『3×3 EYES』(サザンアイズ、読みは公式にカタカナ表記)は、高田裕三による日本の漫画作品。講談社『ヤングマガジン増刊海賊版』(月刊誌)1987年12月14日号 - 1989年4月10日号(第一部)、『週刊ヤングマガジン』1989年第9号 - 2002年第39号連載。単行本は全40巻。新装版全4巻(第一部 - 第三部相当)。1993年度第17回講談社漫画賞少年部門の受賞作品である。コミックの累計売上は3300万部を記録。OVA、ドラマCD、ゲーム、テレホンゲーム(電話による音声ゲーム)など、複数のメディアにおいて漫画を原作とする作品が制作されており、メディアミックス展開を見せた。また、本編である漫画においては、『3×3 EYES』の最終回から7年後を描いた『3×3EYES 外伝』が『月刊ヤングマガジン』創刊2010年1月号から3号連続で掲載され、その後も不定期で掲載された。さらに、2014年12月26日、WEBマンガ雑誌『ヤングマガジン海賊版』上において、続編となる『幻獣の森の遭難者』の連載が開始されている。本記事では漫画とその外伝・続編、それらを原作とする関連作品についても記述する。「三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)」という三つ目の妖怪であるヒロインのパイが、ひょんなことから彼女と一心同体の不死人「无(ウー)」となってしまった藤井八雲と共に人間になるため冒険をする物語。登場する妖怪の名前や設定が中国文化やインド神話がモチーフとなっており、チベットやインド等、日本以外のアジアが多く舞台になっている。題名の由来は「三人の三只眼吽迦羅」という意味と「サザンオールスターズ」から。当初は増刊誌の連載からスタートするが、人気が高かったため第二部以降は本誌に移行することとなった。物語は全四部で構成されており、第三部に一度、第四部には二度、外伝的な物語が挿入されている。第三部までは内容に合わせて各話のサブタイトルが『○○の章』と章立てに区切られていたが、第四部からは各話サブタイトルに章立てが無くなっている。さらに単行本の装丁も第三部までと第四部以降とでマイナーチェンジされている。また第一部には副題がなかったが、後に新装版等で「聖魔妖撃編」が用いられるようになった。『3×3 EYES』の最終回から7年後のパイと仲間たちが描かれている。初出は『月刊ヤングマガジン』であり、不定期で掲載された。その後、『ヤングマガジン海賊版』にて新たな二つの話を含めて全7話で掲載。2016年現在、同誌が『eヤングマガジン』に誌名変更された後も継続して掲載されており、閲覧ができる。『eヤングマガジン』に毎週金曜連載。同誌が誌名変更前の『ヤングマガジン海賊版』であった2014年12月26日から、完全新作の続編としてスタートした。現在も連載中であり、単行本も出版されている。また、『eヤングマガジン』では第1話から最新話まですべて閲覧できる。東京で一人暮らしをしている高校生藤井八雲は、ある日自分を訪ねてチベットからやってきた少女・パイに出会う。パイは4年前チベットで行方不明になった民族学者である八雲の父からの遺書を持っており、そこにはパイが「三只眼吽迦羅」(さんじやんうんから)という妖怪の唯一の生き残りで、人間になることを願っていることや、その方法を知る人物が香港にいること、そして自分の死後は八雲がパイを人間にする手助けをするとパイに伝えてあることが記されていた。余りに突飛な内容と父親の身勝手な頼みに激怒する八雲だったが、「三只眼」の使い魔である怪鳥タクヒが暴走、襲われそうになったパイを庇ったことから命を落としかける。その瞬間パイの額に第3の目が現れ、「不老不死の法」により魂を抜き取られた八雲は不死身の「无(ウー。中国語表記の「無」)」となってしまう。パイを人間にする決意をした八雲は、父の遺言に従い手がかりを求めてパイと共に香港に渡る。そこでパイの中にいるもう1つの人格「三只眼」から、自分が彼女と一心同体の不死人「无」であることを知らされた八雲は、人化の鍵である「ニンゲンの像」をめぐる妖怪との争いに巻き込まれる。像を奪われ手がかりを失った八雲は、日本に帰国し普段の生活に戻るが、不死身の肉体を目にした友人達が悲鳴を上げるのを見て、自分がすでに人間ではないことを再認識する。また不老不死の力を狙う妖怪が周囲に現れたことで友人達にも危害が及ぶと悟り、人間に戻るまではこれまでの日常と決別することを誓う。香港へ戻った八雲達は、人間になるための術「人化の法」に必要とされる「ニンゲンの像」を巡り鬼眼王(カイヤンワン)を信奉する妖怪達と争奪戦を繰り広げる。その戦いの中現れた鬼眼王の无・ベナレスは、鬼眼王の復活が間近であることを告げる。さらにベナレスは邪魔をしないようパイには眠ってもらうこと、そしてもし復活の邪魔をすれば仲間を皆殺しにすると伝え、パイと八雲に1日の猶予を与えた。決戦前夜、八雲はパイと人間になったら東京で一緒に暮らす約束を交わす。しかしパイは八雲を戦いに巻き込むことを恐れ単身ベナレスとの決戦に赴く。八雲が気付いた時、香港の方角が明るく輝き、そのままパイは戻らなかった。パイが死ねば自分も死ぬため、パイがまだ生きていることを確信した八雲は、パイを探すため当てのない旅に出発する。香港でパイが行方不明になってから4年後の東京。ベナレスとの戦いにより記憶を失ったパイは、老夫婦に保護されごく普通の女子高生・綾小路ぱいとして暮らしていた。ある日、パイの秘められた能力を狙う生き人形たちに襲われるが、額の菱形のアザが光り輝きこれを撃退した。反動でぱいは気を失い、再会した藤井八雲により介抱される。八雲によって自分が人間ではないと告げられるぱいだが、記憶を失っているため頑として信じない。だが八雲から渡された「シヴァの爪」を使い、己の意思で解放された力を目の当たりにしたぱいは、自分が人間ではないということを受け入れる。その後、パイの記憶は額の菱形のアザにより封じられていることが判明し、八雲とぱいはアザを除去する方法を探るため中国に向かうことになる。中国に渡った八雲とぱいは三只眼の故郷「聖地」に向かうため、その鍵となる香炉を手に入れようとするが、同じく香炉を狙うトレジャーハンターのマクドナルドと、呪鬼(チョウカイ)一派との三つ巴の争奪戦となる。マクドナルドと共闘し呪鬼一派を退けた八雲達は、途中で出会ったパドマー寺院の僧・ナパルバに導かれ、ついに聖地にたどり着く。しかし聖地は伝説のような華やかな場所ではなく、住む者のいない荒廃した土地であった。ぱいは残されていた記録石から、かつて聖地が邪悪な王・鬼眼王に支配されていたことやパイ=パールバティー四世が鬼眼王の未来の妻であったこと、そして戦いの果てに鬼眼王が聖魔石に封印され、その代償にパイ以外の三只眼達が全滅したことを知る。突然現れたベナレスにより、ぱいは自分がパイ本人ではなく、「三只眼」を封印するために菱形のアザ(チョアンリンリン)に変身して取り憑いた化蛇(ホウアシヲ)であることを知らされる。化蛇はパイの意識を封じ込め体を乗っ取ることには成功したが、「三只眼」は記憶喪失になったのみで封じ切れず、化蛇までもが記憶を失い自分がパイだと錯覚してしまっていた。化蛇はこのままベナレスに従うか、パイを解放して元の醜い蛇に戻るかの決断を迫られるが、八雲たちを救うために菱形のアザの封印を解き、ベナレスもろとも聖魔石を破壊する。その後、「三只眼」と未だ目を覚まさないパイは養生のため聖地に残り、再び記憶を失った化蛇は「綾小路葉子」として、以前のように東京で普通の女子高生として過ごすこととなる。人知れず葉子を見送る八雲は都会の雑踏の中に消えていった。その後、八雲は東京の料理学校に通いながらパイが戻ってくるのを待っていたが、パイは新たな友人達と過ごす八雲を気遣い聖地に引き蘢ったままだった。しかしパイを聖地からおびき出したい黄舜麗が、封印されていた怪物太歳(タイソエイ)を東京上空に解き放つ。この危機に聖地から現れたパイは八雲と再会を果たし、太歳を封印する。再び人間になる方法を探し始めた八雲とパイは、鬼眼王が封印されていた「聖魔石」に残留思念の法をかけて「人化の法」を調べることを思い付く。黄舜麗はパイに封魔鐶を与えて密かに「三只眼」を封じ、さらに封魔操妖球で「三只眼」を操ろうとするが、憑魔一族の女戦士・グプターにパイをさらわれる。パイ奪還のため憑魔一族の本拠地へ乗り込んだ八雲だったが、彼らがその能力故に絶滅の危機に瀕し、かつては三只眼一族に従属することによって得られていた不老不死の法を求めていることを知って困惑する。そんな中、憑魔一族の王子・ガルガは自らが不死身となって世界を支配するという野望を現わしたことで、八雲とグプターは和解し、謎の男キンカラの協力も得てガルガに立ち向かう。戦いの中、封魔鐶が砕け散ったことで「三只眼」が力を発揮し、ガルガを打倒する。これ以降、憑魔一族は「三只眼」に下り「ニンゲンの像」と「聖魔石」の発見に尽力することとなった。やがて聖魔石のカケラを発見したとの報が届く。早速「三只眼」は聖魔石のカケラに残留思念の法をかけるが、そこから現れた鬼眼王・シヴァの幻影に魅入られ、原因不明の昏睡に陥ってしまう。八雲は囚われてしまったパイと「三只眼」の精神を解放するため、秘術商人ハズラット・ハーン共々パイの精神世界に入る。精神世界内はパイの幼少時代であるおよそ300年前の聖地を再現していた。八雲はそこで、三只眼吽迦羅が3人いなければ「人化の法」は行なえないことや、「人化の法」の最中の事故により心優しかったシヴァが邪悪な鬼眼王に変貌したことを知る。八雲たちはパイと「三只眼」を覚醒させて帰還するが、人間にはなれないという事実に途方に暮れる。一方、黄舜麗は「三只眼」に自分が「迅鬼」という妖魔であることを明かし、第2の鬼眼王となるようそそのかす。しかし彼女の真の狙いは、「三只眼」の中にある八雲の魂を魔物に食べさせ、自らが无に成り代わることにあった。それに気付いた八雲は迅鬼と交戦し、あと一歩まで追い詰めるが「あんたは俺の家族だ」と止めを刺さずに去った。八雲の魂を食おうとしていた魔物を退けた八雲と「三只眼」の前にキンカラが現れ、八雲の魂を横取りする。キンカラの正体は倒したはずのベナレスで、実は聖地でベナレスと対峙した時点で鬼眼王は聖魔石の中にはおらず、聖魔石のカケラを使ってパイを昏睡状態にしたのも彼だった。八雲はピンチに陥るが、駆けつけた迅鬼の援護により魂を取り戻す。しかしベナレスの攻撃を受け迅鬼は命を落とす。八雲と「三只眼」は黄の死を悲しみつつ、来るべき鬼眼王やベナレスとの戦いへの覚悟を新たにする。ベナレスを倒す手掛かりを掴むため、八雲とパイは綾小路葉子に再会する。葉子は一時ベナレスの部下に操られ八雲達を攻撃するが、途中で化蛇としての記憶と能力を取り戻し仲間となる。さらに、かつてベナレスを封じたという魔道士マドゥライの末裔を探すためイギリスに渡った八雲とパイは、魔道士ベム・マドゥライ本人を見つけ出し、ベナレス攻略のための頭脳として迎える。インドシナ半島の小国の王権復古を目論む王に仕える術士サルラーマは、発掘されたヴィシュヌを復活させようとしていた。ハーンから知らせを受けた八雲は葉子と共にインドシナに渡り、阻止に奔走する。しかし復活したのはヴィシュヌの化身カルキであり、ヴィシュヌとの合体を望んでいた王を殺し暴走する。以前八雲が関わった事変のため獣魔に精気を吸い取られたサルラーマは、腹いせにカルキを放置しようとするが、捨て身の八雲達を見て心変わりし、カルキと合体し暴走を止める。一方、パイはネパールにある鬼眼水将塚で鬼眼五将の行に臨んでいた。塚守りのココとの一件を経てようやく得た力であったが、その強さは予想を下回っていた。原因を求めて、八雲共々大地の龍脈(ナーガ)に思念体を潜入させた「三只眼」は、大地の精を吸い上げる衰えたベナレスの姿を見て、倒すのは今しかないと決断する。八雲達はベナレスを討つため、聖地にある「魔口の巣」に赴く。ベナレス配下となったガルガに襲われ、深手を負ったマドゥライは倒れるも、八雲はマドゥライの力のみならず自身の力で「魔現封神」を発動させガルガを倒す。さらに八雲達はベナレスの本拠地である月面の龍皇城に進み、決戦を挑んだ。ベナレス、そしてベナレス直属の配下・九頭龍将の面々と鎬を削りあいつつも、八雲は亡きマドゥライから受け継いだ術・魔現封神でベナレスを大地に封じたが、月では許容量が足りず術は破られる。龍と化したベナレスに八雲達は追い詰められるが、正体不明の獣魔であった哭蛹(クーヨン)でベナレスの攻撃を無効化し、九死に一生を得る。戦いに辛くも引き分けた彼らは、月を脱出した。突如、東京にベナレスが現れ、その配下の九頭龍将とハーン・葉子たちは戦うことになる。その危機に駆けつけたのはチベットでベナレスらの動向を待っていた八雲とパイだった。ベナレスの東京の全人口を人質にする作戦にやむを得ず八雲はベナレスに従うことを決断し、「亜空間アンダカ」へ3人目の三只眼捜索に向かう。アンダカでは无・アマラが変化した「球城アマラ」に辿り着く。球城アマラの中で、八雲はシヴァの母親である三只眼ウシャス、その複製であるラートリーとその他の培養生産された神民達に出会う。これを察知したベナレスは八雲に付けていた呪的命綱(スペル・ライン)を発動させ球城アマラを東京に出現させる。取り残された八雲は、アマラから分離されたリトル・アマラと融合し自力で帰還する。一方ベナレスによって封印を解かれた鬼眼王は、「人化の法」で「三只眼」とウシャスの力を得ようとするが、霊力の低い複製三只眼のラートリーが「三只眼」の身代わりになったため、肉体の復活は不完全なものに終わる。復活した鬼眼王は神獣・ローカパーラを使い世界中に人間を魔物に変異させるウィルスをばら撒き始め、僅かな間に東京は廃墟となった。球城アマラは魔物に襲撃され、ラートリーは人質となりアマラは封じられていた。技師長のネグローニはベナレスに脅迫されパイの複製(カーリー)を生み出す。八雲はアマラの封印を解くが、球城アマラは灰となる。アマラは単身鬼眼王の元に乗り込む。アマラは八雲に貸していた力を引き上げるが、八雲の精神もまたアマラの元へと運ばれていた。アマラと八雲は協力してベナレスを退けるも鬼眼王に敗北する。八雲は一時、獣魔を失うが、アマラの種を手に入れ不完全ながらも獣魔を取り戻す。一方東京で逃げ延びた人々は合流し、新岩城島要塞を築きローカパーラと交戦する。月面の龍皇城にて秘術「サンハーラ」の準備に入った鬼眼王とベナレス。巨大な呪術装置である「サンハーラ」は太平洋上に配置され刻一刻と成長していく。最終決戦を間近に控え、「三只眼」は八雲に一夜の契りを求め、2人は結ばれる。「三只眼」は「人化の法」により内側から鬼眼王を眠らせることを決意し、鬼眼王の下に赴く。再度の「人化の法」により「三只眼」とカーリーは三只眼吽迦羅の力を失い、八雲もまた无の能力を失いただの人間となった。真の復活を遂げた鬼眼王は、八雲とパイに残された人生を2人で過ごすがいいと告げる。八雲は「三只眼」を見殺しにしたパイを許せず傷つける。鬼眼王の「サンハーラ」の儀式に臨むべくパイはただ一人サンハーラの核へと向かう。八雲は残る仲間達と共にサンハーラの核に向かうが、ベナレスに阻まれる。鬼眼王は内部に取り込まれた「三只眼」の抵抗に遭うものの遂にサンハーラを発動。発動したサンハーラにより世界中の人々は「骸」と化し、鬼眼王は光の粒子に包まれ神となるが、吸収されていた「三只眼」達が分離する。パイと再び融合した「三只眼」は八雲を再び无にする。鬼眼王は人間が心に封じていた光を集約しようと目論んでいたが、集まったのは光ではなく闇だった。天を覆う闇に鬼眼王は絶望する。これまで得たすべての力を集約した八雲は遂にベナレスと鬼眼王を倒す。八雲は自身の体を粉々に引き裂き闇と融合することで人類を復活させようとする。八雲はパイと「三只眼」に再会を誓い、「三只眼」は八雲の肉体を粉々に吹き飛ばした。人類は復活し以前と変わらぬ日常に戻った。OVAやゲームなどでボイスが使用されたキャラについては声優を併せて記す。ベナレス配下の9人の魔将。ベナレスの手足となって働く直属の部下。前鬼眼王によって亜空間に追放された三只眼ウシャスとその无アマラ、及びラートリーを中心とする集団。市民は女性のみで構成され、工房で生産される。生まれによって、ランクB(一般)、ランクC(戦闘用)およびランクD(失敗作)に区別される。ウシャスとラートリーが統治していたが、2人が不在の時期は評議会が統治した。生殖によってではなく人工的に生産された生命体。小さな世界には邪魔であるとのウシャスの考えに基き、女性のみで男性は生産されていない。物語の基礎に係わる用語のみまとめて説明する。読みは「さんじやんうんから」。略して三只眼(さんじやん)とも。この場合、パールバディー四世の基本人格「三只眼」とは括弧が無いことで区別される。三只眼は中国語で「3つめの目」の意。人間の世界とは異なる空間に存在する「聖地」に住む3つの目を持つ不老の妖怪。一生に一度だけ他の生物の命を体内に取り込む「不老不死の術」を使い、自らの護衛者である「无」を作り出す。その為、闇の者たちからは不老不死を与える存在として崇拝されている。外見は人間とほとんど変わらないが、数千年の寿命を持つため、高齢の三只眼は精神が退廃し無気力・無感動になり、残忍な性質になっている場合が多い。妖怪たちの頂点に立ち、強大な霊力と術で彼らを束ねる。他の下級妖怪達には「聖魔」と呼ばれ畏怖されている。ただし肉体はそれほど頑丈では無く、強大な術を発揮するとしばらく眠りに入って無防備な状態になるので、无を使って身を守るとされる。以下に特殊な三只眼について個別に説明する。パールバティーとは、白龍天に舞う年に生まれる、個体として最強の力を持った三只眼である。作者によると白龍天に舞う年とは定められた年がある訳ではなく、不定期に白龍が舞った年のことである。作中には三世と四世が登場し、親子関係にある。全般的に三只眼は長い寿命のため精神的に退廃するのに対して、パールバティーの特徴として精神が老齢になると新しい人格を自ら生み出し、精神的に退廃するのを防ぐという精神構造がある。しかし、5〜600歳を超えて年齢を重ね続けると人格が増え過ぎて精神崩壊を引き起こすといわれている。三只眼を統べる王。三只眼吽迦羅の歴史が始まって以来、全ての三只眼の記憶と人格を取り込んだ存在。人化の法で三只眼の霊力を取り込み強大な力を得ると共に、取り込んだ力の持ち主の精神と記憶を吸収するため、その精神は多重人格的である。絶大な霊力で三只眼に君臨する恐怖の王であり、また他人の精神を操る術に長けており、鬼眼王に魅入られた者はその心を支配される。鬼眼王は一人では無く代替わりをしており、300年前に前鬼眼王の息子であったシヴァが三只眼の歴史で最後の鬼眼王となった。三只眼が不老不死の術で魂を体内に取り込んだ者の総称。无になった者は額に「无」の赤い文字が現れる。无になった者は主である三只眼が生きている間は不老不死となる。加齢による成長も老化もせず、たとえ全身を粉々にされても完全に再生するが、痛覚や五感は全てそのまま残っている。主が人間になれば无も元の人間等に戻る。主が死ぬと无も死ぬため、強制的に无は主の身を守ることになる。主が危機に陥ると「無限の力」を発揮する。ただし、これは外部からの危害に限定されており、肉体の衰弱等の内部的な危機の場合には「無限の力」は発揮されない。また通常時も主の力と无の力は連動しており、主の霊力が増大すれば无の力も増大するが、逆に主が衰弱すれば无も衰弱し、再生能力の喪失や肉体の崩壊が起こることもある。「无」とは日本語では日常的には用いられない漢字だが、「無」の異体字であり中国語における簡体字。「旡」とは別字。約2000年前、无となった大魔道士ベナレスが「无にしか使えない術」として編み出した強力な秘術。己自身の精(ジン)を引き換えに、特殊能力を持つ「獣魔」と呼ばれる魔法生物を召喚し戦い等に用いる。通常の魔獣や妖魔は「能力」と「自我」と「肉体」を持つが、獣魔は「能力」のみを有し自我や肉体を持たず、普段は0.3ミクロンのごく微小な基本核粒子となって契約者に寄生している。獣魔の肉体は召喚に応じて、契約者の精や細胞、周囲の元素を用いてその都度構築されるため、無限に復元でき、撃破されても死亡することはない。獣魔術は、使用に際して呪文や呪具を用いる必要はなく、名前を呼べば1秒未満で現れ、しかも威力が大きいため非常に使い勝手が良い。しかし獣魔は術者自身の精を大量に喰らい続けるデメリットがあるため、扱える者は実質精が無尽蔵である无のみである。普通の人間が獣魔を扱うと、契約しているだけで精が消費され続け、実際に召喚するとさらに大量の精を喰われる。この場合、肉体が致命的なダメージを受け短期間で死亡する。ただし仮死休眠状態にして召喚しなければ精の消費はなく害はない。また无であっても複数の獣魔を同時に召喚すると莫大な精を一気に失ってしまい危険である。獣魔はその卵に血をかけることで孵化し、生まれた獣魔の額に血で梵字を記すことで契約となる。ただし生まれた獣魔は空腹状態で基本的に暴れまわるため、禁術結界の中で契約を行わないと周囲に甚大な被害が出る。孵化させたものの契約しない場合、獣魔は数日で餓死する。獣魔の卵は茶碗を逆さまにしたような形状をしており、通常は握り拳程度の大きさであるが、中にはかなり大型なものもある。卵はエキドナと呼ばれる母体獣魔が産む。エキドナ自体ベナレスが試作した存在である。基本的に獣魔を使役出来るのは契約した本人のみであるが、「委任の法」を用いることにより他者に獣魔の制御権を委託することも可能である。ただし召喚に消費される精は契約者本人のみである。なお、第一部で八雲が土爪(トウチャオ)を倒しているが、この獣魔は周(チオウ)が飼い慣らした使い魔であって契約したしもべではないようである。作者によれば、獣魔の概念はウルトラセブンのカプセル怪獣をモデルにしたらしい。ベナレスは「百の獣魔を操る」といわれ、八雲が使用した獣魔は通算9種、続編を含めると現在計14種である。以下に作中で使用されたものを記す。「幻獣の森の遭難者」に登場した、獣魔術に似た謎の新獣魔。登場人物、用語に漏れた団体や事物の名称、言葉遣いなどを説明する。『三只眼變成』『吸精公主』『転輪王幻夢』は南町奉行所の制作による三部作。主なスタッフは以下の通り。以下のリストはゲームに使用されたオリジナルサウンドトラック。ドラマCDのみ、三只眼を野沢雅子、ベナレスを池田秀一が演じている。
出典:wikipedia
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