ユメロマンは日本の競走馬。北海道の北海道静内農業高等学校畜産科（現在は生産科学科）および馬術部の生徒によって授業の一環で種付け、生産、育成されたサラブレッドである。2003年のサマーセールにおいて田中春美（騎手・田中勝春の実父）に250万円（消費税別）で売却され、美浦トレーニングセンターの宗像義忠厩舎に所属し、中央競馬で競走生活を送った。デビュー戦は2005年2月13日、東京競馬第6競走の3歳新馬戦で単勝4番人気ながら1着となり、メディアに「高校生の生産馬が勝利」などと報じられた。騎乗していたのは田中勝春であった。その後はなかなか勝利を挙げられなかったが、2005年12月10日、中京競馬第8競走の条件戦（サラブレッド系3歳上500万円以下・芝2500メートル）でダヴィ・ボニヤを背に、9番人気ながら最後の直線で差し切り、2勝目を挙げた。2006年2月には重賞へ出走する計画があったが、骨折により断念。以降も故障と休養を繰り返したが、その間も勝ちきれないものの善戦をしていた。長距離をこなす産駒が多いジェネラス産駒らしく、本馬も中長距離戦を得意としていた。2008年4月19日、中山競馬第8競走の条件戦（サラブレッド系4歳上500万円以下・芝2000メートル）で、田中勝春を背に約2年4か月ぶりの勝利を挙げたが、その後は4戦して勝てず、同年9月17日付けで日本中央競馬会 (JRA) の競走馬登録を抹消され、引退した。競走馬引退後は乗馬となり、2009年6月に北海道静内農業高等学校へ戻った。ノーザンホースパークで開かれた馬術競技大会にも参加している。桐原書店発行の高等学校用英語教科書『WORLD TREK』に、本馬のエピソードが取り上げられている。

出典:wikipedia