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新日鐵住金室蘭製鐵所

新日鐵住金室蘭製鐵所(しんにってつすみきんむろらんせいてつじょ)は、北海道室蘭市仲町にある新日鐵住金の製鉄所。同社棒線事業部の管轄である。大手高炉メーカーの新日鐵住金が持つ製造拠点の一つであり、高炉や転炉、鋼材の圧延設備などを保有し、鉄鉱石を原料に最終製品鋼材までの製造を同一敷地内で行う「銑鋼一貫製鉄所」である。日本国内には2010年時点で13か所の銑鋼一貫製鉄所があるが、北海道にある銑鋼一貫製鉄所は歴史的に見てもこの室蘭製鐵所が唯一である。釜石製鐵所と同様に「棒線事業部」という事業部の下部組織として位置づけられている。製鉄所は室蘭港に面しており、敷地面積は約820万平方メートル。従業員数は579人(2010年7月時点)。半製品の粗鋼の生産量は年間約137万トン(2009年度実績)で、棒鋼と線材(略称は棒線)と呼ばれる鋼材の生産拠点である。操業開始は1909年(明治42年)で、釜石製鐵所・八幡製鐵所に続く日本で3番目に歴史の長い製鉄所である。三井財閥により設置され、当初は高炉のみがある銑鉄生産専門の製鉄所であり(北海道炭礦汽船輪西製鐡場→北海道製鐡→日本製鋼所輪西工場→輪西製鐡組合→輪西製鐡)、製鋼部門は隣接する日本製鋼所室蘭工場(現在の日本製鋼所室蘭製作所)が担当する形であったが、1934年(昭和9年)の製鉄合同により三井財閥を離れ日本製鐵(日鐡)となった1941年(昭和16年)以降高炉以下の工程が追加され、銑鋼一貫製鉄所として整備された。1950年(昭和25年)の日鐡の解体により富士製鐵となり、1970年(昭和45年)に新日本製鐵(新日鉄)、2012年(平成24年)に新日鐵住金に変わって現在に至っている。なお、日鐡発足から1951年(昭和26年)までは、輪西製鐵所(わにしせいてつしょ)と称した。鉄鉱石を原料に銑鉄の製造(製銑という)を行う「高炉」は、内容積2,902立方メートルのものが1基あるが、1994年(平成6年)より新日鉄からグループ企業の北海製鉄に移管されている。製銑工程で使用するコークスを製造するためのコークス炉も同様に北海製鉄が持つ。銑鉄を製鋼し粗鋼とする「転炉」は2基ある。一方、スクラップを原料に粗鋼を製造する「電気炉」も1基設置されている。転炉・電気炉からの粗鋼を鋳造し、半製品の鋼片とする「連続鋳造設備」は1基。鋼片を圧延して鋼材を製造する設備は、棒鋼用と線材用のラインが1つずつある。棒鋼は棒状に圧延された鋼材、線材は棒鋼よりも細く線状に圧延された鋼材を指す。室蘭製鐵所で製造される線材には、低炭素鋼・中炭素鋼線材や、ばねやケーブルに使用される高炭素鋼線材、ボルトなどの部品の材料に使用される冷間圧延(鍛造)用線材、切削部品用の快削鋼線材などがあり、棒鋼には機械構造用棒鋼やばね鋼・軸受鋼、快削鋼棒鋼、鉄筋コンクリート用の異形棒鋼などがある。製品の多くは自動車部品に用いられる特殊鋼の棒鋼・線材である。なお、棒鋼に関しては室蘭製鐵所が新日鉄唯一の拠点である。かつては棒鋼や線材の他にも、薄い板状に圧延した薄鋼板(薄板)や、H形などの一定の形状を持つ形鋼の製造設備もあったが、1980年代以降の合理化・製造拠点の集約で室蘭製鐵所では廃止されている。鉄鋼分野の設備ではないが、新日鐵住金の発電事業 (IPP) 用の火力発電所があり、北海道電力への電力の卸供給拠点となっている。製鉄所の構内には新日鐵住金グループの企業の工場もあり、日亜鋼業室蘭工場、黒崎播磨室蘭石灰工場、日鉄住金セメント室蘭工場、ニッテツ室蘭エンジニアリング(製鉄所の設備部が前身)などの事業所が立地する。三菱製鋼傘下の三菱製鋼室蘭特殊鋼の室蘭製作所も構内にある。室蘭製鐵所は1909年(明治42年)に三井財閥が出資する北海道炭礦汽船(北炭)の輪西製鐵場として発足した。この地に製鉄所を設置したのは、近隣に原料地があったこと、室蘭港が北海道内で産出される石炭の積出港であり北炭により敷設された鉄道が通じていたことなど、製鉄に適していたためである。同じく北炭の出資により先に発足していた日本製鋼所と別会社となっていたのは、日本製鋼所が兵器の国産化を目的としたイギリスとの合弁会社であったためである。当初は噴火湾一帯で産出される砂鉄を原料としたが、2か月で事業は中止された。原料を、製鉄所近くや朝鮮・中国で産出された鉄鉱石に代えて1913年(大正2年)12月に事業を再開し、その後は順調に操業した。

出典:wikipedia

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