『続・猿の惑星』(ぞく・さるのわくせい、"BENEATH THE PLANET OF THE APES")は、1970年のアメリカ合衆国の映画。ピエール・ブールによるSF小説『猿の惑星』を原作とする『猿の惑星』シリーズ全5作の第2作。当時のベトナム反戦運動の影響が随所に見られる。禁断地帯を旅するテイラーとノバは、突如大きな地割れと炎に襲われる。不審に思ったテイラーは周囲を調べようとするが、突然岩の中に消えてしまう。同じ頃、行方不明となったテイラーたちを追って、ブレントも未来の地球へとたどり着いた。船長のマドックスを亡くし途方に暮れていたブレントの元にノバが現れ、彼女が付けていたテイラーの認識票を見て彼の生存を知る。ブレントはノバに案内を求め、ノヴァはテイラーの言付けに従い、ジーラに協力を求めるために猿の町に案内する。猿の町では強硬派のウルサスが食糧問題解決のため、ザイアスを説得して禁断地帯の征服を宣言していた。ブレントはジーラとコーネリアスの協力で禁断地帯へと向かうが、途中で猿の兵士に発見され地下に逃げ込む。そこで荒廃した地下鉄の駅を見付け、ブレントは猿の惑星が未来の地球であることを知り衝撃を受ける。ブレントは地下を進み廃墟となったニューヨークにたどり着き、そこで超能力を持つ人間に出会う。彼らは人類文明を破壊したコバルト爆弾を信仰するミュータント化した人類であり、ブレントを尋問して猿の軍隊が近付いていることを知る。ミュータントは幻覚を見せて猿の軍隊を威嚇するが、ザイアスによって幻覚が見破られてしまい軍隊の侵攻を許してしまう。一方、ミュータントへの協力を拒んだブレントはテイラーのいる牢に連れて行かれ、超能力で操られ互いに殺し合いを強制される。そこにノバが現れ、ミュータントが油断した隙を突きミュータントを殺し、コバルト爆弾の使用を阻止しようとするが、直後にノバが猿の兵士に撃たれ死んでしまう。ウルサスたちはコバルト爆弾がある聖堂を占拠し、ミュータントが「神」と崇めるコバルト爆弾を引き倒そうとするが、そこにテイラーとブレントが現れ銃撃戦となる。しかし、ブレントは射殺されテイラーも重傷を負い、再会したザイアスの冷酷な言葉に絶望したテイラーはコバルト爆弾を発射させる。そして大気中の水素原子と酸素原子との核分裂による連鎖反応によって、地球は完全に破壊され消滅した。前作『猿の惑星』のヒットを受け、20世紀フォックスが続編の製作を検討した。脚本家のロッド・サーリングは続編の構想を練るが、彼が示した脚本は20世紀フォックスには受け入れられなかった。そのため、プロデューサーは原作者のピエール・ブールに相談を持ち掛け、彼はテイラーが人類を率いて猿の支配に抵抗する『男の惑星("Planet of the Men")』を草稿として提示するが、「原作の視覚的衝撃と驚きに欠ける」として、この案も没となった。アソシエイト・プロデューサーのは、物語の骨子として『猿の惑星 再訪("Planet of the Apes Revisited")』を執筆し、詳細の執筆をイギリスの作家に依頼し、彼は日本への原子爆弾投下で受けたトラウマと核戦争への恐怖を脚本に盛り込んだ。二人が執筆した脚本には猿と人間のハーフの子供が登場するが、獣姦を連想させるとして没となった。監督には前作に引き続きフランクリン・J・シャフナーが予定されていたが、『パットン大戦車軍団』の撮影を理由に断られたため、テッド・ポストが起用された。ポストは脚本家に前作のマイケル・ウィルソンを起用しようとしたが、予算の都合が付かず起用を断念した。ポストとブレント役のジェームズ・フランシスカスは、ブレントのキャラクター付けを行うためにデーンの脚本を50ページ以上に渡り書き換えた。当初は前作に引き続きチャールトン・ヘストン主演の予定だったが、ヘストンは「続編を作るべきではない」と言い、出演すること自体も断っていた。しかし、リチャード・D・ザナックから「どうしても出演して欲しい」と言われ、出演する条件として「自分が演じるテイラーの出番をできるだけ減らし、最後に死ぬようにする」「自分に支払われる予定の出演料は全て慈善団体に寄付する」ことを提示し、出演が決定した。このため、脚本ではテイラーは序盤で姿を消して終盤のみの登場となり、彼に代わる主人公ブレントを設定することになった。また、前作でコーネリアスを演じたロディ・マクドウォールは『』の撮影でスコットランドに滞在していたため出演できず、代わりにディヴィッド・ワトソンがコーネリアスを演じている。本作はマクドウォールがシリーズ5作の中で出演していない唯一の作品となった。ウルサス役にはオーソン・ウェルズが予定されていたが、彼はゴリラのメイクアップのために自分の顔が映画に映らないことを理由に出演を拒否したため、ジェームズ・グレゴリーが起用された。
出典:wikipedia
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