トナン (Garde-côte cuirassé Tonnant) は、フランス海軍の海防戦艦で同型艦はない。フランス海軍の正式名称は「装甲海防艦(ガルド・コート・キュイラッセ)」である。本級はフランス海軍が自国の沿岸警備のために造り上げた海防戦艦である。船体形状は特徴的なタンブル・ホーム型船体となっている。これは、水線部から上の構造を複雑な曲線を用いて引き絞り、船体重量を軽減できる船体方式で、他国では帝政ロシア海軍やドイツ海軍、アメリカ海軍の前弩級戦艦や巡洋艦にも採用された。外見上の特徴として水線下部の艦首・艦尾は著しく突出し、かつ舷側甲板よりも水線部装甲の部分が突出すると言った特徴的な形状をしている。このため、水線下から甲板に上るに従って船体は引き絞られ甲板面積は小さくなっている。これは、備砲の射界を船体で狭められずに広い射界を得られることや、当時の装甲配置方式では船体の前後に満遍なく装甲を貼る「全体防御方式」のために船体が短くなればその分だけ装甲を貼る面積が減り、船体の軽量化が出来るという目的に採られた手法である。水面部が突出した艦首から艦首甲板に34cm単装主砲塔が1基、司令塔を組み込んだ艦橋の背後に主ミリタリーマストと1本煙突が立ち、その周囲は艦載艇置き場となっており、艦載艇は2本1組のボート・ダビッドが片舷に2組ずつ計4組で運用された。その後ろに34cm単装主砲塔が後向きに1基配置された。
出典:wikipedia
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