チワン語(Vahcuengh, 中国語:壮語 Zhuàngyǔ)は、中国南部の広西チワン族自治区を中心に、周辺の雲南省、貴州省、広東省、ベトナム北部などに住むチワン族の言語。約1800万人の話者がいる。語彙や音韻の面でタイ語と深い関連を持ち、同系言語と考えられる。主に北部方言と南部方言に分かれ、その差異は比較的大きい。北部方言の場合、標準的とされる広西チワン族自治区武鳴県の発音では、6つの声調を持つ声調言語である。母音には長短の対立が見られる。有声破裂音のbとdに軽い吸着がみられ、mb、ndと表記される。nに対するnyの様に、口蓋化した子音群がある。語法の面では、語形変化や性はなく、豊富な類別詞を持つ。基本的に修飾語は被修飾語の後に置かれる。広東語を含む中国語からの借用語が多い。正書法として、もともと大衆が使える文字はなかったが、祭祀者は、経典や祭祀方法などを記録するために、古壮字を考案して使用していた。古壮字は、漢字をそのまま借用して、当て字や訓読みに使ったり、漢字の構成法を利用して作り出した漢字風の文字で、1300年以上前から使われていたことが知られており、字種も1万種以上が確認されている。1957年にはラテン文字を基本にして声調等の表記にキリル文字などを取り入れた表記法が定められたが、印刷の不便などから、1982年にはラテン文字だけの表記が新たに定められ、現在も使われている。しかし、方言の表記がしづらく、中国語を理解する人が多いために、普及の度合いは低い。広西チワン族自治区内の多くの役所や駅の看板は、漢字とラテン文字化によるチワン語の併記がなされており、中国の人民元紙幣にもチワン語が併記がされている。
出典:wikipedia
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