ADCCサブミッション・ファイティング世界選手権(ADCC Submission Fighting World Championship、略称アブダビコンバット)は、ADCCサブミッション・ファイティング世界連盟が主催するグラップリングの国際大会。「寝技世界一決定戦」として知られ、現在は2001年9月に起こったテロの影響もあり、2年に一度アブダビ以外で開催される。旧名はADCCサブミッション・レスリング世界選手権。アブダビ首長国首長にしてアラブ首長国連邦初代大統領を務めたザーイド・ビン=スルターン・アール=ナヒヤーンの第6王子、タハヌーン・ビン=スルターン・ビン・アール=ナヒヤーンがアメリカ留学中にUFCを観戦し感銘を受けブラジリアン柔術を学んだのが始まり。1998年、柔術家、サンビスト、レスリング選手、総合格闘家など世界中からトップファイターを招き高額の賞金がかかったサブミッション・レスリングのトーナメントを開催した。なお、賞金をはじめとした運営費用はタハヌーン王子の自己資産のみでまかなわれていた。王子の個人的趣味による大会であるとも言えるため、「御前試合」という意味合いが強い。2003年から2年に一度、世界を巡回してトーナメントが行われる現在の形式になり地区予選が導入された。欧州予選はADCC欧州連盟、北アメリカ予選はADCC北アメリカ連盟が主管している。南アメリカ予選は存在せずADCC Brazilが主管しているブラジル予選がそれに相当する。日本で開催されているアジア予選(2007年までは日本予選)はADCC JAPANが主管し日本レスリング協会が主催している。打撃技は禁止され、関節技、絞め技のサブミッションホールドが許可された試合を行う。首に対する攻撃に関しては首関節技および喉掴みが禁止、その他の絞め技は可能となっている。ポイントは寝技のポジショニングや立ち技のテイクダウンで争われる。正確には「組技」格闘技の大会であり、立ち技に対するポイントもあるが、寝技の強い選手が有利なルールとなっている。第1回大会から数多くの総合格闘家が参加している。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(2000年)、五味隆典(2001年)、ジョルジュ・サンピエール(2005年)など、この大会への出場経験がある著名な総合格闘家は多い。日本人では2001年に菊田早苗が88kg未満級で優勝を果たしている。ブラジリアン柔術家以外からの優勝は数えるほどで、驚愕を持って迎えられた。また、2007年には女子55kg未満級で塩田さやかが優勝を果たした。女子部門は2005年3階級、2007年5階級、2009年2階級となっている。フェンス・金網・ロープ等のない9m×9mのマット上で行われる。本戦10分+延長戦(ゴールデンスコア方式)。決勝戦は本戦20分+延長×2R戦。ただし本戦は5分(決勝戦は10分)を経過しないとポイントが加算されないので、その時間はサブミッションによる一本決着でしか、試合は終了しない。第1回、1998年3月20日 - 22日、アラブ首長国連邦・アブダビ第2回、1999年2月24日 - 26日、アラブ首長国連邦・アブダビ第3回、2000年3月1日 - 3日、アラブ首長国連邦・アブダビ第4回、2001年4月11日 - 13日、アラブ首長国連邦・アブダビ第5回、2003年5月17日 - 18日、ブラジル・サンパウロ第6回、2005年5月28日 - 29日、アメリカ合衆国・カリフォルニア州第7回、2007年5月5日 - 6日、アメリカ合衆国・ニュージャージー州第8回、2009年9月26日 - 27日、スペイン・バルセロナ第9回、2011年9月24日 - 25日、イギリス・ノッティンガム第10回、2013年10月19日 - 20日、中国・北京第11回、2015年8月29日 - 30日、ブラジル・サンパウロ
出典:wikipedia
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