


小友沼(おともぬま)は、秋田県能代市にあるため池で、ガンカモ類の渡りの中継地点である。2010年(平成22年)3月25日に農林水産省のため池百選に選定された。小友沼は1617年(元和3年)1675年(延宝3年)年に久保田藩主佐竹義宣の命を受け出羽角間川組下を支配した梅津政景・忠雄親子により灌漑用ため池として造成された。、奥羽本線東能代駅から約2km南側の丘陵の麓に位置し、周囲に在する米代川の水や沢の水を引き入れて貯水している。1998年には県指定鳥獣保護区に設定された。ガンカモ類の渡りの季節には観察小屋が設置されている。『榊史話』(1953年浅野虎太)によると、小友沼は次のように記されている。「今の小友下より機織方面は慶長以前、茫々たる芦原であったが、秋田藩主佐竹義宣が開拓事業を創起し、重臣の梅津政景が20年間、養子の忠雄がその後38年間という親子二代にわたって事業の推進をはかり、元和4年より着手して田地248町歩の開墾と、その灌漑用としての小友溜め池が造成されたものである。周囲1里余りあり、工事は延宝3年まで58年の長年月を要している。その当時は民家の数も少なく、多くは漁業を生業にしていたという。耕地開墾などの経験は無かったから働く人の苦労はもとより、梅津氏にとって正に難事業であった。この開墾は58年もの長年月を要したため、元来漁業を生業としてきた住民の中にはこれに反抗したり、労働に参加しなかった人も出て人心の統一には非常に難儀をしたと伝えられている。現在の機織神社には梅津政景が祀られている」ヨシ原からなる豊かな湿地を有し、最盛期には10万羽を超える渡り鳥が飛来するなど、自然価値の高い渡りの中継地点であるほか、ミサゴやオジロワシなどの絶滅危惧種を含むさまざまな生物の生息地でもある。このことから平成11年に東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワークに登録されている。年間を通じて数十種類の鳥類が確認されている。
出典:wikipedia
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