ワジール、ワジル、ワジヤ、ワジア(Wajir, Wajeer)はケニアの北東州にある町で、の行政中心地。ワジールは降水量が少ない乾燥地帯にある。北東州の他地域同様、ワジールにはソマリ族が多く住む。その多くはハウィエ氏族の支族デゴディアである。1999年の国税調査では住民は32,207であり、2010年時点の推定人口は41,430である。ワジールはこの地区全体を表す県名でもあり、この地区の中心にある町の名でもある。ワジールの町はこの辺りでは比較的大きく、食糧や水の供給も比較的堅実である。ただしワジール県の住民の7割は遊牧民などであり、旱魃(かんばつ)があるとワジールの町以外では特に大きな被害が出る。ワジール県には2007年8月に8つの地区が設けられている。ワジール東、ワジール南、ワジール北、ワジール西、エルダス、タルバジュ、ブナ、ハバスウェインである。ワジールには中等学校がいくつかあり、そのうち6つはワジール東地区にある。町にはがあり、ケニアのナイロビ、ソマリアのガルカイヨ、モガディシュなどへの便がある。陸路の場合はから車で20時間ほどである。ワジール近郊には人工の積み石、ケアンがあり、当時の住民マダンレにより作られた。マダンレは半伝説的な民族で、今日のソマリ族のハウィエ氏族のアジューラーン支族と関係しているとみられている。これを発見したA. T. カールは、住民の塚と骨片、陶器の破片、銅の鈴なども見つけている。今のワジールの町は1900年代の初期に作られた。日本政府は草の根無償資金協力として、1999年にワジール西の中等学校建設に440万円、2001年にワジール県ブテの中等学校建設に640万円、2002年にワジール東の中等学校建設に670万円を提供している。2000年には旱魃の影響で、寄生性原虫を原因とするリーシュマニア症が発生している。2005年にはアフリカ開発のための新パートナーシップにより、ワジールその他の地区の中等学校に対し、インターネット環境の導入が進められている。2006年には再び北東州を旱魃が襲い、WFPによる食糧援助が計画されている。
出典:wikipedia
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