キャンフォードクリフスはアイルランドで生産され、イギリスで調教された競走馬である。馬名の由来はイギリスのドーセット州プールにある観光地()。中団から差す戦法を得意とし、ヨーロッパのマイル戦線で活躍。G1競走5連勝を挙げた。主戦騎手はリチャード・ヒューズ。当歳時のセールで46000ユーロで取引されたが、1歳時にふたたびセールに出され、50000ポンドで取引されている。1歳時に購入したエージェントのピーター・ドイルは後に「1歳馬としては明らかに際立ったクオリティで、素晴らしい歩様と体格を有していた」と述懐している。5月のデビュー戦を7馬身差で勝利すると、重賞初挑戦のコヴェントリーステークスも好スタートから先手を奪うと6馬身差で圧勝した。G1初挑戦のモルニ賞では全馬が勝ち馬から1馬身差内の接戦のなか、短首差、首差の3着に敗れた。シーズン初戦のグリーナムステークス2着から2000ギニーに出走し、中団後方から伸びたものの、勝ったマクフィと僚馬のディックターピンに届かず3着に敗れた。しかし、続く愛2000ギニーでは中団から鋭く伸び、3馬身差の快勝でG1を初制覇した。セントジェームズパレスステークスでは、中団追走から先に抜けだしたディックターピンを差し切って勝利し、ハノン厩舎でワンツーフィニッシュを飾る。古馬との初対決となったサセックスステークスでは、スタートで大きく出遅れたものの、中団にとりつくと直線で先に抜けだしたリップヴァンウィンクルをゴール前で強襲し、G1競走3連勝となった。ワールド・サラブレッド・ランキングではこのレースでのパフォーマンスに対し、マイル部門で年間3位となる127のレイティングを獲得している。ところがその後、喉の炎症を発症し、出走予定のクイーンエリザベス2世ステークスを回避。以後はブリーダーズカップ・マイルやマイルチャンピオンシップなどへの出走が検討されたが、結局出走することはなかった。年末、馬主のロビン・ヘファーはキャンフォードクリフスの権利の半分をクールモアグループの共同経営者であるマイケル・テイバー、デリック・スミスに売却している。初戦のロッキンジステークスは中団後方から差し切って勝利。クイーンアンステークスはG1競走13勝のゴルディコヴァとの初対決が注目を集めた。レースではゴルディコヴァの背後をマークし、先に抜け出したゴルディコヴァに並びかけると叩き合いを制して勝利した。この走りに対しては前年同様127のレイティングが与えられている。サセックスステークスではわずか4頭立てと、7戦無敗の3歳馬フランケルとのマッチレースの様相を呈したが、逃げるフランケルに突き放され、5馬身差の2着に敗れた。その後陣営はクイーンエリザベス2世ステークスでフランケルとの再戦を目論んでいたが、前走から8日後の8月4日に左前脚の繋骨に故障が判明。故障は軽度であったが、これまでの実績を考慮し、引退と2012年からのクールモアスタッドでの種牡馬入りが決定した。引退に際し、調教師のリチャード・ハノンは「2歳時に類稀な早熟性を見せながら3歳から4歳にかけて素晴らしいマイラーに成長した非常に珍しいタイプで、私の40年以上の調教師人生において間違いなく最高の馬」と評している。
出典:wikipedia
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