『アメリカン・アイドル』(American Idol)は、2002年から2016年までの15シーズンにわたりFOXテレビで放送されていたアメリカ合衆国のテレビ番組で、全米規模で行なわれるアイドルオーディション番組である。高い人気を誇っており、リアリティ番組と呼ばれる視聴者参加型番組の中でも特に有名なものである。イギリスの人気テレビ番組『ポップアイドル』からの番組フォーマット(番組企画)を使用したアメリカ版。ワンシーズンを1月から5月とし(ただし、シーズン1のみ6月から9月まで放送)、その間の火曜日と水曜日に放送されている。アメリカでの高い人気を受け、「国名 + アイドル」の番組名で『カナディアン・アイドル』(カナダ・CTV)や『オーストラリアン・アイドル』(オーストラリア・Network Ten)等が48の国と地域で制作された。世界的に一大ブームとなり、2000年代を象徴するテレビ番組である。先進国で一切関連番組を制作せず、完全に蚊帳の外だったのは日本だけである。日本版は制作されていないが、2006年のシーズン5よりFOXチャンネルに於いて約1ヶ月遅れでの放送が行われている(本国での放送後翻訳され、字幕を付加した上で放送される)。さらに、2011年10月からはFOXbs238でも放送。再放送に関しては当年と翌年だけ実施され、それ以降は一切放送されない。これは本国においても同様であり、過去のVTRは非常に貴重である。また、アメリカでの類似番組は歌番組に限らず、『America's Next Top Model』(CW)など数多い。2014年現在、最新シーズンの視聴率が非常に悪く人気が凋落している。2016年放送の第15シーズンを持って終了することが発表された。アメリカン・アイドルの特徴は「誰でも番組に参加して自分でアイドルを選出できる」点にある。セミ・ファイナル以降の選考は視聴者の(携帯電話を含む)電話投票で決まるため、明朗単純で「フェア」である。このような「番組の結果の正当性」が担保されている点も人気を支えている理由である。また、シーズン4で準優勝したボー・バイスが、「Bo候補の名誉をたたえて彼の誕生日はアラバマ州では Bo Day として記念日にします」と州知事から表彰されたように、一般的に価値のあるものと認知されている。応募者の中には、歌の上手さよりもアピールのための個性的でユニークな歌い方が目立つ者も多い。この様に応募者が多彩であるが故に本当に歌の上手い応募者に視聴者は惹きつけられ、まるで宝物を探しあてたかのような気分をもたらしてくれる。12人に絞られてくる最終審査の段階に入ってくると、各視聴者には自分のお気に入りができてくる。しかし、自分のお気に入りが勝ち抜いていくとは限らない。従って、自分のお気に入りがいなくなった時点で番組への興味が薄れてきてしまう。もっとも、各自の興味は「自分のお気に入り」から「誰が次のアメリカン・アイドルになるんだろう?」という興味に転向して復活することもある。最初の1次審査が非常に雑で、事前にスタッフが確保していた候補者以外の枠が少なく、余程のことがないと通過できないことが明らかになっている。なお、オンエアされる審査の模様はかなり編集されており、いわゆるスターではない審査員が審査することがほとんどであるが、いかにもスター審査員が審査しているように見せている。スタッフ枠の候補者は必ずスター審査員によって審査される。歌手のオーディション番組のため「歌唱力が高いこと」は必須条件。一方、ビューティーコンテストでは無いので、容姿は問われない。歌声だけでなく、「適切な選曲」も審査員を含めよく強調される。有名でなく審査員や投票する視聴者が知らない曲を歌ったり、自分の声の特徴に合わない歌を選ぶと低評価になることがある。審査員に好かれる事も重要である。各候補者のパフォーマンス後に審査員が審査・コメントをするので、そこでマイナスのコメントをもらうと票に影響を与える可能性がある。また、審査員に好かれているとパフォーマンスのやり易さにもつながる。また、曲のアレンジもポイントとなる。アメリカ国民かフルタイムでの仕事を行う資格があるアメリカ永住外国人で、かつ15歳から28歳までの男女に応募資格がある(過去のシーズンでそれぞれ所定の審査まで進んだことがある者は除く)。優勝者はレコード会社と契約して歌手としてデビューすることができる。審査はアメリカ各地での一次審査、ハリウッド予選、セミ・ファイナル、ファイナルの4段階で行われる。アメリカの各地で行われる(シーズンによって開催地は異なる)。応募者は、審査員の前でアカペラで歌い、審査員の判定で合格するとハリウッド予選進出となる。この1次審査で10万人から数百人程度にまで絞られる。ハリウッドではソロ・グループ歌謡審査・最終アピールなどで、男女各12人ずつの24人のファイナリストが選出される。シーズン11では、この審査のあとラスベガス予選も行われた。セミ・ファイナルから視聴者の参加が始まる。毎週ファイナリストのパフォーマンスが放送され、その後視聴者の電話投票で得票数下位4人ずつが落とされていく。最終的には3週間後に応募者はファイナリストの12人になる。セミ・ファイナル同様に、毎週ファイナリストのパフォーマンスが放送され、視聴者の電話投票で落選者が決まっていく。ファイナルでは毎週、得票数最下位の1名のみが落とされていくので、優勝者が決まるまで12週間にわたる。ただし例外として、審査員たちには残り6人になるまで(シーズン12までは残り5人になるまで)に審査員全員で1回だけ使える「候補者を残す権利」を使い最下位の者を残す権利も与えられる(行使した場合は翌週2人落とされる)。この頃になると投票総数は1度の放送回に3000万件に達する。司会者審査員シーズン1からシーズン7まではサイモン・コーウェル、ポーラ・アブドゥル、ランディ・ジャクソンの3人体制で固定であったが、シーズン8にはカーラ・ディオガルディが加わり4人体制に。以後はメンバーを変えながら3人体制と4人体制を交互に繰り返し、シーズン13以降は3人体制になっている。過去の審査員(得票率:ケリー・クラークソン58%、ジャスティン・グアリーニ42%)3人ともメジャーデビューし、高い評価を得ている。このシーズンの優勝決定戦の結果は、ごく僅差でルーベンが優勝。しかし、準優勝のクレイ・エイケンは、ミュージカル俳優ばりの歌唱力と女性ファンの圧倒的支持があり、デビューアルバム「」は、Billboard Album Chart初登場第1位を獲得し、プラチナ・ディスク (3x) に輝いた。映画『ドリームガールズ』でエフィ・ホワイト役を演じ、第64回ゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンはこのシーズンのファイナリストのひとり。なお、ランク外だがこのシーズンの候補者選びに「香港のリッキー・マーティン」ことウィリアム・ハン () が登場した。彼は歌も踊りも下手でサイモンに酷評されたが、それにへこたれない彼の誠実さと生真面目さが逆に人気を集めて多くのファンを獲得。レコード会社からのオファーも来てCDデビューも果たし、数々の映画に出演した。『アメリカン・アイドル』史上最高のダークホースである。彼のデビューアルバム、「Inspiration」は、全米で初登場50位以内を記録した。2006年のシーズン5は1月17日から5月24日まで放送された。5月17・18日(現地時間)にコダック・シアターで行われた決戦大会(ファイナル)に進出したのは「シルバー・フォックス」ことテイラー・ヒックスと「マクフィーバー」キャサリン・マクフィー。優勝したテイラー・ヒックスはもちろん、準優勝のキャサリン・マクフィーもレコード会社との契約および歌手デビューが決まった。テイラー・ヒックスのデビュー曲は「Do I Make You Proud」(2006年6月13日全米発売)。2006年12月にはアルバムも発売。キャサリン・マクフィーのデビュー曲は「My Destiny」(2006年6月27日全米発売)。決勝3位のエリオット・ヤミンは「WAIT FOR YOU」のヒットで日本でも知名度がある。決勝で4位に終わったクリス・ドートリーは自身のバンド、ドートリーを結成、アルバム「Daughtry」を2006年11月21日に発売(日本盤は2007年1月24日発売)。初登場2位、最高位1位、ダブルプラチナム(200万枚を出荷)を記録した。アメリカでは2008年1月15日から、日本では2008年2月9日から放送開始。アメリカでは2009年1月13日から、日本では2月から放送開始。このシーズンより審査員にカーラ・ディオガルディが加わった。アメリカでは2010年1月から放送開始。このシーズンより、ポーラ・アブドゥルに代わってエレン・デジェネレスが審査員に加わった。アメリカでは2011年1月から、日本ではFOXbs238で10月から放送開始。今回のシーズンの審査員はランディ・ジャクソン ジェニファー・ロペス スティーヴン・タイラー。日本では、FOXbs238で2012年2月6日から放送開始。日本語ナビゲーターはクリス・ペプラー、SHELLYが担当。また、3月26日からはFACEBOOKで日本独自によるファイナリスト投票を実施。---シーズン12---・優勝 キャンディス・グローバー・準優勝 クリー・ハリソン・3位 アンジー・ミラーシーズン12では、女性の活躍が目立ち、史上初トップ5全員が女性となった。また、マライア・キャリーとニッキー・ミナージュが激しいバトルを繰り広げたシーズンでもある。---シーズン13---・優勝ケイレブ・ジョンソン・準優勝 ジーナ・アイリーン・3位 アレックス・プレストン太ったコンテスタンツが多く、ファンの間では、「相撲部屋」などと呼ばれた。---シーズン14---・優勝 ニック・フラディアーニ・準優勝 クラーク・ベッカム・3位 ジャックス回を重ねるにつれ、意外な候補者が成長し、長年のファンの結果予想も外れるなど、見応えのあるシーズンとなった。全て日本での放送実績はなし。
出典:wikipedia
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