虹色定期便(にじいろていきびん)は、1997年4月9日から2006年3月17日までNHK教育テレビジョンで放送された小学生高学年向け道徳教育ドラマである。1997年度版の「プロジェクト・エデン」は、前番組『きっと明日は』から引き継いだ長編ドラマ形式に加えて、本格的なSF要素を加味した物語展開を辿る異色作であった。しかし、1998年度以降の作品では『はばたけ6年』を継承した、「学校や家庭内で児童の身の回りに起こる身近な出来事に対する問題提起型の道徳ドラマ」というスタンダードなスタイルに路線変更している。なお、新作としては2003年度版が最後であり、2004年度は2002年度版の再放送、2005年度は2001年度版の再放送となった(#シリーズ一覧を参照)。そして、2005年度をもって番組が終了すると同時に、『明るいなかま』から43年間続いた小学校高学年向けの道徳番組枠でのドラマが終了することとなった。道徳番組としては後番組である『道徳ドキュメント』に引き継がれたが、こちらはタイトル通りのドキュメンタリー形式に路線変更されている。西暦3000年の遠未来から出現したアスラが現代人の忠夫・唯の兄妹とともに3000年の未来で猛威を振るっている人の心に取り付く精神病原体「キルケウイルス」の発見、根絶を行うというものである。キルケウイルスは元々は20世紀に生きるたったひとりの人物の心の歪みから発生した突然変異型ウイルスで、1000年のあいだに全地球上に広まってしまったらしい。それを根絶し3000年の人類社会を救う為にはもはや過去に戻って歴史改変を行う以外に手立てはなかった。しかしキルケウイルスを逆利用し人類全体を統治していた「ミレニアム帝国」がこのことを知り、根絶をされれば人類統治が危うくなると考えた帝国軍もアスラを追って20世紀の虹ヶ崎に来襲してくる。ストーリーは全体的にしっかりしておりSFドラマとしても見応えがあった。殆どが20世紀を舞台に進行するので、未来社会の描写は殆ど無いが、この作品で描く未来世界には極めて道徳的意義を含んだメッセージが如実に表されている。西暦3000年の人類はキルケウイルスが原因で殆どが死滅していたが、少数残った人類が悩みも苦しみも争いもない理想郷を作った。しかし「これは本当の理想郷ではないのではないか?」という問いかけが作品のテーマにもなっている。この時代では自由意志を持たなくなった大多数の人々が、少数の統治者のもとで完全に管理統制され、悩むことも思い煩うこともない生活を送っていた。しかし、このような状態はもはや人間性を失った絶望社会であると反乱を起こす者もおり、アスラもそのひとりである。アスラが現代に出現したのは未来社会の人間らしさを取り戻すための戦いでもあった。ほか協力 - 東京放送児童劇団、静岡県沼津市の皆さん
出典:wikipedia
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