トミカ (Tomica) は1970年(昭和45年)からタカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランド(トミカリミテッドヴィンテージ系統のみトミーテック)より販売されている車玩具である。30以上の国と地域で販売されている。プラレールとともにトミー時代からの主力商品であり、販売開始当初から老若男女を問わず愛され続けてきている。同社のプラレールと組み合わせて遊べるように製作されており、プラレールと組み合わせた商品も存在する。年に一度、主要都市等で開催される愛好者向けイベント「トミカ博」は、「プラレール博」と共にトミー(現・タカラトミー)の重要なイベントであり、多くの来場者を集めている。トミカが発売された1970年当時、国産車のミニカーといえばダイヤペット(米沢玩具→セガトイズ→現・アガツマ)やモデルペット(アサヒ玩具)に代表される標準スケールが中心であり、小スケールミニカーは細々と輸入される海外ブランドしか存在しなかった。この状況に目をつけ、国産車の本格的小スケールミニカーとして発売されたのがトミカである。トミカは当時小スケールミニカーの第一人者であった「マッチボックス」を参考としており、縮尺はまちまちで箱の大きさを統一、番号による入換制、アルミ箔を押し付けるホットスタンプと呼ばれる技法を用いたクロムめっき風のホイール(あるいはホイールキャップ)の表現と細いタイヤ、板ばねによるサスペンション機構、そしてドアやトランクなどのギミック可動、これらは全て当時のマッチボックスに範を取ったものである。トミカは発売後大成功を収め、前述のダイヤペットからも小スケールで「チェリカ」というライバル製品も発売されるほど多大な影響を与えた。手ごろな価格と実車に忠実な造形からコレクションの対象とする人も多く、現在では世界中にコレクターが存在し、絶版トミカを扱う専門ショップも全国に点在している。1970年から発売されている通常シリーズ。殆どの車種に可動アクションと、車軸のピアノ線を用いた擬似的なサスペンションが設けられていることが大きな特徴。乗用車では側面ドアやテールゲート、働く車では車種に応じた可動機構がつく。実車の大きさを問わず、統一サイズのパッケージを基準に取材・設計され、完成まで約9ヶ月以上かかる。縮尺は各車種で異なり、乗用車は大体1/60スケール前後程度で、働く車などは車種によって縮尺が変わる。当初は国産車のみだったが1976年に外国車シリーズが追加。一時期は国産車110台・外国車70台で両者合わせて180台のラインナップだったが、1980年に国産車80台・外国車40台の120台体制に縮小。1988年に外国車シリーズが国産車に統合される形で廃止となり120番体制となった。2009年1月からは後述するロングトミカシリーズが通常品の続番で登場し、その後2012年12月よりキャラクター・映像作品とコラボレーションしたドリームトミカが加わった。2013年10月現在はレギュラートミカで140番体制となっている。同種の他社ミニカーとの違いとして、乗用車以外のラインナップが充実している点が挙げられる。消防車やショベルカー、ごみ収集車といった働く車の定番から変わったところでは船舶、鉄道車両、ヘリコプター、農機などといった乗り物までラインナップされている。また安全面の観点から実車を再現しながら造形は丸みを帯びさせるようにしており、乗用車では一部の車種を除きドアミラーを装備していないのも特徴である。レーシングカーに関しては長年、長谷見昌弘のスポンサーをつとめている関係から、彼が乗ったマシンやハセミモータースポーツのマシンを中心に製品化されている(詳細は長谷見昌弘#トミカの項を参照)。現在までに約800車種が製造・販売されており、メーカーによるギフトセットやアソート品、企業や団体・ミニカーショップの特注品、さらに生産国やホイールやシャーシ違いなど、数多くのバリエーションが存在している。2010年までの総生産台数は5億3800万台にのぼる。年間で発売される車種は、現在では24台前後である。発売当初から1999年までは発売日が特に定められておらず、新車情報は毎年刊行されるカタログなどで告知されるのみだったが、2000年以降は毎月第3土曜日を「トミカの日」と制定して、通常2種の新車が必ず発売されることとなった。当初は日本国内のみの発売だったが、1974年からは「pocket cars」のブランド名でアメリカおよびヨーロッパへの輸出を開始、1980年代前半まで(途中から「TOMICA」の名称に変更)発売が続いた。現在は日本以外にアジア圏・ヨーロッパ・アメリカと計30カ国で発売している。2011年以降はアジアンカー(紅旗、ヒュンダイ・ソナタ、ダットサン・GO、ホンダ・ブリオなど)を製品化した海外専売モデルが登場しており、中国車はCN、韓国車はKR、東南アジア圏車はASというシリーズナンバーが充てられている。2001年4月から2013年6月まで発売されたシリーズで、レギュラートミカの塗装、パーツ、タイヤ、ホイールなどをよりリアルに仕上げたもの。このため対象年齢は14歳以上とディスプレイ専用モデルとなる。通常品の改装品がほとんどだが、中にはこのシリーズ向けに金型を新造したものもある。当初は国産の旧型車種だけだったが、次第に現行車や外国車、商用車などがモデル化されるようになった。2005年4月 - 2006年6月の間はSUPER GTで活躍する車種が専門的にモデル化されていた。トミカと同様新車発売日が制定されており、発売は通常品より一週遅れの毎月第4土曜日であった。なお、2002年には後述するトミカダンディの金型を流用し、塗装やパーツなどをリアルに仕上げた「トミカリミテッドSシリーズ」が発売された。トミカリミテッドの発売以降、それまで玩具扱いされていた小スケールミニカーも観賞用モデルが登場するようになり、その後各社から同様のミニカーが発売されるようになった。2004年から開始された、開閉アクションのないディスプレイ専門モデルの新シリーズ。「もしもトミカが昭和30年代に誕生していたら」というコンセプトにより昭和30~40年代の旧車、そして1980年代のネオヒストリックを中心とする「リミテッドヴィンテージNEO」というシリーズが展開されている。なお、このシリーズはタカラトミーではなく、トミーテックが生産・販売を担当している。2015年4月から発売開始された新シリーズ。トミカリミテッドの実質後継に当たるシリーズだが、金型は専用に新規製作されたものを使用しており、タイヤはレギュラートミカと同様にABS樹脂を使用している。また、レギュラートミカと異なり小型パーツを取り付けて完成させる車種もある。対象年齢は14才以上から6才以上に引き下げられた。概ね3ヶ月おきに新製品が発売される。1976年に誕生した独立品番のシリーズで、トレーラートラックやタンクローリー、バスといった長尺の車種がメインに製品化された。1994年に生産中止となったが、2009年1月に新シリーズとしてロングトレーラーや大型建機、新幹線などが発売された。新シリーズの車番は通常品の続きで、№121から№140までの20台がラインナップされている。1972年から発売された標準スケールのミニカーシリーズ。トラック、バス等も存在し当初はスケールがまちまちだったが、1977年以降1/43スケールに統一された。トミカと同様さまざまな車種がラインナップされ、スケールが拡大された分ディテールやギミックも充実していたが、1994年に生産中止となった。なお同ブランドは2001年にトミカ30周年を記念して復刻、その前後にも何度か復刻生産をしている。1973年から登場したシリーズ。名称通り戦車を製品化したもので、全ての車種がHOスケール(1/87)で統一されている。しかし単価が高いこともあり、わずか2年ほどで生産中止となった。手動で走らせる通常のトミカとは異なる、電池やゼンマイなどを使用し自走する商品も存在している。いずれのブランドも動力を搭載する関係からか、通常のトミカよりも一回り大きくなっている。2010年にトミカ40周年を記念して発売されたシリーズで、商品名は「手ころがし」+「エコロジー」の造語。内蔵の超小型発電ユニットにより、手で転がすとライトが点滅する仕組みとなっている。通常のトミカと同じサイズで、車種は商品の性質上緊急車両が多い。このシリーズは製造をタイで行っている。トミカには自ら音声を発するシリーズも存在している。通常品の流用で、以下の3シリーズと、トミカではなく基地や駅が音声を発する「αトミカ」シリーズが過去に発売されている。トミカには情景部品のひとつとして駐車場や高速道路、フェリーといったトミカワールドシリーズが発売されている。主なシリーズ展開としては建設・警察関係があり、2009年現在はトミカハイパーシリーズを中心に商品展開されている。一方、街の身近な建築物を模した「トミカタウン」シリーズもあり、交番や消防署をはじめ、ENEOS(JXエネルギー)、セブン-イレブン、ミスタードーナツなど実在する企業の建物も製品化されている。トミカと連動する大型ビークルとプラキッズを絡めたシリーズ。2013年現在、ハイパーレスキュー、ハイパーブルーポリス、ハイパービルダー、ハイパーグリーンレンジャーの4チームが存在する。トミカヒーローシリーズは、2008年4月からテレビ放送と同時に展開されている特撮ヒーローシリーズ。世界各地で発生する災害に立ち向かい人々を救出するというコンセプトで、作品に登場する車両が製品化されている。車種は通常品の流用が大半を占めるが、一部新規金型で製作される車種もある。2005年8月に東京駅一番街にオープンしたトミカの直営店。メーカー直営(運営は子会社のタカラトミーマーケティング)のため、通常ルートでは手に入らない製品(トミカ博限定発売品など)が置かれているのが特徴。トミカの他にはアパレル商品等の関連グッズやゲームコーナー、トミカ工場も常時設置されている。2007年12月から改装工事に伴い一時休業し、2008年3月に東京キャラクターストリート内に再度オープンした(この間は『東京ドームシティ』で暫定営業していた)。2006年10月には栄のオアシス21に名古屋店が、2007年7月にはなんばウォークに大阪店がオープン、2010年3月には福岡パルコに福岡店がオープンした。2010年11月にコピス吉祥寺内に吉祥寺店がオープン、大阪店が大丸梅田店に移転開業した。2012年5月には東京スカイツリーに開業と同時に東京スカイツリータウン・ソラマチ店が、2015年8月にはランドマークプラザに横浜店が開業した。日本国外では2010年9月に台湾の新光三越台北店に出店している。1970年代後半から1980年代後半にかけてトミカフェアが実施されていた。通常品の各種バリエーションを一挙に発売して販売促進を狙ったもので、購入者には販促グッズが配布されていた。対象車種はミニクーパーやスバル360などカラーバリエーションの多い乗用車やグループA、トラック、バスなど多岐に渡った。2000年以降全国で開催されている博覧会。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。