ヨーテボリ(スウェーデン語:、 )は、ヴェストラ・イェータランド県に属するスウェーデンの港湾都市で、県庁所在地である。人口は約52万人。スウェーデンではストックホルムに次ぎ、北欧では5番目の大きさの都市である。町の名前は「ゴートの都市」を意味する。日本語ではイェーテボリ、イエテボリ、エーテボリなどとも呼ばれる。グスタフ2世アドルフによって建設されたという伝説がある、比較的新しい都市である。デンマーク=ノルウェーとの度重なる戦争の結果、ようやく北海への出口を手に入れたスウェーデン人は、この地に拠点を建設することを決定した。それがヨーテボリである。建設当時、町のすぐ北にはノルウェー人が迫っており、すぐ南にはデンマーク人の領地があった。北欧神話によりこの地はイェート人の領地としての呼び名が伝わっており、イェート人=ゴート人の伝承により「ゴート人の町」、つまりヨーテボリが誕生した。スウェーデンなどでは、日本語でいうゴート人とイェート人を区別せず、同一視している。大航海時代においては貿易の拠点として栄え、特にスウェーデン東インド会社が有名である。19世紀に北欧全体にナショナリズム(汎スカンディナヴィア主義)が昂揚するとヨーテボリは、北欧諸国の国家連合「スカンディナヴィア連合王国」の首都と目された。ヨーテボリ・ランドヴェッテル空港はヨーテボリの20km東に位置し、中央駅に隣接するバスターミナル(ニルス・エーリックソンス・テルミナーレン)からは空港バスが出ており、20分から30分で結ぶ。中央駅からはスウェーデン鉄道 (SJ) でスウェーデン各地に行くことができる。ストックホルムまでは3時間弱。駅前のバス停からは地元企業ボルボ社製の全長24m、165人乗りのバスが出ており、スウェーデン最長のバスである。また、市内ではトラム、バスなどが運行されている。カテガット海峡の西岸、イェータ川とイェータ運河の河口に位置する。西海岸に面しているため海洋性気候であり、夏場でも天候の変動が激しく、にわか雨などが多い。そのため、地元では「小さなロンドン」(Lilla London)などと呼ばれることがある。自然の地の利を活かし、ヨーテボリはスカンジナビアで最大の港湾施設を有している。貿易と海運は主要なビジネスであり、17世紀、スウェーデンが北米に植民地を構えた時の拠点であり、18世紀にはスウェーデン東インド会社の本拠地でもあった。東インド会社の本社は現在市立博物館になっており、当時の様子や貿易品などが展示されている。工業も主要な産業になっており、SKF、ボルボ、ハッセルブラッド、(溶接機械の世界大手)などが本社を置き、エリクソンなどの会社が拠点を構えている。ヨーテボリにはヨーテボリ大学とチャルマース工科大学という2つの大学がある。2校とも19世紀に設立された教育機関を母体とする歴史のある大学であり、ヨーテボリには6万人以上の学生がいる。スウェーデンを代表するオーケストラのヨーテボリ交響楽団が拠点としている。また、メロディックデスメタルの聖地としても知られており、出身バンドが多くデビューしている。市内のヨーテボリ美術館は、カール・ラーションの絵画をはじめ19世紀北欧の美術作品を数多く所蔵している。ヨーテボリは年間を通して様々なスポーツが盛んである。中でもサッカーはトップリーグに所属するクラブが、IFKヨーテボリ、GAIS、BKヘッケンと3つあり、2部リーグにもエルグリーテISなど100年以上の伝統を持ったクラブチームがある。また、11歳から19歳までのユース世代では最大の国際大会である、ゴシアカップ(Gothia Cup)も開催される。また、屋内競技場、スカンジナヴィアムにはアイスホッケーのトップリーグに所属するクラブチーム、フレールンダ・インディアンス(Frölunda Indians)が本拠地を置いている。その他のスポーツでは、国際馬術大会、ヨーテボリ・ホース・ショウ(Göteborg Horse Show)がスカンディナヴィウムで毎年開催される。また毎年5月にはイェーテボシュヴァルヴェット(Göteborgsvarvet)ハーフマラソン大会が開催され、2009年は5万3千人が参加した。さらに、ヨーテボリ・バスケットボール・フェスティバルやノードスタッズヴェンゲン(Nordstadssvängen, 社交ダンス大会)、パッティレ・カップ(Partille Cup, ハンドボールユース全国大会)などが開催されている。各スポーツの世界大会が開催されることも多い。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。