ウクライナ21(うくらいなにじゅういち)は、ウクライナの若者らが男性を拷問の末に殺害する顛末を録画したホームビデオの通称である。ビデオはインターネット動画共有サイトに流出し誰でも閲覧が可能となっている。通称の「21」は、この若者らによって殺害された被害者の人数が21人であるのが由来とされる。ウクライナのドニプロペトロウシクに住む19歳の若者2人が、2007年6月から7月にかけてのわずか1ヶ月程度の間に快楽目的で21人を殺害した。この常軌を逸した異常な連続殺人事件は「ドニプロペトロウシク・マニア」(Dnepropetrovsk maniacs)と呼称される(海外メディアが本事件を「ドニプロペトロウシクの狂人たち」と報道したのが由来)。若者らは殺人行為をビデオに録画していた。2008年末、容疑者のパソコンの中にあった幾つかの殺人映像が収められたビデオが流出した。その中の1つである「ウクライナ21」は完全な状態でインターネット上に流出した。流出の時点で犯人らは逮捕・拘禁されており、流出の原因は本人達の手によるものではないと考えられている。被害者は、いずれも女性や子供、老人やホームレスなどの身体的社会的弱者を狙ったもので、2007年7月23日についに少年達は逮捕された。2008年末になって、快楽殺人を映した動画が有名な動画共有サイト等に流出したことにより、この事件の残虐性を再び世界中に知らしめることとなった。3人のうち主犯格である1人は犯行を一度は自白したものの、再び供述を覆して犯行を否認しているために、裁判は2年間の長期に渡った。一審は2009年2月11日に終結し、ドニプロペトロウシクの地方裁判所は、主犯格の2人(片方は実行犯、もう片方は撮影係)にはそれぞれ21人と18人の殺人及び、15件の強盗に直接関与したとして終身刑を言い渡し、残る1人は血液恐怖症を患っていたため殺人には関与しなかったものの、強盗罪が適用され懲役9年の判決が下った。終身刑を宣告された2人は、その後ウクライナ最高裁判所に量刑を不服として上告したものの、ウクライナ最高裁は判決のドニプロペトロウシク地裁への差戻しを行い、同地裁が一審の量刑を変更しなかった事から、同年11月24日に量刑が確定し、同事件の全ての裁判は終結した。ドニプロペトロウシクの判事は少年達の事件の動機について「病的なまでの自己肯定心の発露」であると評し、当時の世論調査ではドニプロペトロウシク市民の50.3%が量刑が公正である、48.6%は量刑がより重いはずであっただろうと回答した。ウクライナは2000年2月に死刑制度が廃止されている国であるが、2011年4月の世論調査ではウクライナ国民の60%が本事件のような極めて凶悪な連続殺人に対しては死刑を適用すべきであると回答したという。
出典:wikipedia
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