『月風魔伝』(げつふうまでん)は、1987年7月7日(当初は6月26日発売とCM告知されたが7月7日に発売延期した)にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたファミリーコンピュータ用ソフトのアクションRPGゲーム。日本だけでの発売で、海外版は存在しない。またコナミはPS2のときに「真 月風魔伝」という商標を取ったこともあったが、実際に作品が発売されることはなく、現在まで続編は出ていない。西暦一万四千六百七十二年(14672年)、魔暦元年(まれきがんねん)。地獄界より覚醒した魔王・龍骨鬼が月氏三兄弟(げつしさんきょうだい)の統治する地上界を狙い、侵攻を開始した。三兄弟は家宝の霊剣・波動剣を手にしてこれに立ち向かうが、長兄と次兄は殺され、三本の波動剣も奪われた。生き残った末弟の風魔は、奪われた波動剣を取り戻して兄たちの仇を討つため、龍骨鬼の居城のある地獄界へと乗り込む。本作は画面上部に「けん(剣)」と「いのち(命)」の2本のゲージが示されている。「けん」は攻撃アイテムを装備していない状態での攻撃力を表し、倒した敵の数が多ければ多いほど上がってゆく(ロールプレイングゲームにおける経験値と同等)。「いのち」は風魔の生命力を表し、ゲージが0になると1ミスとなる。ゲームオーバー時に画面に表示される16文字の羅列から成る「復活の呪文(パスワード)」を控えておくと、次回プレイ時にパスワードを取った時点で揃えたアイテム全てと半額の「おかね」を保持した状態でスタート地点から再開できる。裏技として、最強状態で龍骨鬼戦直前のもの、エンディングへ直行するもの、「けん」のゲージが初期状態より更に低い空の状態などのパスワードもある。トップビュー方式のマップ画面。フィールドマップではランダムエンカウントによる戦闘は無い。道中にある「鳥居」、あるいは一部の地域に存在する「赤鬼」「骸骨」などに接触すると横スクロールアクション面に切り替わる。その他には情報収集や回復などで利用する「ほこら」、アイテムを購入する道具屋が点在している。サイドビュー方式の横スクロールアクション面。さまざまなタイプのアクション面が存在する。ステージによっては足場が途切れている場所があり、転落すると1ミスとなる。この他にも様々な障害物が配置されており、一部の障害物は攻撃アイテムの岩の剣によって破壊が可能。凶鬼島を除く3つの島にそれぞれ存在する地下迷宮。内部は3D視点の迷路となっており、特定の場所に配置された敵と遭遇すると戦闘が開始される。また、敵と同じく特定の場所に配置された先人の亡霊(武者、修験者など)に遭遇すると、進行のヒント提供や「いのち」の一定量回復などの補助が得られる。迷宮の最奥部に到着すると、横スクロールアクション面「三途の川」に切り替わり、さらにその奥に待ち受ける魔神を撃破すると波動剣を入手できる。BGMはコナミ矩形波倶楽部のマイケル前沢が担当した。サントラ化は2度行われており、最初は1989年にキングレコードよりリリースされた「コナミファミコンミュージック メモリアルベスト Vol.1」である。ただし、マップBGM、アクションBGM、エンディングの3曲のみ収録されており、2015年、プロジェクトEGGによりリリースされた「コナミファミコンクロニクル Vol.3 ROMカセット編」でようやく全曲が収録されることになった。風魔は『コナミワイワイワールド』『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』にゲスト出演しており、その際にも本作のBGMが多少のアレンジが加えられて使用されている。本作のパッケージはレンチキュラー仕様になっており、見る角度を変えると別の絵になる本作は前年の1986年にナムコから発売されたアーケードゲーム『源平討魔伝』に類似する点が見られるとして当時の『月刊Beep』の読者ページにてこの件に関する論争の投書が掲載されている。事実、それから十数年後に月刊Beepの後継誌ともいえる『ドリマガ』誌上の当時のスタッフへのインタビューで『源平討魔伝』の影響を受けて製作した事を公式に認めている。
出典:wikipedia
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