神山町(かみやまちょう)は、徳島県の北東部、吉野川の南側に並行して流れる鮎喰川上流域に位置する町。町面積は徳島県内24自治体の中で9番目に大きい173.30㎢、町の中央を東西に横断する鮎喰川(あくいがわ)流域に農地と集落が点在し、その周囲を町域の約86%を占める、300〜1,500m級の山々が囲む。四国山脈の東部に位置し、全面積の約83%が山地であり、その中央を鮎喰川が蛇行して流れ、それに鬼籠野川、神通谷川、北谷川などの谷川が流れ込み、美しい渓谷美を作っている。年平均気温は14℃前後、年間降水量は2,100㎜前後。季節によって寒暖の差が大きい。地区によるが冬には数センチの積雪がある。植林された杉、檜が多いものの、ミツバツツジやシャクナゲなどの自然植生群落もみられる。町南西部の柴小屋自然林や雲早山頂上付近に広がるブナ、カエデ類の高木、ヒメシャラなどの自然林は清流鮎喰川の源となっている。神領地区に日本神話に登場する穀類の祖神、大冝都比売命(おおげつひめのみこと)を主祭神とする上一宮大粟神社があることから、古くから先人たちがこの地に集い、粟などの穀物を生産し、生活が営まれていたとされる。古来、阿波の語源ともいわれる「粟生の里」と呼ばれ、人々の交流拠点として栄えた。江戸から明治にかけ、農民の娯楽として阿波人形浄瑠璃が盛んに上演され、その舞台を飾った襖絵は今も1,400点ほど現存している。明治22年市制町村制施行により、広野・阿川の両村が合併。「阿野村」となる。これに下分上山と左右内の両村が合併した「下分上山村」、「神領村」、「鬼籠野村」「上分上山村」をあわせた5村となり、昭和30年に合併して「神山町」が発足した。1997年徳島県は神山町に「国際文化村」を設ける構想を発表。文化村構想は実現しなかったが、町内の実業家らにより、1999年より芸術家を招聘する「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」事業を開始した。国際文化村委員会は2004年にNPO法人グリーンバレーに名を改め、町から受託した移住支援事業や、緊急人材育成支援事業などを行う。2011年の地上デジタル放送移行を前に、2004年に神山町・佐那河内村が連携して、山間部の情報格差、難視聴対策としてケーブルテレビ兼用の光ファイバー網を整備したこともあり、2010年10月に、クラウド名刺管理サービスのベンチャー企業が同町で初めて古民家をオフィスとしたのをはじめ、IT企業のサテライトオフィスの進出が相次ぐ。それにともなってビストロや弁当屋など、新規3次産業も生まれた。このことから2011年には、神山町が誕生した1955年以来初めて社会動態人口が増加に転じた。以降、まちづくりの取り組みに対し全国から注目が集まっている。2015年に49歳以下の若手町職員および住民等約30名からなるワーキンググループの協働を通じて創生戦略を策定。同年12月25日に神山町の創生戦略・人口ビジョン「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を公開した。民間に一般社団法人の地域公社を、役場内に課長級の戦略会議体を立ち上げる方針を策定し、この両輪を回しながら、連続的で、拡張性があり、継続性の高い施策群の推進を目指す。2016年4月に創生戦略を実行する一般社団法人神山つなぐ公社設立。また、同じタイミングで同創生戦略から生まれた「Food Hub Project Inc. 株式会社フードハブ・プロジェクト」を、町役場、一般社団法人神山つなぐ公社、モノサスが共同設立した。果実の生産が盛んであり、スダチは徳島県内の生産量の24%を占め日本一である。京都の祇園祭や大阪の天神祭の際に軒先などに飾るヒオウギの大半は神山町で生産される。。葉の並びが扇に似ていることから、祇園祭では疫病を避ける縁起物、お祓いとして珍重され、山鉾界隈では祇園祭期間中に店先や玄関などの人目につくところに飾られる風習がある。ヒオウギがつける黒くツヤのある実はカラスを連想させるとして烏羽玉(うばたま)と呼ばれる。 町内唯一の連「桜花連」が、町内約20箇所で通りを踊りながら進む「流し踊り」をしたり、駐車場やあき地で踊りを披露する沿道の住民が区間を決めて道路の清掃に取り組むこと。1988年に神山町が日本で最初に導入した。現在は21団体が参加している。1992年発足した神山町国際交流協会の活動から派生して、1999年にスタート。国内外から芸術家を招聘し、創作活動を支援するAIR事業。神山での創作活動が招聘作家の今後の活動に好影響を及ぼすとともに、地域住民が事業を通じて新しい発見、新しい価値観、新しい交流を享受できることを目的とする。2011年の地上デジタル放送移行を前に、2004年神山町・佐那河内村が連携して、山間部の情報格差、難視聴対策としてケーブルテレビ兼用の光ファイバー網を整備。町が希望する全戸に回線を引き込んだ。町内の利用料は月2625円。地域発の先進的なサービスを生み出すことを目的とした共同仕事場。神山町は光ファイバーを用いた高速通信網を整備していることから、都市部以上の通信環境があり、都市部に本社を置くIT企業や自治体、大学などがサテライトオフィスを設置している。ここで仕事をしながら一時滞在できる拠点として宿泊施設 WEEK神山が2015年7月にオープン。町内に空港はない。なお、最寄りの徳島空港へは国道438号・国道192号・国道11号・国道28号を経由して所要時間は約70分である。町内に鉄道はない。1912年には佐古駅と神山町を結ぶ上徳電気軽便鉄道が計画されたが実現には至らなかった。最寄の鉄道駅であるJR四国徳島駅まで、国道438号を経由して所要時間は約50分である。集配を担当する郵便局は、以下の3局である(局名の後に記述している数字は郵便番号)。このほか、市内には川又・阿野・鬼籠野・寄井の各郵便局が置かれている。
出典:wikipedia
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