戸隠そば（とがくしそば）は、一般には、長野県長野市戸隠（旧戸隠村）の蕎麦（そば）をさす。岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと共に、日本三大そばの一つとされる。山岳信仰の栄えた戸隠には、古くから修験者が多く集まってきた。彼らの携行食料として、そばが戸隠にはいってきたと伝えられている。当時のそばは、現在のそばきりではなく、そばがき（蕎麦がき）やそば餅のような形態であったと考えられている。戸隠そばの特徴として、といったものが挙げられる。戸隠では、各家庭に蕎麦打ち職人がいると言われるくらい生活に密着している。ぼっち盛りと円形のざるが戸隠そばの特徴であるが、近年｢戸隠そば｣の名前は信州そばの名前の一つとして一般化され、戸隠以外の地域であっても「戸隠そば」の名称で提供されるそばや、スーパーなどで販売されている商品が多数ある。地域団体商標の登録が可能になって以降、長野県信州そば協同組合、長野県麺業協同組合（出願番号2006-103782、2006-103784）、戸隠そば協同組合（出願番号2006-121500）から相次いで「戸隠そば」の地域団体商標登録申請が行われたが2013年3月現在、全て登録拒絶されている。『信州・戸隠 手打そばの技術』 戸隠そば商組合監修　ISBN4-7511-0054-8 C2077 1995年

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