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リング (鈴木光司の小説)

『リング』は、日本の作家である鈴木光司によるミステリ・ホラー小説。見た者を1週間後に呪い殺す「呪いのビデオ」の恐怖と、その来歴に迫ろうとする主人公を描く。『リング』シリーズの第1作であり、後に続編『らせん』『ループ』『エス』『タイド』および外伝作品『バースデイ』が刊行されている。また、本作を原作として複数のテレビドラマ、ラジオドラマ、映画、漫画、テレビゲーム化が行われた。このうち1998年の日本映画『リング』およびそのリメイクである2002年のアメリカ映画『ザ・リング』はヒット作となり、ジャパニーズホラーブームの火付け役となった。1998年公開の『リング』は配給収入10億円を記録した本作の執筆は1989年頃のことで、当時まだデビュー前の作家であった著者の鈴木は子育てをしながら執筆を開始した。鈴木が常宿としていた埼玉県秩父郡小鹿野町の温泉旅館「宮本家」(後の大相撲幕内力士・剣武の実家)に通いながら執筆を続け、約1年かけて本作を完成させた。1989年8月にミステリ小説賞である横溝正史賞に応募された。その内容はオカルト要素の強い荒唐無稽な設定やホラー的な結末を用いつつも、全体的にはミステリやサスペンスの要素が強いものであったが、狭義のミステリの定義には当てはまらないものであったために、最終選考には残ったものの、推理小説のための賞である横溝正史賞での入選は逃す。鈴木は本作の直後に執筆した『楽園』で日本ファンタジーノベル大賞で優秀賞を獲得したことにより作家としてのデビューを果たし、本作についても1991年にハードカバーの初版が出版された。当初は派手な宣伝もされず大きな話題にもならず初版の発行部数も少ないものであったが、次第に口コミで評判が広がっていき、1993年に文庫本化されてからは大きく部数を伸ばした。本作はシリーズ全4作で累計800万部を売り上げ、近時の日本小説界の大ベストセラーとなった。犠牲者の死から始まる導入部はB級ホラーを想起させるものとなっている。一方、1週間というタイムリミットが設定された中、前の犠牲者たちの悪戯によって消されてしまった「呪いを解くオマジナイ」を求めて奔走する中盤の構成はオーソドックスなサスペンスの筋立てになっている。このとき主人公が物語の都合で愚かな行動を取ったりせず、情報収集と推論を駆使して呪いのビデオの来歴に迫っていくという構成には論理的な必然性があり、それが他のありふれたホラー作品と比べて際立った特徴になっている。結末にはどんでん返しが設けられ、最後で読者をぞっとさせる構成になっている。父親である主人公が家族を守るために利己的な決断を下すラストシーンには、父性を描こうとするリングシリーズ共通の、あるいは作者である鈴木の作品に共通するテーマが描かれていることを指摘する意見もある。本作『リング』を発端とする一連のシリーズ作品は、続編『らせん』、完結編『ループ』及び関連エピソードによる短編集『バースデイ』、更に2012年からの新シリーズ『エス』、『タイド』の既刊6冊のシリーズになっている(通称「リングシリーズ」)。本作において不幸の手紙にも例えられた「呪いのビデオ」の脅威とその正体は、続編『らせん』では人間に感染するウイルスの仕業として解明され、更にその続編『ループ』ではコンピューターウイルス的なものへと置き換わるなど、次第にホラー色が減退してサイエンス・フィクションの要素が前面に立った内容へと変化していく。また『らせん』は前作『リング』を、『ループ』は前作『らせん』をそれぞれ否定し、作中で築き上げた物語の構図を自ら破壊するような構造が用いられている。例えば評論家の大森望は、『リング』で描かれた恐怖が『らせん』で科学的に解体され、代わって提示された人類進化の神話が『ループ』で非神格化され相対化されていることを指摘している。こうした特定のジャンルに安住することなく読者の予想を裏切り続ける姿勢は、前例のない未知の到達点に挑み続けたという文脈で評価される一方、『ループ』に用いられている手法が大胆な禁じ手であることや、第1作に対する「恐怖小説」としての評価を否定する内容であったことも指摘されている。作者の鈴木によれば、第1作『リング』を出版した時点で既に第2作『らせん』を出版する企画自体はあったものの、実際の内容は何度も書き直しを重ねたという。また第2作『らせん』の執筆中には第3作『ループ』を書く予定はなかったと述べている。本作は異なる配役やスタッフで何度もテレビドラマ化、映画化されている。1995年には単発テレビドラマ化された。1998年には東宝の配給で『リング』『らせん』が同時に映画化され、後には韓国とアメリカ合衆国で映画版『リング』の内容に準拠したリメイク映画も作られている。さらに原作を離れてホラー路線を継承した映画オリジナルの続編『リング2』『リング0 バースデイ』が製作されている。映画『リング』の配給収入は10億円、『リング2』は21億円であった。また映画版で描かれた「TV画面から現れる『貞子の恐怖』」については様々なメディアで扱われ、パロディーなども多く作られた。1999年には連続テレビドラマ『リング〜最終章〜』が放送された。テレビドラマと映画、テレビドラマの第1作と第2作は、それぞれ設定も配役も異なっており、互いに繋がりのない作品となっている。「そのビデオを見ると、一週間後に死ぬ」自分の姪を含む、高校生の友人グループが怪死した事件を調査する雑誌記者・浅川和行は、1週間前に4人が伊豆の貸別荘に泊まっていたことを突き止める。別荘を訪れた浅川は、そこで奇怪な内容が映ったビデオデープを発見する。そのビデオには、不可解な映像の断片が記録されており、「これを見たお前は7日目のこの時間に死ぬ」という、死の宣告で締めくくられた。浅川は高校時代の同級生で、現在は論理学が専門の大学哲学科講師・高山竜司に相談する。浅川からコピーしてもらったビデオを見た高山は、これが単なる悪戯ではないことを悟り、二人は死が訪れる前にその呪いの謎を突き止めるため、奔走する事になる。そんな中、浅川の妻・静と娘の陽子までもがビデオを見てしまい、呪いにかかってしまう。ビデオ映像の断片に登場した土地を調査していくうちに、千里眼を持っていた「山村志津子」という女性と、志津子の信奉者であり心理学者である伊熊平八郎との間に出来た娘である「山村貞子」の怨念により、ビデオに「念写」されたものであることが判明する。しかし貞子は既に死亡しており、現在は例の伊豆の貸別荘の床下にある古井戸の底に眠っていることを突き止める。「山村貞子の遺体を、井戸から引き上げて供養すれば、呪いは解ける」 ……そう考えた二人は井戸に潜り、水の底から「貞子の亡骸」を探しだした。その後、浅川はビデオを見てから1週間の期限を迎えたが死に至らず、呪いを免れることに成功したかに見えた……。ところが、東京へ戻った高山は、彼がビデオを見てからちょうど1週間目の定刻に「謎の死」を遂げてしまう。高山に対する貞子の呪いは、まだ解けていなかったのだ。では何故、自分は死ななかったのだろうか…。その理由に気づいた浅川は、ビデオを見てしまった静と陽子を助けるため、妻子のもとに車を走らせるのだった。作中の登場人物である伊熊平八郎・山村志津子は、明治時代に起こった千里眼事件の関係者(学者・福来友吉、超能力者・御船千鶴子)がそのモデルであると言われている。また、その千里眼能力者の中に高橋貞子という女性が実在していた事も、その関連を想起させるものがある。1998年の映画版『リング』では、志津子の能力は作中で「千里眼」と形容されている。ただし作者は作品ができた後で、御船千鶴子の存在を知ったとのことである。作中に登場する浅川和行や吉野賢三が勤務するM新聞社は、本社の所在地の描写などから毎日新聞社がモデルであるとも言われている。怪異の発端として登場する貸し別荘「南箱根パシフィックランド ビラ・ロックキャビンB-4号棟」のモデルは、静岡県田方郡函南町に所在する南箱根ダイヤランドに実在する建物であると明かされている。また作中では貸し別荘の床下にある、貞子の遺体が沈められている井戸のモデルは、鈴木が本作を書き上げた埼玉県の温泉旅館「宮本家」にある古井戸であるとされる。このほか作中には山村貞子の故郷である伊豆大島、彼女が短い劇団員時代を過ごした東京都の四谷や南青山、浅川静の実家がある栃木県足利市など、物語の舞台として関東一円にある実在の地名が登場している。特に断り書きがない場合は原作での設定を記す。括弧内は『ループ』『バースデイ』で登場した際の表記。映画版での設定については「リング (映画)#登場人物」を、その他の映像化作品での設定については「山村貞子#映像化作品での貞子」も参照。演じた俳優については各映像化作品の記事や項目を参照。続編にも登場したり、重要な人物として名前が言及される登場人物たち。劇中における最初の犠牲者である4人の若者グループ。物語開始の1週間前、「南箱根パシフィックランド」の宿泊施設、ビラ・ロックキャビンB-4号棟に宿泊した際、貞子の怨念が念写されたビデオテープを見てしまい、物語冒頭で4人が同日同時刻において急性心不全で死亡した。後には続編『ループ』でもその時の様子について言及された。主人公である浅川和行や、その姪であり最初の犠牲者のひとりである大石智子の家族および親族。浅川和行が所属するM新聞社の関係者。浅川の取材に協力、もしくは黙認する。ハードカバー版と文庫版が角川書店より発売された。1995年と1999年の2度に渡り、それぞれ設定や配役の異なるテレビドラマ版が製作された。1995年8月11日に『リング 〜事故か! 変死か! 4つの命を奪う少女の怨念〜』のタイトルで、フジテレビ系「金曜エンタテイメント」の枠で2時間スペシャルドラマが放映された。本編約90分。『リング』最初の映像作品。結末や高山の設定などごく一部分を除けばほぼ原作に忠実な映像化作品。ホラーに加えて謎解きサスペンスの雰囲気が強い作品となった。東都新聞社会部記者の浅川和行の妻静は妊娠中であり、故に子供(娘の陽子)は生まれておらず、また明城大学教授高山竜司は既婚者となり、妻殺しの容疑をかけられたのを浅川に助けられた過去がある設定となる。透視の研究を行っており、自身にもわずかに超能力者としての要素を持ち、高野舞との関係は先生と助手と強調されている。山村貞子は後年の映画版とは異なり、本作では原作どおりに「半陰陽者の美しい少女」として描かれ、悲劇的な運命故に世を呪うようになった薄幸の女性という経緯も再現されている。貞子を演じた三浦綺音は裸体を惜しげもなく披露し、「美しい殺人幽霊」を体当たりで演じた。また、呪いのビデオの内容も原作の描写をほぼ忠実に再現している。クライマックスで貞子が、抱いていた赤ん坊を高野舞の胎内に挿入するシーンは、続編『らせん』の制作を連想させる演出だったが、本作の続編としての『らせん』は現在まで制作されていない。本作で脚本を担当した飯田譲治は、後に1998年の映画版『らせん』の監督・脚本を務めたが、この映画の設定やキャスティングは同時上映された映画版『リング』に準じたものとなっており本作との繋がりはない。ビデオソフトは、放送時にカットされたシーンを復元し、『リング完全版』のタイトルで発売された。連続ドラマ版が『リング〜最終章〜』のタイトルで、1999年1月7日から3月25日までフジテレビ系の木曜劇場枠で放送された。全12話。平均視聴率19.9%。連続ドラマになったため、物語のヴォリュームアップが図られており、1話で1日分を描くという図式で製作されている。映画『リング2』公開と同時期に放送されたが、映画版や過去のドラマスペシャル版との繋がりはない。同年7月からは本作の設定や登場人物を引き継ぐ連続ドラマ『らせん』が続編として放送された。1996年1月から4月にかけて、TBSラジオの番組「角川ドラマルネッサンス」の枠でラジオドラマ版が放送された。全12話。同年6月にはラジオドラマの内容を収録したドラマCDが『角川ドラマルネッサンス リング』としてポリスターより発売された。主人公の浅川透はラジオの人気パーソナリティと設定される。彼は事件の最初の犠牲者の最後を目撃することになる。呪いのビデオが呪いのカセットテープに変更されるなど音での表現に即した内容にアレンジされている。本作を原作とした1998年の映画第1作と、その流れを汲むシリーズ作品が製作されている。1998年1月31日公開。中田秀夫が監督で映画化。続編『らせん』と同時進行で製作され、デュアル・ホラームービーと銘打った同時上映が行われた。同時上映の『らせん』を監督した飯田譲治が原作の意向を尊重することを心がけ、恐怖映画としての要素が薄い作風を意図していたのに対し、本作を監督した中田は原作の主要な要素であったミステリ要素を敢えて省略しつつ、観客を怖がらせることに徹した作風を採っている。山村貞子は物語の終盤において、長髪を振り乱して井戸から這い出し、クネクネと動きながら高山竜司に襲いかかる異形の化け物としてスクリーンに登場する。この場面は特に恐ろしげに描かれ、映画公開当時には観客席から男性の悲鳴も上がった。この映画版の貞子は当時を、ひいては映画史を代表する登場人物として評価されることになる。1999年1月23日公開。「映画版リングの後日談」を描いた映画オリジナルの続編。「らせん」とは別バージョンの続編という位置づけになっていて、高野舞、岡崎と沢口香苗、山村敬と3つの視点で物語が展開する。山村貞子を中心としたホラー映画としての物語を展開。同時上映は『死国』。2000年1月22日公開。PG-12。原作小説『バースデイ』の一編「レモンハート」を基に生前の山村貞子の青春と悲劇の顛末を描く「映画版リングシリーズの完結編」。同時上映は『ISOLA 多重人格少女』。2012年5月12日公開。3D映画。2013年8月30日公開。PG-12。3D映画。『貞子3D』の続編。2016年6月18日公開。貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子の共演が実現。1999年6月12日に韓国映画版が『』(リング)のタイトルで公開された。日本資本で製作された日韓合作作品。1998年の日本映画をリメイクしたもので、韓国で日本映画を上映するためには様々な制約や条件があったという当時の事情の下で製作された。英語題名『The Ring Virus』。108分。日本未公開だが、東京国際映画祭では110分、『リング・ウィルス』というタイトルで上映。『らせん』の要素も盛り込み、基本的に日本の映画版を意識した描写となる。浅川玲子に当たるホン・ソンジュの子供は息子ではなく原作の娘で名前はヘジンであり、解剖医のチェ・ヨルの役割もらせんの安藤満男の設定が組まれ高山竜司と異なる。山村貞子に当たるパク・ウンソは映画版を意識しながら半陰陽者や天然痘感染者の設定が復活し、父親のオ博士の異母兄に殺害される設定になっている。また、日本の単発ドラマのように呪いのビデオの描写が原作に忠実である。新聞記者のホン・ソンジュは姪のサンミと3人の友人の謎の心臓麻痺による急死の事件をきっかけに調査すると彼らが行き泊まったコンドミニアムで呪いのビデオを見てしまう。サンミらの死体を解剖した解剖医のチェ・ヨルに相談するが彼は最初は相手にしてくれないが後に共に調査を始める。2002年10月に公開されたアメリカ映画版『ザ・リング』も、1998年の日本映画版をリメイクした作品となっている。この映画もヒット作となり、日本国外でのジャパニーズホラーブームを牽引した。2005年3月18日にアメリカ合衆国で公開された。『ザ・リング』から設定や登場人物を引き継いだ続編で、原作『らせん』とも、1999年の日本映画『リング2』とも異なる独自の展開が描かれた。いずれも、映画版をベースとしている。以下には本作に関連したメディアミックスなど、現実の出来事を記す。なお作中におけるフィクションの出来事に関しては「山村貞子#作中での経歴」を参照。

出典:wikipedia

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