都営バス青梅支所(とえいバスおうめししょ)は東京都青梅市森下町に位置し、青梅市内をはじめとした多摩地域の路線を担当している都営バスの営業所(支所)である。正式名称は東京都交通局早稲田自動車営業所青梅支所で、営業所記号はW。都営バスでは唯一、多摩地区(23区以外)に拠点を置いている。同支所が運行する路線は全線が多摩地区のため、23区内の均一運賃と異なり対キロ区間制運賃となっている。このため、車両や乗車券の扱いなどで、以下のように23区内を走行する路線と一部異なる部分がある。車庫は支所併設のほか、東大和市に大和操車所を設置している。乗車券等は大和操車所でも購入できる。実車の方向幕には「甲」「乙」「丙」などは記載されていない。青梅車庫・青梅駅から青梅街道を忠実に走行し、青梅市・瑞穂町・武蔵村山市・東大和市・小平市にまたがり西武新宿線花小金井駅まで至る路線で、都営バス及び都内一般路線バス最長路線である。開通当初は小平合同庁舎前から先も青梅街道を走行して北裏・荻窪駅・阿佐ヶ谷駅まで足を伸ばしていた。1984年3月31日に田無本町二丁目(現 : 田無町二丁目) - 阿佐ヶ谷駅間を短縮し、当時の保谷市から一旦撤退したが、1992年に終点を田無本町二丁目から西武柳沢駅(停留所名は柳沢駅前)へ変更し、東伏見操車所への回送運転がなくなった。2015年3月31日に小平合同庁舎前 - 柳沢駅間を短縮し、小平合同庁舎前から花小金井駅に乗り入れ、西東京市から完全撤退し、現在に至る。なお廃止となった小平合同庁舎前 - 柳沢間(さらに古くは小平合同庁舎 - 関町二丁目間)には、従前より重複した経路を走る西武バスの吉64系統が設定されており、重複する区間内では都営バスと西武バスの共通定期券の取り扱いも存在したが、2015年の区間短縮とともに、この取り扱いも終了している。長距離路線であるがゆえに全線を乗り通す乗客は少ないが、小平地区では昭和病院へ通院する乗客、東大和市駅から青梅側では沿線住民が最寄りの鉄道駅へ向かうために利用するなど、短距離利用がいくつも繋がった結果、このような長距離路線となった。東大和市駅から青梅方面は並行する鉄道が存在しないため、東大和市駅での折返し運用を増やしている傾向にある。このため、沿線住民にとって大切な路線となっている。椎名誠のエッセイに取り上げられたことがあり、田無本町二丁目(当時)から青梅車庫まで、この路線を全線乗り通した様子が書かれている。後述の梅76甲・乙両系統と共に柳川以北がフリー乗降区間となっており、停留所以外での乗車時は乗務員に挙手をし、降車の際にはブザーを押してから乗務員に直接申告する。並走・共通定期券取扱いを行う西武バス飯41系統でも柳川 - 岩井堂をフリー乗降区間としている。現在都営バスとして唯一、東京都外(埼玉県飯能市・上畑・下畑停留所付近)を走行し、同区間内のみの東京都シルバーパスによる乗降は出来ない。この付近では国際興業バス飯11系統と一部並行する(逆に、並行区間は同社唯一の青梅市走行区間が含まれる)。「ホタルを見る夕べ」開催時は臨時バスが運行され、LED表示にホタルのイラストが表示される特別仕様となる。1975年4月7日に梅76系統(吉野 - 上成木)が西武バスの代替で開業するが、1985年に青梅車庫 - 上成木、東青梅駅・青梅駅 - 吉野の2系統に分割される。梅76甲・乙の系統の一部には、北小曽木を経由しない便が存在する。1990年7月22日に梅01系統(青梅駅 - 玉堂美術館)を行楽向け路線として新設した。3月から11月の休日と都民の日(10月1日)のみの運行だったが、現在は土休日の通年運行としている。2005年4月1日、吉野 → 玉堂美術館前の経路を御嶽駅経由に変更し、反時計回りの循環運転とする。「東京バス案内」において、梅76甲系統の東青梅駅 → 柳川 → 上成木(北小曽木は経由せず)が再現されている。裏宿町・青梅駅前から河辺駅前、吹上地区を結ぶ路線と、青梅駅前から駒木町地区を通る路線からなる。2015年3月31日をもって花小金井駅発着に短縮、西東京市から撤退した。1996年4月4日に、青梅市立成木小学校への通学目的として開設された。同校は通学範囲が非常に広いうえ、学区内に採石場が点在することから大型ダンプカーの通行量が多く、児童の登下校が徒歩などでは非常に困難・危険であるため新設された。当線のダイヤは成木小学校の始業・終業時間に合わせて設定されているため、事実上のスクールバスとなっているが、あくまでも一般系統として設定されているため、成木小の児童以外の一般客の利用も可能である。他の路線では見られない特徴を多く有することでも有名。東京都公報増刊27によると、梅78系統は2010年4月1日付で廃止されている。指定車種:日野自動車 現在は三菱ふそうを除く3メーカーの車両が配置されている。音声合成:クラリオン→レゾナント・システムズいずれも整理券発行車で、都営バスでは唯一中乗り・前降り仕様となっている。このため、行先表示器・定員などに都区内仕様車との違いが見られる。方向幕は、かつては23区と同じ白地で後面も起点終点併記だった。1988年に黒地・白文字に変更され、後面は深川や品川営業所、港南支所の車両と同様に系統番号と行先のみの表示であった。乗車方式の変更後数年(1985年 - 1993年)は、一般路線用については中型車の日野・レインボー(P-RJ172BA)のみ在籍していた。採算面で中型化したものだが、青梅市内の利用者増があったため、1993・1994年度には大型車の日野・ブルーリボンが投入された。さらに日野・レインボーHR(2001・2003年度のみ)も投入され、このHRが青梅支所初のノンステップバスの登場となった。投入される車両は長らく日野のみだったが、交通局の購入方法の変化に伴い2006年度に青梅では初の日野以外の車種としてP代のUDトラックス・スペースランナーを4台投入し、合わせて青梅支所にも尿素の補給設備が設置された。なお、2007年度のR代は再び日野車となり、ブルーリボンII(いすゞ・エルガとの統合モデル車)が投入されたが、これに伴い、同年10月限りで青梅支所からツーステップの大型一般車が全廃となった。その後、最後に残ったD代中型車も都区内から転属のレインボーHRによって除籍され、事実上青梅支所からツーステップと方向幕が絶滅した。2009年からはRJ(C代)の代替でいすゞ・エルガミオが導入された。しかし中型ノンステップ車は通常の中型車と比べて収容力に難があり、青梅では混雑時に使いづらいこともあり、品川営業所の市01系統専用車である日野・レインボーと三菱ふそう・エアロミディを置き換えるため全車転出、入れ替わりに都区内からレインボーHRが転入した。これらHRの転入元は品川、小滝橋、早稲田、巣鴨、大塚、南千住、江戸川、臨海、深川と多岐にわたる。この結果、青梅支所ではレインボーHRが過半数を占めるようになったが、そのHRのうちK578、579、581、589の4台は2014年4月に梅76系統の一部が再編された際に臨海支所へと転出している。特定車を除けば都区内から青梅に移り、再び都区内に出戻る例はこれが初のケースである。2015年度はいすゞ・エルガが配置され、2001年度車(レインボーHR)のうちW-H231・233と後述の事故車W-R574が置き換えられた。日野・ブルーリボンIIのうちW-R574は2015年3月に事故で前面を大破し、除籍されている。事故による早期除籍は巣鴨営業所のP-M182(後に訓練車に改造)、早稲田営業所のT-K611以来となる。
出典:wikipedia
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