1821年に創立されたカナダで最も歴史ある大学で、カナダの大学法制に従いケベック州政府の支援・管轄を受けている。世界大学ランキングでもトップランクに位置づけられている。、現在マギル大学は21の学部、300以上の専攻分野を有し、国際的研究大学機関の一つでもある。フランス語圏のケベック州モントリオールにあるが、授業は基本的に全て英語で行われている。モントリオール市内の繁華街サント・カトリーヌ通りの1ブロック山手側シェルブルック通りに本部キャンパスがある。経営学大学院 (Desautels Faculty of Management) は、東京都新宿区で週末集中講義による「マギル大学ジャパン 経営学修士課程(MBA)日本プログラム」を開講している。1821年、イギリス人毛皮商であったジェームス・マギルの資金寄付によりマギル・カレッジが創立される。カナダ最古の大学として知られており、カナダの高等教育に寄与した。1843年にはアーツ棟 (The Arts Building) が建てられ、現在もマギルの象徴となっている。ケベック州内でのフランス語系ナショナリズムが高まった1960年代には、フランス語を使う州民の一部が英語圏大学であるマギルに対して不満を持ち始めた。1969年にはマギルをフランス語圏大学に変えようとする運動が起こり、約10,000人に及ぶ労働組合員や学生たちが学校の正門の前で抗議を行なった。しかしほとんどの学生や教授陣はマギルのフランス語化に反対し、多くの抗議者達は逮捕された。マギル大学は現在でも英語による教育研究を行う英語圏の大学であり、フランス語化や両国語化もされてはいない。しかしこの事件以来、フランス語圏出身の学生は増えた。また、1950年代から1960年代にかけては、CIAとともに所謂MKウルトラ計画を共同で実施した。メインキャンパスであるダウンタウン・キャンパスは、モントリオールの象徴であるモンロワイヤル山の南側斜面に抱かれるように位置しており、モントリオールの玄関口であるVIA鉄道中央駅から北に延びるマギルカレッジ通りはマギル大学の正門へと通じている。1843年設立のアーツ棟 (The Arts Building) をはじめ、豊かな歴史建造物がある事から都市の観光名所として有名である。特に、1882年に建てられたレッドパス博物館 () は北米初の自然歴史博物館である。ダウンタウン・キャンパスから西へ約30 kmのモントリオール郊外には、農学・環境学部などのホームグラウンドであるマクドナルド・キャンパスを有している。樹木園やレーダー天文台等がキャンパス内にある。その他にもモン=サン=ティレール (Mont-Saint-Hilaire) とシェフェルヴィル(Schefferville, ともにケベック州)、アクセルハイバーグ島(ヌナブト準州)、ホールタウン(Holetown, バルバドス)にも研究所を設けている。マギル大学はモントリオール市内に8つの教育関連病院を持ち、そのうちの5つがMcGill University Health Centreを形成する。マギル同様英語で教育するコンコーディア大学、フランス語で教育するモントリオール大学もすぐ近くに隣接する。国民から「カナダのハーバード[Harvard of Canada]」と敬意を籠めて呼ばれるので、お茶目心からか返礼に本国のハーバードのことを「アメリカのマギル[McGill of America]」と書いたT-Shirtsなどが売られている。マギル大学の学部生は約24,000人、大学院生は約7,600人余りである。カナダ人入学者の高校での成績平均はカナダの大学中第1位であり、本校には毎年世界160ヶ国以上からの留学生が入学し、180ヶ国以上にマギル大学の卒業生がいる。アメリカ、ヨーロッパのみならず、アジアからの留学生も多い。フランス語圏のケベック州に存在する大学ではあるが、授業はすべて英語で行われるため、ロースクール以外、フランス語の知識は入学の条件ではない。しかし、1964年以降、テストにおいて英語、フランス語どちらを使用して回答してもよいことになっている。教養学部が最大の学部で全学生の22%が所属しており、15%が理学部、10%が経営学部、10%が工学部、13%が医学部に所属している。残りは農学・環境学部、歯学部、教育学部、法学部、音楽院などに所属する。マギル大学はローズ奨学制度で、カナダ最多の131人の受賞者を輩出している。マギル大学は医学、化学の研究が有名で、1898年にアーネスト・ラザフォードはマギル大学でラザフォード散乱による原子核及びウランから二種類の放射線(α線とβ線)が出ていることを発見し、後にノーベル化学賞を受賞。同年、本校の教授となる。医学面ではウイリアム・オスラーが北米で初めての医学教育の基礎をマギル大学に築き、1874年から1884年までマギル大学で教鞭を執る。1908年には当時大学院生だったウィリアム・チャルマーズがアクリル樹脂を発明した。また、ワイルダー・ペンフィールドが1928年よりマギル大学に勤め、1933年にてんかんの治療のために行われる開頭手術の際に脳を電極で刺激すると、鮮明な記憶がよみがえることを発見した。その他にもドナルド・ヘッブやブレンダ・ミルナーなども本校で研究したことが知られる。海外からの評価が高く、US NEWSによる2011年の世界大学ランキングでは第17位と過去最高位にランクされている。 また、マクリーンズによるカナダ国内大学ランキング (Maclean's Rankings) では、2006年から2016年まで連続して単独1位である。 「英国クアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds :QS)」のQS World大学ランキング2015-2016年版では、世界で24位となっている。北米でのアメリカンフットボールの初試合は、ハーバードとマギルの対戦で1874年に行われた。クイーンズ大学とのスポーツ対抗戦は「クイーンズ・マギル対抗戦」として知られている。アイスホッケーやバスケットボールのルールはマギルで決められたものが世界に広がったことでも有名である。また、オリンピックでの金メダリストを多数輩出している。2006年冬季オリンピックでは在学生のジェニファー・ハイル () がフリースタイル・スキーで、シャルリーヌ・ラボンテ () がホッケーで金メダルを獲得している。特定の領域に限定されない広範囲の受賞者が存在する。
出典:wikipedia
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