株式会社リブロ(LIBRO CO., LTD.) は、東京都豊島区東池袋に本社を置く中規模書店チェーンである。セゾングループを率いた堤清二が創業に関わり同グループにおけるの文化戦略の一翼を担った。関東地方を中心に主要都市で商業施設・テナント内を中心に展開する。パルコ内に出店していることが多い。また本店を西武池袋本店書籍館・別館に構えていたが、2015年7月20日を以て閉店している。現在は取次最大手・日販傘下。なお、「リブロ」(libro)とは、イタリア語・スペイン語で「本」を意味する。池袋は1970年代には、思想・社会系で優れた品揃えをする駅西口の芳林堂書店(閉店)や、東口駅前(南池袋)に店構えした法律・経済系に強い老舗新栄堂書店(閉店)など、多くの書店が競り合った。そのような中、堤清二の下に「文化を標榜している西武流通グループがなぜ自分の力で書店をつくろうとしないのか。」との主旨がしたためられた手紙が届いた。それを読んだ堤は自前で書店を立ち上げることを決意し、1975年9月には旧リブロ池袋本店の前身となる西武ブックセンター(西武百貨店書籍部)がオープンした。百貨店テナントとして歴史も人材も持たぬところからのスタートであった。その後1985年には、西武百貨店や西友内に設けられた書籍売り場を統合し株式会社リブロが設立された。また1980年から1998年までには、系列の出版社である「リブロポート」が運営されていた。1998年には、リブロの経営を西友からパルコが引き受け、さらに2003年7月には同社が日販に対しリブロの株の90%を売却した。これによってセゾングループから外れている。また2000年代中頃には、同じ系列で同業種だったパルコブックセンターとの経営統合を行った。なお、韓国には同名・同業種の「BOOKS LIBRO」が存在するが、本項のリブロとは無関係な会社である。書店業界も小売り一般と同様、営業規模がものを言う大規模化・チェーン化の道を辿り、1997年には近畿地方に地盤を持つジュンク堂書店が池袋店(当時関東最大級)を出店させ、商戦の激化に拍車をかけた。不動産事業にも進出したセゾングループは、平成不況を受けて迷走を極め、戦略は空中分解した。2003年に日本出版販売がリブロの株式をパルコから90%取得することで買収した。以後リブロ自体の営業は、大型化を進め、池袋本店は西武池袋線改札横に立地し、ジュンク堂書店池袋店、西口側の旭屋書店(東武百貨店池袋店内)、いけだ書店(メトロポリタンプラザ内)等と競合する。日販傘下となった以降は、各地の大型商業施設への出店を進めている(郊外型店舗ではイオングループのショッピングセンター、また都市型店舗では九州・熊本市の県民百貨店(旧・くまもと阪神)や沖縄県那覇市のパレットくもじ〔リウボウ〕への出店など)。2015年3月、本店を西武池袋本店 書籍館・別館から撤退すると発表し、同7月20日の営業をもって閉店した。なお跡地には7月29日に三省堂書店池袋本店がプレオープンし、12月6日にグランドオープンした。またリブロは池袋周辺に移転先を探しているが、7月現在、未定とされている。
出典:wikipedia
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