『銀河お嬢様伝説ユナ』(ぎんがおじょうさまでんせつユナ、)は、レッドカンパニーが制作したコンピューターゲーム、およびこれを原作とした一連のメディアミックス作品シリーズである。1992年にハドソンよりPCエンジンSUPER CD-ROM²用ゲームとして発売され、後にPC-FX・セガサターン、さらにプレイステーションなどに移植・続編が製作された。『銀嬢伝』(ぎんじょうでん)という通称で呼ばれることもある。同社の別作品に『銀河婦警伝説サファイア』という同スタッフが製作したSTGがあり、本作との直接の関係はないものの『銀河お嬢様伝説コレクション』(PSP)に1・2と共に収録されている。当初は年間製造タイトル数を確保するため、レッドカンパニー側より提出された企画書をハドソンが承認したもので、一定ファン層に偏った企画であったことから、極めて低予算(1000万)、短期間のスケジュール(半年)、外注と恵まれない状況での制作であったが、期待されていなかった分、制約の無い自由な制作が可能であった事は本作品には有利に働いた。それまでの強い、可愛い、頭が良いの美少女ヒロインアニメやゲームにウンザリしていたハドソンの担当ディレクターが、元々シリアスものだった本企画をギャグ路線に変更させ、ヒロインや登場キャラクターの性格を急遽設定し直した経緯がある。これにより大胆なタイトルが示す壮大な舞台設定と軽妙な世界観、敵味方ともに美少女による笑いあり涙ありのストーリーを持った本作は、アニメファンから人気のあるスタッフ・声優陣の起用により一躍人気シリーズとなり、1995年から1997年にかけてOVA化されたのをはじめ、幅広いメディア展開を果たした。第1作目は先行原作や他メディアとの同時展開を伴わないデジタルコミックアドベンチャー初の完全オリジナル作品であり、ゲームをアニメ・漫画と同じく純粋に「物語」を描くためのメディアとして捉えた本格的な作品の先駆けでもある。またMS少女等で知られる原作者の明貴美加デザインによるバトルスーツ姿のキャラクターデザインは、第1作登場の美少女15人(ユナ、リア及び13人衆)全てのガレージキットが海洋堂から発売されるなど、現在の美少女作品における本格的かつ大々的なフィギュア展開の先鞭を着けた。なお最終作である1998年の「FINAL EDITION」販売以降、安定した人気故に続編を望む声も高かったが、その後は若干のグッズ展開が行われたことのみに留まっている。この背景にはハドソンの美少女ゲーム展開の主軸が一部スタッフを同じくする『サクラ大戦』シリーズへと移行した事や、「仮に新作を作るなら(時流に合わせて)恋愛もので」という内部の意見に原作者の明貴美加が強く反対したという逸話が関係者を交えたファン交流会にて語られているが、直接の理由は明確にはなっていない。なお近年ではOVAシリーズのDVD化やPSPにおける第1、2作の移植が行われている。『ユナ1』、『ユナFX』ではオーソドックスのコマンド入力方式となっており、『ユナ2』ではカードバトルになっているが、『ユナ3』からはジャンルがタクティカルアドベンチャーになったため、バトルパートが『サクラ大戦』のような戦術シミュレーション型となっている。『ユナが戦闘不能などといった敗北条件』を満たしてしまうと敗北となる。バトルに敗北するとどうなるかは作品ごとに決められている。『ユナ1』、『ユナFX』では負けたバトルを自動的に再バトルすることとなり、『ユナ2』ではゲームオーバーとなり「CONTINUE(リトライ)」か「GAME END(セーブ)」のどちらかになり、『ユナ3』では『ユナ2』と同様ゲームオーバーとなり、「再バトル」か「タイトルに戻る」のどちらかになる。光の救世主であるユナの分身であり、闇と反する存在。本来は「光と闇の戦い」以外には干渉出来ないはずだが、ユナが事件に巻き込まれるたびに彼女を援護するために力を貸す。エルナー・エリナ・ジーナ・マリナの4体が合体することで、巨大ロボ「エル・ライン」となる。英知のエルナーは3人娘と違い、人間体が存在しない。大地のジーナはお茶の佳華と六本木の舞とロックの姫の守る機械の惑星の核部分に封じられていた。海のマリナはおっとりの詩織とバイオリンのアレフチーナの守る密林の惑星の湖に封じられていた。空のエリナはチャイナの麗美が守るブラックホールに封じられていた。ここに行くためには、ユナは超重力の影響を防ぐために家柄と血筋のルミナーエフの仮面(バタフライマスク)が必要だった。3人娘は実はお笑いが大好きで、CDドラマでトリオ漫才を披露している。特にマリナは『海のリハク』『海のトリトン』を名乗ろうとする位の大ボケキャラだった。3人娘は人間形態を取っても周囲からは機械生命体であることが判らない。そのため、3人は実は地球でひそかにユナをサポートしていた。それが明らかになるのはOVA「深闇のフェアリィ」内である。そして最後、デモスローズとの最終決戦で大破してしまい、以後、『ユナ3』で戦闘に参加できなくなるという悲劇的な存在となる。「闇のお嬢様13人衆(暗黒お嬢様13人衆、単に“13人衆”とも呼ばれる)」は、ゲーム第1作目『銀河お嬢様伝説ユナ』にて「闇の女王」の洗脳を受け、ユナに敵対した13人の少女たちである。彼女ら13人の上には、「闇の女王親衛隊長」としてリアが居た。「闇の女王」戦が終わった後、リアを含めて全員がユナと友達となり、後の作品では味方として活躍する。CDドラマ『銀河お嬢様伝説ユナ GALAXY WAVE SEGMENT』1 - 3およびゲーム第2作目『銀河お嬢様伝説ユナ2 永遠のプリンセス』にてユナのライバル、または敵として登場した1+7人。エリカを中心に、彼女を慕う各部活動のエースばかりで構成された取り巻き集団(香坂親衛隊)で、当初は「永遠のプリンセス」号とは無関係だったが、プリンセス・ミラージュによって操られ、その進路を護るガーディアンとして利用された。「永遠のプリンセス」号事件解決後は、ユナの友達としてしばしば行動を共にする。オリジナルアニメ『銀河お嬢様伝説ユナ 深闇のフェアリィ』にて、ユナの全てを奪うべく現れた機械人という敵。平和な日々を送っていた13人衆やエリカ7の面々を次々と倒しユナと対峙した。一度はユナらに阻止されたものの、『ユナ3 LIGHTNING ANGEL』及び『FINAL EDITION』において機械化皇帝のもと復活し、再びユナ一行と対峙する。『ユナ3』のエンディングでは亜弥乎と和解することになる機械化帝国は、『銀河お嬢様伝説ユナ 3 LIGHTNING ANGEL』およびその移植である『銀河お嬢様伝説ユナ FINAL EDITION』にて登場した敵。事実上、ユナの最後にして最大の敵組織である。従来は基本的にユナと敵とが1対1で戦っていたものを両作品では多人数同士によるシミュレーション戦闘となったため、いわゆるザコ敵が登場し、主要敵部隊も複数登場する。※機械化兵士デザインは、伊東岳彦が担当。花をイメージさせる姿をした、機械化帝国の部隊長クラス。互いに仲が悪いが、それは闇からの影響を受けているためで、本来はとても仲は良かった。二度の戦いでユナに敗れるが、エンディングで復活する。※六花戦デザインは、なかざき冬が担当。機械化帝国の幹部。いわゆる四天王クラス。二度の戦いでユナに敗れるが、エンディングで復活する。※四天機デザインは、大河原晴男が担当。機械化帝国の首脳クラス。※機械化皇帝デザインは、ことぶきつかさが担当。ユナは「光の救世主」として、「闇の勢力」と戦うことを宿命づけられている。この「闇の勢力」の正体・規模・目的などは一切不明だが、ユナの目的が「銀河を闇から護る」ことであることから、銀河に悪影響を及ぼす勢力であることは確かである。しばしばユナとその仲間達の前に様々な形で立ち塞がった。なおこの他、PCE版1作目の発売に当たり、プロモーション用の新作アニメが製作された。主に店頭用の販促ビデオでの流通のみであったが、哀しみのセイレーン前編に特典映像として収録された他、1作目再発版のおまけCDにてHuVIDEOでの鑑賞が行える。スタッフについては非公開。雑誌での人気投票があったが、13人衆では「おっとりの詩織」、エリカセブンでは「銀幕のミキ」が投票で1位になることが多かった。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。