方面隊（ほうめんたい、英：army）は、陸上自衛隊の最大の部隊単位である。方面総監が指揮を執り、防衛大臣の直接の指揮監督を受ける。部隊は、方面総監部及び基幹となる数個の師団又は旅団並びにその他の直轄部隊をもって編成されている。指揮官である方面総監には陸将が充てられる。その語感から旧陸軍の方面軍に相当すると見られがちだが、実際にはこれよりも一つ小さい単位の軍に相当するものであり、英訳上もEastern Army（直訳では東部軍）、Western Army（同西部軍）などとされる。なお、陸上総隊創設にあたって方面隊を廃止して指揮階梯を総隊-師団-旅団に改める話があったものの、多くの将官ポストを失う事を恐れた陸上自衛隊サイドの抵抗で残置されることになったという。そのため、これでは屋上屋を重ねる結果になるだけではないかとの懸念も指摘されている。ただし国内大規模災害時の統合任務部隊編成時には、方面総監が長に任命されている。次の5個が編成されており、担当する警備区域（方面区）の防衛警備や災害派遣等を担任している。師団・旅団以外の直轄部隊としては、特科部隊（特科団又は方面特科隊）、高射特科部隊（高射特科団又は高射特科群）、施設科部隊（施設団又は方面施設隊）、通信科部隊（方面通信群等）、教育部隊（方面混成団）、航空科部隊（方面航空隊）、方面後方支援隊、衛生科部隊（方面衛生隊）などがある。方面総監部は、方面総監の幕僚組織である。

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