ヤモリ科(ヤモリか、学名:)は有鱗目の科の一つ。模式属はヤモリ属。南極大陸を除く全大陸に分布する。小型種が多いこともあり、漂流物に乗って海洋島に流れ着くなどの広域な分散が行われたと考えられている。有史以後は、貨物に紛れ込んで移動先で定着した例も多いものと考えられている。日本にはニホンヤモリほか十数種が棲息する。体形は扁平。全身は細かい鱗で覆われる。眼は大型で、瞼が変化した透明な鱗で覆われる。瞼を閉じることができないため、舌で眼(表面の透明な鱗)を舐め清浄に保つ。瞳孔は縦長の種が多く(昼行性の種は瞳孔が丸い種もいる)で、多くの光を集め夜間の活動に適している。舌は太くて短く、先端にはわずかに切れこみが入る。耳孔は小型。多くの種で四肢は短い。指趾は5本ずつで、襞状の鱗(趾下薄板、指下板)が並ぶ種もいる。この趾下薄板はガラスケースなどの滑らかな垂直の面にも接着し登ることができる。かつては、この襞は細かい鉤型になり、壁面の僅かな凹凸に引っ掛けることで接着させていると考えられていたが、2000年にカリフォルニア大のFullらにより、それぞれの足の裏にある約50万本もの剛毛が壁面の分子との間にファンデルワールス力を発生させることで接着していることが証明された。指趾だけでなく同じ機構を尾端に持つ種もいる。樹上棲では趾下薄板の発達している種が多く、地表棲の種では発達していない種が多い。ヤモリテープなど新しい接着剤の開発に応用が期待されている。森林、砂漠などの様々な環境に生息し、民家に生息する種もいる。主に夜行性。威嚇や求愛のために鳴き声を出す種もいる。食性は主に動物食で、昆虫、小型爬虫類、小型哺乳類などを食べるが、花の蜜や果実を食べる種もいる。繁殖形態は主に卵生。主に1回に2個ずつの卵を数回に分けて産む。イモリが両生類で体表がヌルヌルしているのに対し、ヤモリは爬虫類でゴツゴツしたさわり心地である。ペットとして飼育されることがあり、日本に棲息しないものも輸入されている。例外があるものの小型種が多いこと、主に夜行性のため紫外線等の人工の照明が必要ないこと、比較的飼育や繁殖が易しいことから日本での飼育に適した爬虫類として紹介されることもある。しかし垂直壁やガラス面で活動を行い、動きが素早いことから(特に立体的な活動をする種において)メンテナンス中の脱走等には気をつける必要がある。次のような系統樹が得られている。
出典:wikipedia
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