初回には「『ラストエグザイル-銀翼のファム-』1話テイクオフ直前スペシャル! これが『銀翼のファム』だ!」の特別番組が放送され、その翌週から第1話の放送となった。放送は全24回で、内訳は本編21話、直前スペシャル1話、総集編2話である。うち第15.5話は前作『LAST EXILE』の総集編になっている。サブタイトルのナレーションは、ゆかなが担当。サブタイトル名は前作同様、チェスにちなんだものが多い。CBCにとっては単独製作としては『うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜』以来、毎日放送(MBS)との共同制作を含めれば『Angel Beats!』以来のテレビアニメ(深夜アニメ)作品となる。なお、提供クレジットはOP・ED映像で製作クレジットが出た後の画面右下に表示していた(送出は各局別で提供読みなし)。CBC製作のテレビアニメとしては、初めて製作クレジット表記にCBCの略称ロゴを使用している。この他、ニコニコ動画のアニメチャンネルでも配信されているが、上記動画配信サイトとは異なり第1話以外は有料配信のみ(無料配信なし)となっている。アニマックス・アジアでの広域(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、香港、インドなど)における放送局にて、日本での初回放送後の同日の内に放送されている。北米とオセアニアでも配信される。角川スニーカー文庫(角川書店)より発売。著者は岩佐まもる、表紙イラストは堀内修、本文イラストは磁油2。全2巻。『ラストエグザイル カルタッファル通信』は、2011年11月11日から2012年3月30日までHiBiKi Radio Stationで配信されていたラジオ番組。隔週金曜日更新。これらの他に各社できせかえ、SDキャラ待ち受けが公開された。
出典:wikipedia
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