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氷と炎の歌の諸名家

氷と炎の歌の諸名家(こおりとほのおのうたのしょめいけ)では、ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズである『氷と炎の歌』の中に登場する、架空のウェスタロス大陸における諸名家と、諸名家出身の主要な登場人物を説明する。別の家に嫁いだ女性は、原則として出身家のところで説明する。諸名家以外の登場人物は氷と炎の歌の登場人物で説明されている。各部の各章はそれぞれ一人の視点人物の目から三人称で描かれている。以下に諸名家の視点人物を示す。House Arrynアリン家はアリンの谷間の最上位の貴族であり、多くの下位貴族が忠誠を誓っている。その本拠は山の頂にある高巣城(アイリー)にあるが、その他にも多くの拠点を持つ。紋章は空色の地に白の“月に隼”であり、標語(銘言)は“高きこと誉の如く”(“誉れのごとく高し”)である。“山と谷の王”の子孫であり、その血統はウェスタロスを侵略した古アンダル貴族にさかのぼる。他のアンダル貴族と通婚し、現在のアリン家はアンダル貴族の中でも最も純粋な血統である。物語の直前に毒殺されるまでは、ジョン・アリンがアリン家の長であった。唯一の息子であるロバート・アリンが高巣城公となり、ジョンの妻でタリー家出身のレディ・ライサ (リサ)が摂政として統治するようになる。実家のタリー家が内戦に参加して彼女の助けを求めるが、ライサは中立を保つ。ライサは ピーター・ベイリッシュ (ベーリッシュ)と再婚するが、彼に突き落とされて死ぬ。ピーターはロバートの保護者となり、ロバートの名において谷間を治める。John Arryn高巣城公、アリンの谷間の守護者、東部総督であり、ロバート・バラシオン王の治世では〈王の手〉を務めた。ジョン・アリンはロバートとエダード・スタークの里親であり二人にとっては父親のごとき存在であった。エイリス・ターガリエン二世が二人を殺すよう命じた時、ジョンは反乱の旗を上げた。反乱へのホスター・タリーの支持を固めるため、遥かに年齢が下の、娘のライサ・タリーと結婚した。〈鉄の玉座〉を手に入れた後、ロバートはジョンを〈王の手〉に任命した。ロバートの治世において、七王国を治める責任の多くをジョンが担った。ロバート王とエダード公にとっては、ジョンは人生の大部分において親友であり父のごとき存在であった。死の前に、ジョンはスタニス・バラシオン(スタンニス・バラシオン)とともに、王妃サーセイ・ラニスターの子の父がロバートではなくサーセイの双子の弟であるジェイミー・ラニスター(ジェイム・ラニスター)であることを発見した。だがこの情報を公表する前に、ピーター・ベイリッシュに唆された妻ライサによって毒殺された。ライサが息子ロバートを里子に出したくなかったためである。HBOドラマシリーズでは、ジョン・アリンはジョン・スタンディングが演じる。ライサ・タリーを参照。Robert Arrynジョン・アリンとその妻ライサの唯一の子。病弱で弱々しい6歳の男の子であり、現在は高巣城公でかつアリンの谷間の守護者。てんかんのような症状を示す病気に苦しんでいる。その母レディ・ライサは彼の名において谷間を守護代として治める。心も体も発育が遅れており、乳離れさえしていない。短期間レディ・ライサと結婚していたために、ライサの死後はピーター・ベイリッシュが谷間の守護代となり、谷間を統治しロバート公の保護者となる。谷間のおもな領主達は〈強訴六公〉と名乗り、高巣城からピーターを追放して、ロバート・アリンの保護と訓練を引き受ける宣言に一時は署名するが、ピーターの政治的手腕の前に引き下がる。母親の死後、ロバートはさらに感情的かつ不安定になり、発作の頻度は増し、今はアレイン・ストーンを名乗って母親代わりとなった従姉のサンサ・スタークから離れなくなっている。 HBOドラマシリーズでは、ロバート・バラシオンと混乱されないようにロビンと改名されており、が演じている。House Greyjoyグレイジョイは鉄諸島の最上位の貴族である。鉄諸島の多くの下位貴族が忠誠を誓っている。本拠地はパイクにある。紋章は黒地に描かれた黄金のクラーケン(大海魔)であり、標語は“われら種を播かず”(“われらは種を播かず”)である。当家は〈英雄の時代〉の伝説的な〈灰色の王〉(グレイ・キング)の末裔である。ターガリエン家による七王国の征服の後、エイゴン(エーゴン)一世が〈鉄諸島生まれ〉たちに筆頭者(宗主)を選ばせた時、ヴィコン・グレイジョイとその血統が選ばれ、グレイジョイ家は鉄諸島の領主となった。物語の冒頭では、ベイロン(バロン)・グレイジョイが領主であり、娘アシャと息子シオンが存命である。物語の9年前に、ベイロンはバラシオン家の〈鉄の玉座〉に反乱を企てたが失敗した(〈グレイジョイの反乱〉)。その結果、シオンはスターク家に人質として引き渡され、王の逆鱗に触れた場合は処刑されることとなった。唯一残された子であるアシャは世継ぎに立てられたが、これは女を指導者として戴かない鉄諸島人の習慣に反するものである。ベイロンは鉄諸島と北部の王であると宣言し、既に始まっていた四人の王の戦争に参戦し、これを〈五王の戦い〉にする。Balon Greyjoy 鉄諸島の領主、塩と岩の王、海風の息子、パイクの収穫者、パイク島の死神、グレートクラーケン号の船長。厳しく勇敢な男で、鉄諸島の慣習に忠実であったが、これに反して娘のアシャを世継ぎとする。10年前にロバート・バラシオンに対する反乱を率いたが敗れ、末息子のシオンはスターク公の人質となった。ロバート・バラシオンの死後、ロブ・スタークからの同盟の提案を断り、自身を鉄諸島と北部の王として宣言し、ネック(地峡)を占領し、スターク家の保持する北部の沿岸を略奪する。ベイロンは嵐の中、揺れる吊り橋を渡ろうとして落下して死ぬ。あまりにも都合良い時期に弟ユーロンが帰還したために、ユーロンの命を受けた暗殺者に殺されたのではないかと推測するものもいる。HBOドラマシリーズではが演じる。Aeron Greyjoy (エロン・グレイジョイ) ベイロンの末弟であり視点人物。エイロンは若き日々にはだらしない酔っ払いであった。溺死しかけた後、エイロンは鉄諸島の〈溺神〉(〈溺れた神〉)の宗教に身を捧げてきた。今の彼は厳格で、笑みを知らず、禁欲的な生活を送り、粗い織りのローブしか着ない、浜辺に住む隠者である。一度も切ったことのない長髪には海藻を編みこみ、〈濡れ髪〉(〈湿り髪〉)と呼ばれている。仲間の聖職者からは〈溺れし者〉と呼ばれ、一片の迷いもなく命令を下し、〈鉄人〉には広く深く尊敬されている。ベイロンの死とユーロンの帰還ののち、エイロンは〈溺神〉の祭主(司祭)としての影響力を使って、ベイロンに代わる王を選ぶために〈選王民会〉を開く。ベイロンと同じく、伝統に従った保守的な統治を続けることを期待し、兄ヴィクタリオンが王になることを望む。だがその計画はうまく運ばず、ユーロンが玉座を得る。エイロンは“信仰なき”ユーロンに抗して民を立ち上がらせることを宣言し、次の日姿を消す。HBOドラマシリーズではが演じる。Asha Greyjoy視点人物であり、ベイロン・グレイジョイの唯一の娘であり、生存する中では最年長の子である。 エダード・スタークがシオンを人質として連れ去った後に唯一残った子であり、鉄諸島の伝統に反して女ながら世継ぎとして育てられた。アシャは勇猛で誇り高く、船を率いて男たちを戦いに導くことで、〈鉄人〉の女性差別の伝統を拒む。父ベイロンが北部の侵略を命じた時、アシャはディープウッド・モット(〈深林の小丘城〉)を奪った。シオンがウィンターフェルを奪った後、アシャは防御が難しいウィンターフェルを放棄して共に南に行こうと誘う。だがシオンは受け入れず、アシャの部下の半数と共に残る。アシャは去り、シオンの二枚舌の同盟者であるラムジー・スノウによるウィンターフェルの奪取を見ることはない。ベイロンの死後は玉座を要求するために鉄諸島に戻る。土地と引き換えに本土と和平を結ぶという提案によって、〈選王民会〉では大方の予想よりも人気を集めるが、ユーロンが王に選ばれる。アシャはこの決定を受け入れず、鉄諸島から逃げ出す。〈深林の小丘城〉(ディープウッド・モット)に戻り、ユーロンが自分の結婚を取り決めたことを知る。スタニス・バラシオンに捕えられ、その軍と共にウィンターフェルに移動する。軍は大雪にさえぎられ、食糧が不足し始め、スタニスの配下は雪が止むことを祈って、アシャを火あぶりにしてル=ロールの神に供えるよう要求し始める。弟シオンと再会するが、シオンが余りに変貌していたため、初めは誰なのかわからない。HBOドラマシリーズでは、アシャ・グレイジョイはが演じている。オシャとの混同を避けるため、ヤーラと呼ばれている。Euron Greyjoyベイロンの弟で、舌を切った船員だけで航行する船〈沈黙〉の船長。予測しがたい人間であり、周りの人間に悪意のある心理ゲームを挑み、心理戦を仕掛けることで知られる。このために全ての兄弟に憎まれている。左目に眼帯をしており、〈鴉の眼〉と呼ばれるが、眼帯の下に何を隠しているのかは不明である。鉄諸島から追放され、ベイロンの存命中は戻らないように警告されていた。ユーロンはベイロンの絶命の翌日に鉄諸島に戻る。エイロンに招集された〈選王民会〉においては、魔法の角笛によってドラゴンを自らの意思に従わせて、全ウェスタロスを征服することを約束する。ユーロンは王に選ばれ、河間平野(リーチ)への襲撃を始める。この攻撃は成功し、ユーロンは土地と称号を競争相手の支持者に与えることで、相手の勢力を弱める。しかしながら、襲撃以外の成果は上げられない。ユーロンは弟のヴィクタリオンを送りだしてデナーリス(デーナリス)・ターガリエンを見つけ出し、彼の名において求婚し、ドラゴンとともにウェスタロスに連れ戻すことを命じる。HBOドラマシリーズではが演じる。Theon Greyjoyシオン・グレイジョイは視点人物であり、公式にはベイロン・グレイジョイの世継ぎである。10年前にエダード・スタークによって人質とされ、エダード・スタークを後見人としてウィンターフェルで育てられた。シオンはスターク家の子らと一緒に育てられ、ともにあらゆる規律を教えられた。スターク家とグレイジョイ家の両世界のはざまで生き、どちらにも完全に属することはない。ロブ・スタークの親友となり、エダードの死後は多くの戦いで彼を支える。ロブはスターク家とグレイジョイ家の同盟を求めて、シオンを鉄諸島に送りだす。だがグレイジョイ家の親族は、シオンの北部人のようなふるまいを批判し、ロブの提案を拒否する。ベイロンはシオンを送りだして北部の海岸を襲わせる。だがシオンはその命令を無視して、家族からの尊敬を勝ち取るためにウィンターフェルを占領する。しかしブラン・スタークとリコン・スタークは脱出する。二人を見つけられず、勝利を確固たるものと見せかけるため、シオンは農民の子を二人殺し、その死骸がブランとリコンのものであるとしてウィンターフェルとウェスタロス全土をだます。これにより、北部人は〈返り忠のシオン〉(〈変節者のシオン〉)と蔑むことになる。シオンは短期間だけウィンターフェルを保持したが、援軍の要請は家族に無視され、ラムジー・スノウに捕われる。シオンが死んだと思われていた時、生存する証拠としてその皮膚の一部が多くの人々に届けられる。シオンは拷問を受け、皮をはがれ、手足の指を切り取られる。精神的に追い込まれ、汚物にまみれたラムジーの使用人であるリーク(くさや)と名乗らされる。ラムジーを恐れるあまり、シオンはラムジーを喜ばそうと、リークの名にしがみつき、シオン・グレイジョイであることを忘れようとする。本来の自分を思い出させられた時には、乱心しシオンは死んだと主張する。ラムジーがアリア・スタークと婚約した時、アリアの正体がジェイン・プールであることに気づき、その境遇に同情するが助けることはできない。婚儀の前の数日間、シオンはウィンターフェルをさまよい、ロブを裏切ったことを後悔して死を願う。婚儀の後、〈古の神々〉に祈り始め、自らの名前がつぶやかれたのを耳にした時には〈古の神々〉が名前を知っていてくれたと喜ぶ。シオンはジェインの脱出を助け、スタニス・バラシオンのもとに引き出される。HBOドラマシリーズでシオン・グレイジョイはアルフィー・アレンが演じている。Victarion Greyjoyベイロンの弟、鉄水軍(鉄の艦隊)の海将(司令官)、視点人物の一人。戦いと広い海を愛する。有能な指揮官であり、戦では獰猛な戦士であるが、平時には静かな男であり、敵にも大いなる尊敬を払い、捕虜を辱めるユーロンの傾向を嘆く。〈溺神〉を深く信仰し、溺れることを恐れないため航行中も板金鎧を着る。何年も前に、ヴィクタリオンは名誉を汚した妻を殺し、その後は再婚しなかった。ベイロンの死後、鉄諸島の玉座を求め有力に見えたが、ユーロンに屈する。ユーロンを憎悪しながらも、義務を尊重するゆえに、王となったユーロンの命令に従う。ユーロンの名においてデナーリス・ターガリエンに求婚するために派遣されるが、密かに彼自身が娶ることを計画する。航海で艦隊の半分を失うが、難破した船の破片にしがみついていたル=ロールの〈紅き祭司〉を助ける。祭司は、化膿していたヴィクタリオンの手の傷を直すが、手は焦げたままとなる。船乗りたちは祭司を怪しみ海に投げ込むよう求めるが、ヴィクタリオンは溺神とル=ロールの両方に供物をささげる。HBOドラマシリーズには登場しない。House Starkこのシリーズの多くの視点人物がスターク家の者である。スターク家は北部の最上位の貴族家であり、本拠は由緒あるウィンターフェルである。紋章は白雪の野原を走る灰色の狼であり、標語は“冬来たる”(“冬がやって来る”)である。物語の冒頭で、エダード・スタークは死んだ大狼の傍らに6匹の仔狼を見つけて、子供たちに与える。スターク家は、何千年も前の英雄時代の伝説的な存在で、ウィンターフェルと〈壁〉を創った建設王ブランドンの子孫である。〈征服戦争〉においてトーレン・スタークが征服王エイゴンに忠誠を誓うまでは、スターク家が北部の“冬の王”であった。それ以来、スターク家はウィンターフェル公および北部総督として北部を統治している。物語の15年前、リアナ・スタークとプリンス・レイガー(レーガー)・ターガリエンはともに姿を消した。スターク家はこれを誘拐とみなし抗議した。これに対し、エイリス(エリス)二世王はスターク公とその長男のブランドンを処刑した。エダードはウィンターフェル公となり、リアナを助け出して父と兄の復讐をするために、友であるロバート・バラシオンの〈ロバートの反乱〉に加わる。ロバートが王となり、ターガリエン家のものは殺されるか追放されたが、リアナも死んでしまった。物語の冒頭までに、エダードとタリー家出身の妻キャトリン(ケイトリン)はロブ、サンサ、アリア、ブラン、リコンと5人の子供をもうけている。さらにエダードは私生児の息子ジョン・スノウを認知している。シリーズを通して、スターク家の家族は〈五王の戦い〉によって離ればなれとなり、生き残った者たちは様々な境遇に置かれる。スターク家の運命は明らかでなく、嫡出の息子はすべて死んでいると多くの人々が信じる。 ウィンターフェルはラムジー・スノウ(ラムジー・ボルトン)によって焼かれている。主な旗主(旗手)としては、ドレッドフォードのルース・ボルトン、ホワイト・ハーバーのワイマン・マンダリー、〈最後の炉端城〉(ラスト・ハース)のグレイトジョン、〈灰色沼の物見城〉(グレイウォーター監視所)のハウランド・リード、カーホールドのリカード・カースターク、〈熊の島〉のレディ・メージ・モーモントなどがいる。Eddard Starkエダード・スタークはネッドと愛称され、ウィンターフェル公であり北部総督。視点人物であり、『七王国の玉座』の主役の一人である。 キャトリンとの間に 5人の子がおり、また私生児の息子であるジョン・スノウがいる。家族はネッドを温和な男として見るが、その控え目な性格を冷酷さと軽蔑の表れとみる者もいる。領地では、義務と名誉を重んじる領主として尊敬されている。スターク家の特徴である茶色の髪と灰色の目をしている。子の中ではジョンとアリアだけがこの容貌を受け継ぐ。ネッドは、〈最初の人々〉の神々である〈古の神々〉の熱心な信者である。この神々はウェスタロスの本来の居住者であった〈森の子ら〉(〈森の子供たち〉)の神々でもあった。ネッドはリカード・スターク公の次男として生まれ、ロバート・バラシオンとともに高巣城のジョン・アリンのもとで里子として育ち、アリン公を父親のように尊敬するようになった。ネッドはロバートの終生の友となり、ロバートは妹のリアナ・スタークを恋するようになった。レイガー・ターガリエンがリアナを誘拐し、エイリス二世王がネッドの父と兄を処刑した後、ネッドは兄の婚約者であったキャトリンと結婚した。エイリス王は、アリンに被後見人の二人の首を送ることを要求した。アリンはこれを拒否して反乱をおこし、ネッドとロバートはそれぞれの家の当主および総指揮官として反乱に加わった。ネッドは妹のリアナを取り戻すためにドーンとの国境の〈喜びの塔〉で〈王の盾〉の騎士たちと戦った。リアナが血だらけのベッドで「約束して、ネッド」を最後の言葉として死んだ時、ハウランド・リードとともにその場に居合わせ、その事件の記憶はネッドを苦しめた。数年後、グレイジョイ家が反乱をおこし、グレイジョイ公の残る唯一の息子であるシオン・グレイジョイを里子として引き取った。続く年月はウィンターフェル公として過ごした。自らの土地をほとんど離れようとはせず、南部の宮廷の複雑な陰謀に加わろうとしなかった。シリーズの冒頭で、ロバート王はウィンターフェルに旅して、アリンの代わりに、君主の最も近くで仕える助言者である〈王の手〉となることを願う。ネッドは辞退することを望むが、妻が妹の夫であったアリンの死因の調査を願うために、職を受諾する。ブランは城から落下して昏睡状態となるが、キャトリンを城に残して、娘たちと王都へ向かう。 〈壁〉に向かうジョンには、次に会う時には母親のことを教えると約束する。キングズランディングで、宮廷の陰謀に巻き込まれながらも、ジョン・アリンの死を調査する。パイセルから、過去の全貴族の容貌を記した本を与えられる。キャトリンが密かにキングズランディングに来て、ラニスター家の雇った暗殺者がブランを殺そうとしたと伝える。ピーター・ベイリッシュの助けにより、ロバートの子供たちが、実は王妃サーセイの弟であるジェイミー・ラニスターの子であることを発見する。ロバートにこの発見を話そうとするが、ロバートは猪狩りで重傷を負い、死んでしまう。ネッドはロバートの弟のスタニス・バラシオンに宛てて、スタニスが正当な世継ぎであると手紙を書く。サーセイは反逆の罪でネッドを収監し、恩赦による〈壁〉への追放の用意をする。しかし、サーセイと宮廷の意図に反し、新王ジョフリーは気まぐれを起こして公開の場でネッドを斬首させる。これにより〈五王の戦い〉が始まる。ネッドの処刑を知り、ロブは〈北の王〉であることを宣言し、スタニスとその弟のレンリー・バラシオンもまたそれぞれ〈鉄の玉座〉の正統な世継ぎであることを宣言する。ネッドの首は城門の大釘にさらされるが、〈王の手〉になったティリオン・ラニスターはネッドの頭と体をキャトリンに返還する。エダード・スタークはHBOドラマシリーズにおいてショーン・ビーンが演じ、少年時代はが、青年時代はが演じる。キャトリン・タリーを参照。Robb Starkロブはエダード・スタークとキャトリン・タリーの間に生まれた長男であり、ウィンターフェルの世継ぎである。視点人物ではないが、他のスターク家の視点人物の章にしばしば登場する。不満を漏らさずに大きな責任に耐え、父と同じく名誉と公正さを身につけている。ロブは私生児で腹違いの兄弟であるジョン・スノウと極めて親しく、母がジョンに向ける敵意を苦々しく思う。また10歳の時から里子に来ているシオン・グレイジョイとは親友である。タリー家の容貌を受け継ぎ、がっしりとした体格と青い目と豊かな赤褐色の髪を持つ。その大狼の名はグレイウィンドである。エダードが〈王の手〉になった時、ロブはウィンターフェルに留まり父の代理として治める。エダードが反逆罪で逮捕されると、旗主たちを集めジョフリー王に対抗する軍をなし、リヴァーランドに進む。母キャトリンは双子城に赴き、川を渡してもらう代わりにロブをウォルダー・フレイの娘と結婚させる約束をする。エダードの処刑の知らせが届いた時、ジョフリーに対する戦争を開始し、旗主たちの求めに応じて北部の独立と“北の王”であることを宣言する。ロブはラニスター家の軍勢に対して多くの勝利を収め、“若き狼”として知られるようになる。ジェイミー・ラニスターを捕虜として、妹のサンサおよびアリアと交換しようとする。ロブは次々と戦いに勝ち、玉座を求める他の者たちの脅威となる。タイウィン・ラニスターには子供のように呼ばれはするが、戦争で強さを発揮し、数々の戦いでラニスター家を破る。タイレル家の支持を得て玉座に座ろうとするレンリー・バラシオンとの同盟を求めて、母を使者として送りだすが、レンリーは不可解な状況下で暗殺され同盟は不調に終わる。グレイジョイ家との同盟を求めて送り出したシオンが裏切り、ウィンターフェル城を焼いてブランとリコンを殺した知らせを受け、ロブの心は引き裂かれる。ロブのもとに戻った母は、娘たちとの交換を求めて密かにジェイミーを釈放し、ブライエニーと共に送りだしてしまう。戦傷を受け、弟たちの死に悲しんだロブは、ラニスター家に属する弱小な家の娘であるジェイン・ウェスタリングと一夜を過ごし、彼女の名誉を守るために結婚してしまう。約束を破られたフレイ家は怒り軍を去るが、ロブの代わりに叔父エドミュア・タリーをウォルダー・フレイの娘と結婚させ、アリアをその孫と結婚させることでフレイ家との関係を修復する。キャトリンがジェイミーを釈放したことに怒り、ロブの命令を無視したリカード・カースタークを処刑するが、その結果、カースタークの軍もまたロブのもとを去る。エドミュアとフレイ家の娘との婚儀に出席し、ロブは約束を破ったことを謝罪する。だがフレイ家はボルトン家と共に裏切り、ロブ、その大狼グレイウィンド、母、そして多くの旗主や家来たちがフレイ家の兵たちに殺される。スターク家の旗主のルース・ボルトンは自ら若き王を殺し、辱めとしてグレイウィンドの頭がロブの肉体に縫い合わされ、王冠をかぶせられる。この凶事は〈釁られた婚儀〉 (〈血染めの婚儀〉)と呼ばれるようになる。生き残ったスターク家の旗主たちは怒りに燃え、食べ物と屋根を与えられた客の安全は守られなければならないという、七王国の最古の伝統を踏みにじったフレイ家の名誉は汚される。ロブ・スタークはHBOドラマシリーズにおいてリチャード・マッデンが演じている。Sansa Starkキャトリンとエダードの第二子で長女であり、視点人物である。シリーズ冒頭で、美しい11才のレディとして登場する。母親に似て、青い瞳、豊かなとび色の髪と白い肌をもつ。歌やダンスなど、女性らしい嗜みに優れ、父が〈王の手〉になった時に、皇太子のプリンス・ジョフリーと婚約する。サンサの大狼はレディと名付けられる。当初サンサはジョフリーを愛し、乱暴で男の子のような妹のアリアを嫌っている。キングズランディングに向かう途中、トライデント河のほとりでジョフリーがサンサを散歩に連れ出した時、ジョフリーはアリアの友達のマイカーを傷つけ、アリアを攻撃しようとするが、アリアの大狼のナイメリアに邪魔をされ怪我をする。ロバート・バラシオンに状況を聞かれた時、サンサは何が起きたのか覚えてないと嘘をつき、アリアを怒らせる。アリアがナイメリアを逃がしたため、王妃サーセイは代わりにレディを殺させる。キングズランディングについた後、サンサは南部の女性のように着飾り、振舞い始める。ネッドは、ロバート王の子たちがすべてサーセイとその弟ジェイミーの近親相姦の子であることを発見し、争いを恐れて娘たちをウィンターフェルに帰そうとする。ジョフリーおよびキングズランディングから離れたくないあまり、サンサは父親の計画をジョフリーとサーセイに話してしまう。ロバート王が死に、父が逮捕された後、サンサはジョフリーに恩赦を願って、ウィンターフェルか〈壁〉への追放を求める。だがジョフリーは父を処刑し、〈王の盾〉(近衛騎士団)の騎士にサンサを打たせる。保護者であった父を失い、サンサはジョフリーを愛したふりをし、貴婦人として振舞い続ける。〈ブラックウォーターの戦い〉の際、彼女に対して無愛想と優しさの二つの態度を見せる、顔に傷のあるジョフリーの護衛サンダー・クレゲインがサンサを連れて逃げ出そうと申し出るが、サンサは断る。戦いの後、ジョフリーはサンサとの婚約を破棄し、マージェリー・タイレルと婚約する。サンサは傷ついたふりをするが、内心はジョフリーから離れられることを喜ぶ。タイレル家がサンサをお茶に招き、マージェリーの祖母オレナ・レッドワインは、サンサをマージェリーの兄で世継ぎのウィラス・タイレルと結婚させたいと言う。これを知った、〈王の手〉タイウィン・ラニスターは、サンサを末息子の小人ティリオン・ラニスターと結婚させる。サンサは奇形の夫への嫌悪感を隠し、うわべは上品につくろう。だがティリオンは床入りを強制しないと約束する。二人が床入りを迎えてないことは宮廷中に知られることになる。母親とロブ、ブラン、リコン、そしてアリアが死んだと聞かされ、サンサは密かに悲しむ。ジョフリーがマージェリーとの婚儀で毒殺された時、混乱の中でキングズランディングを脱出する。 ピーター・ベイリッシュはサンサを自らの私生児アレイン・ストーンと偽ってアリンの谷間の高巣城に連れて行く。ベイリッシュはサンサの叔母ライサ・アリンと結婚する。ライサはサンサを病弱な息子で今はアリン家の当主となったロバート・アリンと結婚させると約束する。ピーターがサンサにキスをしているところを目撃し、ライサは逆上してサンサを殺そうとするが、ピーターによって殺される。サンサは高巣城の女主人となり、ベイリッシュから宮廷の陰謀術を学ぶ。ピーターはサンサをロバートの世継ぎであるハロルド・ハーディングと結婚させることを計画する。結婚したのちには、サンサの身分を明かし、ウィンターフェルを取り戻させるつもりである。サンサ・スタークはHBOドラマシリーズにおいてソフィー・ターナーが演じている。Arya Starkキャトリンとエダードの第三子にして次女で、視点人物である。アリアは機知に富み、抜け目なく、必要があれば辛いことも厭わない。その性格は、上品な姉サンサと対照的であり、自由で大胆である。姉に劣等感を持ち、勝てるのは乗馬だけだと思っている。自分を可愛いとは思っておらず、 スターク家の特徴が色濃く、灰色の瞳と茶色の髪の毛を持つ。その気性と外見は、亡くなった叔母リアナに似ていると言われる。同様に劣等感を持って育った私生児の兄ジョン・スノウと仲がいい。その大狼はナイメリアと名付けられる。姉と父と共にキングズランディングに旅立つ前、ジョンから細身の剣を送られ、アリアは〈ニードル〉(〈針〉)と名付ける。旅の途中、皇太子 ジョフリーがアリアの平民の友マイカーを傷つけようとしていさかいを起こす。ナイメリアがアリアを守るためにプリンス・ジョフリーを噛んだため、その命を救うためにナイメリアと別れる。逃げるマイカーを殺したサンダー・クレゲインと、皇太子ジョフリーと王妃サーセイを憎むようになる。宮廷では、名高いブレーヴォス (ブラーボス)の剣士であるシリオ・フォレルの下で訓練を受ける。その厳しくも創造的な指導のもとで、ブレーヴォス流の剣技を学ぶ。〈赤の王城〉(〈赤い城〉)からスターク家が追放された時、シリオはアリアを襲撃した者たちを引き留め、アリアは逃げ出して父の公開処刑の日まで街の片隅で生き延びる。〈冥夜の守人〉(〈夜警団〉)の募集係であるヨーレンはアリアに父親の処刑の場面を見せず、髪を切って新兵の男の子に見せかけて、ウィンターフェルに戻すため、密かに王都から連れ出す。アリアはホットパイ、ジェンドリーなどの新兵と友達になる。募集兵の一団が襲われた時に逃げるが、グレガー・クレゲイン率いる隊に捕えられ、〈ハレンの巨城〉(ハレンホール)に連れて来られる。アリアは偽名を使って正体を隠すが、 ジャクェン・フ=ガー (ジャケン・フガー)という名のブレーヴォスの暗殺者と他の2人の命を救う。〈ハレンの巨城〉では召使として働かされる。城に着いた時にジャクェンはアリアに気づき、アリアが救った3人の命の対価を死の神に支払うため、指名した3人を殺してやると持ちかける。アリアの指名した2人は殺される。アリアは囚われの北部人を助けるようジャクェンに頼むが断られたため、3人目としてジャクェン自身を指名する。自分の名を取り消させるために、ジャクェンは彼女を助けて、北部人を解放する。別れる前に、ジャクェンは彼女に古代のコインを与え、これによって彼女は船でブレーヴォスまで行けることになる。ジェンドリーとホットパイとともに〈ハレンの巨城〉を脱出する。3人は ベリック・ドンダリオン率いる〈旗標なき兄弟団〉(〈旗印を持たない結社〉) に捕えられる。ドンダリオンは、身代金と引き換えに、今や〈北の王〉となった兄ロブのところにアリアを連れて行くと約束する。 王都を逃亡したサンダー・クレゲインが兄弟団に捕まるが、決闘裁判で勝って生き延びる。アリアは兄弟団を逃げ出すが、サンダーに捕まる。サンダーはアリアを兄ロブに渡して礼金を得るため、アリアを双子城に連れて行く。ちょうどその時、アリアの叔父エドミュア・タリーの婚儀が行われていたが、アリアの兄ロブと母キャトリンは惨殺される。クレゲインは身代金を得るため、今度は母方の叔母であるレディ・ライサの治めるアリンの谷間にアリアを連れて行こうとする。旅の途中、サンダーは兄グレガーの家来と戦って瀕死の重傷を負うが、アリアは以前盗まれた自らの剣〈ニードル〉を取り戻す。クレゲインの傷は悪化するが、アリアは置き去りにして死なせる。アリアは行き場をなくし、ジャクェンの言うとおりにブレーヴォスに行く。ジャクェンが属していた、暗殺を職業とする恐るべきエリート集団である〈顔のない男たち〉の見習いとなる。過去の人生のすべてを捨てなくてはならないため、〈ニードル〉以外のすべての持ち物を捨てる。〈黒と白の館〉で仕え、嘘のつき方と見分け方を学ぶ。訓練の一部として、アリアは〈運河の猫〉という新たな人格の下、ブレーヴォスの街で過ごす。この間に、〈冥夜の守人〉から来たサムウェル・ターリーとダレオンに出会う。ダレオンが〈冥夜の守人〉の誓いを捨てようとしていることを発見し、ダレオンを殺す。〈顔のない男たち〉のもとに戻り、自ら手を下した殺しを認め、苦い後味の残るミルクを与えられ、翌朝盲目となって目覚める。ナイメリアになった夢を見て、アリア・スタークとしての人生を捨てられずに苦しむ。誰に襲われたかを見分け、打撃を返した時に彼女の視覚は戻される。だが自らの目ではなく猫の目を通して物を見る。視覚を取り戻した後、最初の暗殺の使命を与えられ、数日後に相手を殺す。〈顔のない男たち〉の一員であることを示すローブをあたえられ、徒弟となる。今や〈運河の猫〉として知られ、ギルドの一員となる。アリア・スタークはHBOドラマシリーズにおいてメイジー・ウィリアムズが演じる。Bran Starkキャトリンとエダード・スタークの第四子で次男であり、視点人物である。 ウィンターフェル中の高いところに登って探検することを楽しむ。ブランは冒険好きで気が強く、7才にして自分のことを“もうほとんど大人”だと信じている。エダードの兄の亡き叔父ブランドンにちなんで名づけられ、いつの日か偉大な騎士になることを夢見る。ブランは城の塔に登り、王妃サーセイと双子の弟ジェイミー・ラニスターの性交を見てしまう。ジェイミーは二人の秘密を守るために窓からブランを突き落とす。ブランは生き延びるが、背骨を折って昏睡状態となる。暗殺者がブランを襲うが、ブランの獰猛な大狼が暗殺者の喉を引き裂く。目覚めたブランは大狼をサマーと名付ける。落下する幻視を見て、彼とともに飛ぶ〈三つ目の鴉〉の夢を見る。腰から下が麻痺したままとなり、どこにいくにもホーダーに運ばれなければならない。落下の直前の出来事は覚えていない。サマーの意識に入り込む能力を得たことにやがて気付く。ウェスタロスではこのようなことをできる少数の者たちを〈狼潜り〉(ウォーグ)と呼ぶ。ロブが北の王として戴冠した後、ブランはロブの世継ぎとしてウィンターフェルのプリンスとなり、兄がラニスター家との〈五王の戦い〉を戦う間、城を治める。〈灰色沼の物見城〉(グレイウォーター監視所)からミーラ・リードとジョジェン・リードがウィンターフェルにやってきて彼を助ける。ジョジェン・リードはブランの〈狼潜り〉としての能力に気づき、その適切な使い方を教える。ジョジェンは、もしブランが壁の北側に行けば、〈三つ目の鴉〉を見つけることが出来ると教える。シオン・グレイジョイがスターク家を裏切りウィンターフェルを占拠した時、シオンは農民の子供を殺して、ブランは死んだと七王国中に告げる。だが、ブランは生き延び、リード姉弟と北に向かう。彼らは〈壁〉の放棄された城である〈夜の砦〉に着き、サムウェル・ターリーに出会う。サムウェルは謎の存在である〈冷たい手〉の命で、〈壁〉の底にある隠された扉である〈黒い扉〉をブランの一行に通り抜けさせる。〈壁〉の北側で、ついに〈三つ目の鴉〉に会うが、その正体はターガリエン家の私生児で、かつて〈王の手〉であり、また〈冥夜の守人〉の総帥でもあったブリンデン・リヴァーズである。ブランは緑視者となることを学ぶが、それは自然に対する支配力を持ち、予知夢を見て、人や動物に乗り移る能力である。ウィアウッドの樹を通じて過去を見ることもできるが、過去を変えることはできない。ブランはHBOドラマシリーズにおいてアイザック・ヘンプステッド=ライトが演じている。Rickon Starkエダードの末息子で、シリーズが始まった時にはわずか3才である。リコンは積極的で強い意志を持つ子である。しかし、戦争が彼の人生と家族にもたらした恐ろしい変化に立ち向かうのは、幼いリコンにとって難しいことである。シオン・グレイジョイがウィンターフェルを占領した時、リコンは兄ブランとともに地下墳墓に隠れる。ウィンターフェルが襲撃され火に包まれた時、二人の兄弟は血筋を守るために別の道を行く。〈野人〉(〈野性人〉)の女オシャがリコンとその大狼シャギードッグと旅をする。二人は食人族の住むスカゴス島に居ると言われる。リコン・スタークはHBOドラマシリーズにおいてが演じる。Jon Snowジョン・スノウは視点人物であり、エダードと、デイン家に仕える乳母のウィラという名の女性の間に生まれた私生児だとされている。だが多くの人が、リアナ・スターク、アシャラ・デイン、そしてレイガー・ターガリエンなど他の人物がジョンの親であると語っている。三姉妹諸島ではまた別の噂が流れる。ジョンはスターク家に特徴的な容貌をしている。ジョンは、父と同じく名誉に献身し、酷い決断をしなければならない時でも、道徳的であろうとする。ジョンはロブと同じ年齢である。妹リアナが死んだ後、エダードはウィンターフェルにジョンを連れて来た。妻のキャトリンの反対にもかかわらず、エダードはジョンを嫡出のスターク家の子らとともに育てることを宣言した。私生児でありキャトリンの敵意にさらされたため、ジョンの子供時代は辛いものである。腹違いの兄弟姉妹たちとは仲が良く、特にロブとアリアとは極めて親しいが、それでも疎外感にさいなまれる。父を尊敬するが、母親のことを教えてくれないことに傷つく。ジョンの大狼は穏やかな性質の白子で、毛皮は白く、全く音を立てないため、ゴーストと名付けられる。後にジョンはゴーストの意識に入り込む体験をする。ジョンの成長につれて、私生児としての地位は次第に微妙なものになる。キャトリンはジョンをこれ以上ウィンターフェルにおけないと言う。エダードはジョンをキングズランディングに連れて行けないため、ジョンが〈壁〉に行くことを許さざるを得ない。当初、ジョンは、〈冥夜の守人〉の身分の低い〈誓約の兄弟〉(ブラザー)たちに軽蔑しか感じず、私生児であることを嘲ってつけられた、“ロード・スノウ”というあだ名に傷つく。やがてジョンは偏見を無くし、仲間の新兵たち、特にサムウェル・ターリーと仲良くなって、残酷な剣術師範アリザー・ソーンに対抗して仲間を団結させる。北部で信仰される〈古の神々〉の前で誓いを立てるが、〈哨士〉(突撃隊員)ではなく、総帥(司令官)ジオー・モーモント付きの〈雑士〉(執事隊員)に配属されたことに失望する。だが将来の指導者として仕込まれている事をやがて覚る。〈異形〉に復活させられた死体である〈亡者〉を倒して、モーモントの命を救う。感謝の印として、モーモント家伝来の剣であるロングクロウを贈られる。父が反逆罪で逮捕された時、ジョンは家族と誓いの間で心を引き裂かれる。父が処刑された後、〈冥夜の守人〉からの脱走は死罪となるにもかかわらず、ロブの軍に加わろうとするが、仲間たちに連れ戻される。直後に、モーモントが率いる〈壁〉の向こうへの偵察行動に参加する。ジョンは、斥候の一行に加わる。一行が〈壁〉の向こうに住む無法者である〈野人〉に襲われた時、〈野人〉の計画を調べるために〈冥夜の守人〉を裏切るふりをするよう命令され、仲間の〈哨士〉である〈二本指のクォリン〉を殺す。ジョンは〈野人〉に加わり共に旅をし、〈野人〉が〈異形〉から逃れるために七王国に侵入しようとしていることを知る。ジョンは禁欲の誓いを破り、イグリットという名の〈野人〉の女戦士と恋に落ちる。〈野人〉の軍が〈冥夜の守人〉の砦である〈黒の城〉に近づいた時、イグリットを捨てるべきか〈冥夜の守人〉を捨てるべきか迷う。最終的にはイグリットを捨て、〈冥夜の守人〉に警告することを選ぶ。〈野人〉の攻撃に対する〈黒の城〉の防衛に加わり、〈壁〉の指揮を任された時、 マンス・レイダーの圧倒的に優勢な軍に対抗して〈壁〉を何日も守る。イグリットは戦死し、ジョンは悲しみにくれる。他の城から援軍がやって来た時、ジョンはアリザー・ソーンと、父を裏切ったかつての〈王都の守人〉(都市警備隊)の総帥ジャノス・スリントによって逮捕され、マンス・ライダーを暗殺するよう送りだされる。そこにスタニス・バラシオンの軍が到着し、〈野人〉の軍を撃退する。スタニスは、ジョンが〈冥夜の守人〉への誓いを捨て、ル=ロールの信者となり、北部人にとっての聖なる象徴である、ウィンターフェルの〈心の木〉を切り倒すならば、ジョンを嫡出子にしてウィンターフェルの領主にすると提案する。直後に、サムウェルの尽力によって、ジョンは第998代目の〈冥夜の守人〉の総帥に選出される。戸惑いながらも総帥の地位を受け入れ、スタニスの提案を断る。スタニスがボルトン家からウィンターフェルを取り戻すため南に向かった時、〈壁〉の南西の山の民から助力を得られるかもしれないと教える。スタニスが去った後、〈野人〉たちに〈壁〉のすぐ南に定住することを許し、〈野人〉たちからの志願者で〈冥夜の守人〉を強化する。だがその決断は〈冥夜の守人〉たちには不評であり、ジャノス・スリントは人前でジョンを侮辱し命令を拒否したため、ジョンに処刑される。ラムジー・スノウから手紙が届き、スタニスを倒したと語り、人質を要求し、ジョンが従わなければ〈冥夜の守人〉を倒すと誓う。ジョンはボルトン家と戦うために志願者を集めるが、これは七王国の内戦に関わらないという〈冥夜の守人〉の誓いに反し、〈冥夜の守人〉の幹部に不満を生む。出発する前、ジョンは〈冥夜の守人〉の〈誓約の兄弟〉によって少なくとも四度は刺され、その運命はわからない。ジョン・スノウはHBOドラマシリーズにおいてキット・ハリントンが演じている。Benjen Starkエダードの弟であり、志願して〈壁〉の〈冥夜の守人〉に加わり、哨士長となった。将来に見通しの立たない落とし子の甥ジョンを誘って守人の仲間に迎え入れる。〈壁〉の向こう側の調査活動中に行方不明となる。Lyanna Starkエダードの唯一の妹であり、ロバート・バラシオンと婚約し、15年前の〈ロバートの反乱〉の原因となった。ロバートはリアナに夢中になったが、リアナはそれほどロバートを愛してはおらず、ロバートの漁色ぶりを知っていた。しかし、プリンス・レイガー・ターガリエンは〈ハレンの巨城〉の馬上試合で優勝した際、妃であるドーンのプリンセス・エリア・マーテルの前を通り過ぎて、リアナを愛と美の女王に戴冠した。レイガーとリアナの関係の詳細は今のところよくわかっていない。だがその直後にリアナとレイガーは揃って失踪し、これは婚約者のロバートと兄のブランドンによって、合意に基づかない誘拐であると断じられた。この件に関する二人の怒りが、エイリス王によるブランドンの処刑と〈ロバートの反乱〉につながった。エダードと仲間たちはドーン国境の〈喜びの塔〉からリアナを救出しようと向かった。3人の〈王の盾〉の騎士と戦い、エダードとハウランド・リード以外は殺された。エダード・スタークは血だらけのベッドで瀕死のリアナを見つけた。リアナのエダードへの最後の言葉は「約束して、ネッド」であった。リアナはウィンターフェルの古代から続く地下墳墓に葬られた。リアナを知る人々によれば、リアナは周りの手に負えないほど元気な若い女性であったと言う。典型的なスタークの肌の色をしており、美しい女性であったと見なされていた。リアナとアリアは、外見と気質が似ていると言われる。自分の魅力にまだ気づいていないアリアにとって、これは衝撃である。HBOドラマシリーズでは、少女時代をCordelia Hillが、青年期をが演じる。House Targaryenターガリエン家は、ウェスタロスの全七王国の上位の家として300年近くも統治し、全ての名家は当家に忠誠を誓った。その本拠地はキングズランディングの王都とドラゴンストーンの島の砦であり、王室領の最上位の家でもあった。紋章は、黒地に赤の、炎を吐く三頸のドラゴンであり、標語は“炎と血”である。ターガリエン家は東のエッソス大陸の名高いヴァリリアを故郷とする。古代文明を破壊した災厄である〈破滅〉がヴァリリアを襲う前に、ターガリエン家は、ヴァリリア大帝国の最西端の拠点である、ウェスタロスの沖のドラゴンストーン島の城砦に移住した。〈破滅〉の一世紀後に、征服王として知られるエイゴン一世は、姉妹と共にドラゴンと軍を率いて、後にキングズランディングと呼ばれることになるウェスタロス本土の地に上陸した。ウェスタロスの七王国のうち六王国は膝を屈し、残るドーンもまた政略結婚により従った。ターガリエン家は多くのドラゴンを抱えていたが、エイゴンの征服後一世紀以上たったころ〈双竜の舞踏〉と呼ばれる王位を巡っての内乱でその数を大きく減らし、やがて最後の一頭も死んでこの世からドラゴンは姿を消した。ウェスタロスの貴族の間では唯一、ターガリエン家だけが、ヴァリリアの結婚の慣習に従い、兄弟が姉妹と結婚する。3人が夫婦となることも多い。“ドラゴンの血”という言葉は、ターガリエン家独特の容貌を語ったものであり、金と銀の混じった、あるいは銀白色の髪と、紫の瞳である。ターガリエン家は、『七王国の玉座』の15年前に起きた〈簒奪者の戦争〉でロバート・バラシオンによって権力を奪われ、ほとんどの一族は殺された。生き残ったヴィセーリス(ヴァイサリス)とデナーリスの兄妹、そしてレイガーの息子のエイゴンは狭い海を渡ってエッソスに連れ出された。HBOドラマシリーズではエイリス二世はエイゴン五世の子となっており、ジェヘアリーズ二世は存在しないことになっている。人物の生死は『竜との舞踏』終了時のものである。Viserys Targaryenエイリス二世の次男として生まれ、ロバート・バラシオンの〈ロバートの反乱〉の際、妹のデナーリスとともにウェスタロスを逃げ出し、自由都市を彷徨いながら13年間を過ごした。残酷な野心家で、無愛想で暴力的な気分に流されやすい。暗殺者たちの手を逃れながらも、ウェスタロスに戻って父の玉座を奪い返すことを望む。その主張に同情する人々の恩にすがって生きなければならない羽目となり、しばしば〈乞食王〉とさげすまれる。ヴィセーリスは、七王国を取り戻す軍隊を手に入れるため、デナーリスとドスラク人の族長カール・ドロゴの結婚をまとめる。野望が強すぎて、現実を見ることができない。自らはウェスタロスの正統なる統治者であり、尊敬されるべきだと思っているが、妹や、忠誠を誓った騎士であるジョラー・モーモントまでもが、彼の卑小で執念深い性格を軽蔑していることに気づかない。ドスラクの習慣を見下し、ドロゴの助力を要求し、妹を辱める。流血が許されないドスラクの聖なる都市で剣を抜き妹とその胎児の命を脅かした時に、ドロゴは怒り、ヴィセーリスを溶かした金で戴冠し殺害する。ヴィセーリス・タイガーリエンは、HBOドラマシリーズにおいてハリー・ロイドが演じる。Daenerys Targaryen“ドラゴンの母”としても知られるデナーリス・ターガリエンはダニーとも呼ばれ、エイリス・ターガリエン二世の娘である。デナーリスは視点人物であり、銀の髪と紫の瞳を持ち、古のターガリエン王朝、ウェスタロスの前王室の最後の末裔の一人である。デナーリスを身ごもった母と兄ヴィセーリス・ターガリエンはドラゴンストーン島の砦に逃げたが、大暴風の間に母は産褥の床で死に、ダニーはストームボーンというあだ名を得ることになった。その直後にドラゴンストーンはロバート・バラシオン率いる反乱軍の前に陥落し、デナーリスとヴィセーリスはエッソスの自由都市ブレーヴォスに連れ出された。13年の間、デナーリスとヴィセーリスは9つの自由都市を彷徨い〈鉄の玉座〉を取り戻すための助力を求めた。シリーズの当初、デナーリスは、極めて美しくはあるが、兄ヴィセーリスの癇癪に恐れをなす、内気でおとなしい若い娘にすぎない。自由都市ペントスで、二人は、富裕な名士(豪商)、マジスターであるイリリオ・モパティスの賓客である。イリリオとヴィセーリスは、ウェスタロスを征服するためにドロゴの軍を手に入れようとし、遊牧民ドスラクの族長であるカール・ドロゴに13歳のデナーリスを嫁がせる。婚儀の際、デナーリスはイリリオから3個の石化したドラゴンの卵を贈られる。当初はドロゴを恐れていたが、この獰猛な族長が花嫁に対しては優しく思いやりにあふれている事を知り、夫を愛するようになる。族長の妻として自由と権力を得て、デナーリスは強く自信に充ちた若い女性に成長し、ヴィセーリスにも立ち向かい始める。ドスラクの遊牧生活にも慣れ、ウェスタロスを追放された騎士ジョラー・モーモントと知り合い、最も信頼する仲間になる。デナーリス、ヴィセーリス、そしてドロゴはドスラク人の聖なる都市ヴァエス・ドスラクに旅し、ここでデナーリスは老婆に会い、彼女の子は古代の予言にいう“ドスラクの征服者”になると予言される。ヴィセーリスは次第に気短になり、ドロゴが彼を助けて王冠を取り戻すよう強く要求するようになる。ヴィセーリスがデナーリスと胎児の命を脅かした時、カール・ドロゴは怒り、溶けた黄金の冠をヴィセーリスの頭にかぶせて戴冠し、殺してしまう。直後にドロゴは戦いで負傷し、感染によって死の淵に立つ。デナーリスは、命を助けていた魔女に、血の魔法を使ってドロゴを救うよう命じる。だが魔女は復讐し、魔法によってダニーの胎児は子宮の中で殺され、ドロゴは植物人間の状態となるようはからう。デナーリスは自らドロゴの命を断ち、薪に魔女を縛りつけ、ドラゴンの卵をおいて火葬を行う。燃える薪の中に歩み入るが、孵化した3頭のドラゴンとともに無事姿を現し、ドスラクの初めての女性の族長、カールとなる。ドラゴンを二人の兄と夫にちなんでレイガル、ヴィセーリオン、ドロゴンと名付ける。デナーリスは彗星の後を追って〈赤い荒地〉に入り、あらゆる方角に斥候を送る。一人はクァース(カース)から3人の使節を連れ帰る。デナーリスは部族をクァースに伴い、ウェスタロスの征服への助力を望むが、クァースの商人たちはドラゴンを手に入れることしか興味がない。黒魔道師(黒魔術師)に招かれ、彼らの指導者である〈不死者〉を訪ね、過去と未来の幻を見る。アッシャイからきた3人目の仮面の女の使節が「西を征服するためには東に向かわねばならない」と予言する。ダニーは予言に従い、東へ向かう船を探すが、暗殺者に襲われ、マジスター・イリリオの手先であると言う宦官ストロング・ベルウァスと老人アースタン・ホワイトベアードに救われる。イリリオはダニーとその連れをペントスに連れ戻すために3隻の商船を送ってよこしていたが、デナーリスは西に戻らず船を東に向ける。デナーリスは、奴隷売買で繁栄する奴隷商人湾と呼ばれる地域に旅する。アスタポア(アスタポール)において、〈穢れ無き軍団〉(〈無垢軍団〉)と呼ばれるエリートの宦官奴隷兵士の軍を1頭のドラゴンと交換する。その兵士を使ってアスタポアを征服する。奴隷貿易を終結させることを決心し、傭兵隊長ダーリオ・ナハーリスの裏切りにより、ユンカイを征服する。 ミーリーン(ミイリーン)の近くで暗殺されそうになるが、アースタン・ホワイトベアードが暗殺者を殺し、デナーリスの父親を裏切ったかつての〈王の盾〉の総帥バリスタン・セルミーである事を告白する。セルミーはまた、モーモントがロバート王に彼女の行動を報告していたことを明らかにする。デナーリスは二人に裏切られたと感じるが、ミーリーンに侵入する危険な任務に送りだす。二人は戻り、ミーリーンは最小限の犠牲で陥落する。セルミーは許しを請い、許されてデナーリスの〈女王の盾〉の総帥とされる。だがモーモントは自己の行動を正当化し反省の色を見せないため、追放される。ミーリーンを得て、ダニーはその目をウェスタロスに向けるが、アスタポアとユンカイが平和を維持できないことを知り、ミーリーンに留まって女王となることを学ぼうとする。デナーリスはミーリーンの統治に苦闘する。夜な夜な兵士たちは殺され、自由都市は連合し奴隷貿易の再開を求めてミーリーンに迫り、その軍は疫病を市にもたらす。さらにドロゴンが少女を殺したと訴えられる。ドラゴンを外に出さないことを迫られ、レイガルとヴィセーリオンは閉じ込めるが、ドロゴンは逃げ出してしまう。助言者たちはヒズダール・ゾ・ロラクと結婚するよう助言し、90日間にわたり殺人を止めることを条件として結婚を承諾する。その90日の間、ダーリオ・ナハーリスを愛人とする。ヒズダールは殺人を止めることに成功し、デナーリスは彼と結婚する。解放された奴隷たちは再び奴隷とされないという条件のもと、渋々ながら奴隷貿易を再開する。さらに闘技場の再開にも同意し、初日に姿を見せる。闘技場の血と騒音がドロゴンを呼び寄せる。闘技士たちがドロゴンを殺そうとする中、デナーリスはドロゴンにまたがって飛び去る。ドスラクの海にあるドロゴンの寝ぐらでしばらく暮らす。ミーリーンに戻ろうとするが、途中で病気になり、幻を見る。再びダニーはドロゴンにまたがるが、ドスラクの海に連れて行かれ、かつてドロゴの配下であったがデナーリスを見捨てたカール・ジャークォと出会う。HBOドラマシリーズでは、タムジン・マーチャントが当初デナーリスの役の予定であったが、後にエミリア・クラークに交代した。(マイスター・エーモン) Maester Aemon物語の何十年も前、メイカー・ターガリエン一世の三男であるエイモンは、祖父デイロン・ターガリエン二世の希望に従いオールドタウンの〈知識の城〉(〈大城砦〉)に送られ、古来からの学者と治癒者のギルドの一員であるメイスターになった。後に、エイモンは王に戴冠されそうになったが断り、弟のエイゴンに王位を譲った。そして、王位簒奪の陰謀に利用されないよう、〈冥夜の守人〉の〈誓約の兄弟〉に仕えることとした。物語の初め、メイスター・エイモンは年老い盲目となっている。だが、〈野人〉と〈異形〉(〈異形人〉)との戦いの間、〈黒の城〉でジョン・スノウと他の〈壁〉の男たちに助言を与える。王の血をひくがゆえに、メリサンドルに儀式で火あぶりにされることを恐れ、ジョン・スノウはエイモンをオールドタウンに送りだすが、航海は老人には余りに過酷である。デナーリス・ターガリエンのことを聞き及び、彼女がウェスタロスに戻って救い主となる“アゾル・アハイ”(“エイゾール・アハイ”)であると信じ、メイスターをデナーリスのもとに送るようサムに頼む。ブレーヴォスからオールドタウンへの航海の途中、102才で亡くなる。メイスター・エイモンはHBOドラマシリーズにおいてが演じる。Aegon V Targaryen王の四番目の息子の四番目の息子であるエイゴンは、若いころはエッグと呼ばれ、王となりそう

出典:wikipedia

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